Graduate School of Japanese Applied Linguistics早稲田大学 大学院日本語教育研究科

その他

中井陽子(日研博士9期生)『研究と実践をむすぶ場所』

現職:東京外国語大学留学生日本語教育センター 講師

早稲田大学では、2002年から日本語センターの客員講師として働き始めた。私にとって初めての常勤職だった。夏期や冬期の日本語集中コースを担当していたのだが、そこでの教育の根幹となるイマーション・プログラムの理論についてしっかり頭で理解しないまま、日々の教育実践の試行錯誤の中から学んだ。さらに、早稲田の日本語クラスでは、自身の修士論文で研究した会話の特徴を生かした授業をデザインし、教育実践を行ったり、あるいは、その教育実践を研究対象として振り返り、改善するための実践研究を行ったりすることができた。

こうした自身が日本語教師として試行錯誤してきた研究と実践を博士論文にするために、どの大学院に進めばよいのか考えた。その際、研究と実践の両面を重要視する早稲田大学の日研が今の私の思いを実現するために最適な場所であると、5年間の早稲田での教員生活の中で実感していたため、入学を志願した。

運よく、2007年から日研で博士課程をスタートすることができた私は、宮崎里司教授のもと、自身が実践していたイマーション・プログラムの理論を改めて学ぶことができ、自身の過去の実践とその基盤となっていた理論を結びつけることができた。さらに、自身がこれまでテーマとしてきた「会話教育のための研究と実践の連携」について博士論文としてまとめられた。そのプロセスの中で、様々な先生方や院生の方々から刺激を受け、考え直し、自身の新たな教育理念が構築できた。

今、振り返ると、私にとって早稲田大学での教育実践と研究は、切っても切れないものであり、それらを醸成させる上で、日本語センターと日研博士課程は理想的に融合した場である。ここで培った「実践と研究の連携」の理念と実績、また、先生方や院生の方々とのネットワークは一生の宝物として、今後の自身を奮い立たせていく原動力としたいと思う。

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