Graduate School of Japanese Applied Linguistics早稲田大学 大学院日本語教育研究科

その他

太田裕子(日研修士5期生・博士7期生)

現職:早稲田大学大学オープン教育センター 助教

2003年4月に日本語教育研究科(日研)に入学して以来、指導教官の川上郁雄先生をはじめ、先生方のご指導のもと、「ことばの教育」を実践し、研究しながら、自分自身が「ことばを学ぶ」、かけがえのない時間を過ごしてきた。

日研には、どんな者の考えも対等に受けとめる、懐の深さがある。日研では、ゼミをはじめ多くの授業で、意見を求められた。日本語教師としての経験が浅く、知識も不足していたわたしは、随分と的外れな発言をしたに違いない。しかし、先生方も日研生も、わたしの考えを対等に受けとめてくださった。このような日研の文化の中で、わたしは「ことばの教育」について自由に思考し、表現することができた。そして、先生方や日研生と、議論を重ねることができた。

先生方や日研生と議論を重ねる経験は、わたし自身にとっての「ことばの学び」であった。自分の考えを表すことばを探して表現し、他者に伝える。他者が発したことばを受け止め、解釈する。それによって、自分の考えをことばによって再構成し、整理し、他者に向けて表現する。このような、ことばを使って思考し、ことばを使って他者と関わる過程が、わたし自身にとっての「ことばの学び」であった。

日研で経験した「ことばの学び」は、日研修了後も「ことばの教育」の実践に生きている。わたしが現在関わっているアカデミック・ライティング・プログラムでは、文章を書き、他者と議論することによって思考を明確にすることを重視している。また、「質的研究方法入門」という授業では、仲間との議論を通して混沌とした思考を明確にしていく過程を体験できる授業づくりを目指している。

2009年3月、日研から博士号を頂いた。しかし、日研の先生方や日研生から学ばせて頂きたいことは尽きない。これからも、研究会などの場で、日研の先生方や日研生と「ことばの教育」について議論しながら、「ことばの学び」を続けていきたい。

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