李颯(日研修士7期生)

李颯(日研修士7期生)
Posted
2011年4月1日(金)

現職:中国東北師範大学外国語学院日本語科 講師

入学許可書をもらった瞬間の喜び、初めての留学の楽しみと不安、日本語教師になろうという夢…2004年4月に、憧れていた日研に入り、留学生活が始まりました。

初めて研究室に行くときのどきどきとわくわくという気持ち、初めて先生と学生がお茶でも飲みながら論文検討をしている授業風景、先生の話をすべて受け入れるというような授業しか受けてこなかったわたしが初めて他人の意見に対して質問をし、自分の異なる意見を述べる時の難しさ、インターンで初めて授業をする時の緊張と学生たちが応援してくれた感動…こんな「初めて」はわたしにとって、一生の宝物だと言えましょう。

長くもなかったし、短くもなかった日研での二年間を通じて、多くの知識を身につけることより、もっと大切なのは常に考え、良い考え方を養うことだと思うようになりました。また、授業は先生が一方的に教え、学生がそのすべてを受け入れるのではなく、先生と学生の間のやり取り、また学生同士のコミュニケーションを重視し、知識を気楽に身につけるほうがより効果的だと深く感じました。

今は実際に教壇に立ち、日研で学んだことを生かして授業をしています。学生を対象とする授業への満足度調査の結果を見るとき、授業が終わったら、学生が言ってくれた「先生、ありがとうございました。」という言葉を聞いたとき、学生のブログで「日本語は本当におもしろいよ!」という感想を見たとき、学生に信頼されて、放課後「姉ちゃん」と呼ばれたとき……このすべてが日研のおかげです。

「留学先はどこ?」と聞かれたら、胸を張って「早稲田日研」だと誇りに言っています。わたしにとって、日研はただの留学先、知識を見につけたところだけではなく、第二故郷のような存在でもあります。日研へは感謝の気持ちでいっぱいです。世界中に日研卒業生が日本語教育現場で活躍し、高く評価される日を楽しみにしています。