Graduate School of Japanese Applied Linguistics早稲田大学 大学院日本語教育研究科

その他

今までの「当たり前」を疑い 自らの日本語教育観・学習観を 問い直し、形成していける場
修士課程 田中 朝子さん(2021年9月入学)

※本稿は2022年度に取材し、取材当時の情報を掲載しています。
2006年早稲田大学第一文学部を卒業後、求人広告の営業等に携わる。退職後、育児をしながら日本語教師養成講座を受講し、2014年より日本語学校や企業で日本語教育に従事。2019年からは情報通信系企業の言語教育チームに所属。本研究科に在学中の現在も研究活動と両立して勤務を継続している。

日本語教師になって5年目頃、この先のキャリアについて迷うようになり、今後もこの道を歩み続けるためにも体系的に日本語教育を修めたいと考え、日研の門をたたきました。1学期目に理論科目や実践研究を履修するなかで、私が日研に来た理由は、日本語教師としての日本語教育観・学習観を持ちたかったのだと思い至りました。現場では議論したことのない日本語教育の本質的な論点について、教授やほかの受講生とディスカッションできたことも印象に残っています。
2年目の現在は「企業で働く人の日本語学習支援」をテーマに修士論文に取り組んでいます。研究活動には、良い・悪いのわかりやすい判断軸は存在せず、常に暗中模索で五里霧中の状態が続きます。その苦しさの半面、認識論や学習観のパラダイムなど、入学前はまったく知らなかった深い世界を知ることができる喜びはひとしおです。
これまで日本語教師として学習者に合わせた授業デザインをしてきたつもりでしたが、日研での学びを通して、自分の中に使いたい「方法」が先にあり、それをあらゆる学習者に適用していただけだと気づきました。この気づきは今後、各現場に合わせた授業デザインを行う上での礎になると感じます。日研は自分の今までの「当たり前」を揺さぶられる場です。日本語教育に関して視野を広げたい、あるいは次のステージに進みたい日本語教師経験者の方に特にお勧めします。

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