※本稿は2021年度に取材し、取材当時の情報を掲載しています。
「日本語教育実践研究(3)」のテーマは「年少者日本語教育」です。東京都内の小学校や中学校で、日本語を第二言語として学ぶ年少者(JSL児童生徒)に対して実際に日本語指導を行うこと、またはオンラインで国内外で日本語を学ぶ子どもへの日本語指導を主な実践としています。実践期間中、『JSLバンドスケール』や講義動画を参考に、授業案を作成し、担当教授、日本語教育コーディネーターや他の受講生からコメントをいただくことができます。
私はこれまで成人向けの日本語教授経験しかありませんでしたが、この実践を通して、子どもたちの「全人的発達を支える教育」、「過去-現在-未来を繋ぐ教育」とは何かについて非常に考えさせられました。子どもたちに一対一で寄り添うことで、「人がことばを学ぶ」とはどのようなことか、自らの日本語教育観を見直すきっかけにもなりました。