現職:早稲田大学大学院日本語教育研究科 事務長
私が日本語教育研究センター・日本語教育研究科事務所に着任したのが2008年12月なので、日研とのお付き合いは約2年半ということになる。着任直前に日本語教育研究センター設立20周年記念式典があったが、所用により出席できなかった。
これまで日本語教育にはまったく縁がなかったが、センターと日研の事務長ということで、日本語教育の“大海”にいきなり放り込まれ、溺れないように必死に足掻いてきて、気がついたら目前に記念式典を控えていたといった状況である。
先日、大学時代の友人と飲食の機会があり、現況を伝えたところ、現役の日本語教師がいて、センターの公開講座も受講したことがあるという。お互いにびっくりしたが、すぐに日研を受験するよう勧めておいた。これで受験生1名確保となれば、事務長としての面子も立つのだが。
そのことに刺激されたわけではないのだが、定年後に日研で勉強するのもありかなあ、と徒然に思うことがある。何より、教授陣が素晴らしい。私が定年を迎える頃には、留学生も8,000人を超えていて、キャンパスの中央にぴかぴかの建物も立っていたりして、設備も充実している、かもしれない。
しかし、一方で、過去の入試問題を見たり、演習1の話を聞くにつけ、これは自分には到底無理だと思うこともしばしばである。どの先生に研究指導をお願いするかも大いに悩むところではあるが、万が一、そんな事態になったら、指導する先生もやりにくいだろうと思う。
というわけで、私の悶々とした日研への思いは、しばらく止みそうにない。