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国際文学館ブッククラブ
Wed 02 Apr 25
Wed 02 Apr 25
国際文学館ブッククラブ
ブッククラブといえば、アメリカではテレビ・パーソナリティのオプラ・ウィンフリーがホストする人気トーク番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』ではじまったことで一気に火がついた文化・社会現象です。オプラが選んだのはおもに小説で、著者たちがスタジオに招かれると、本音でトークを展開。取りあげられた本はたちまちベストセラー入りしました。多文化主義の時代を反映するように、ノーベル賞作家トニ・モリソンの『ソロモンの歌』(1977)や『パラダイス』(1997)、マヤ・アンジェロウの『ハート・オブ・ア・ウーマン』(1981)といったアフリカ系女性のフィクションが積極的に取りあげられただけではなく、19 世紀イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの『二都物語』(1859)や『大いなる遺産』(1861)、コロンビアのノーベル賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケスの『コレラの時代の愛』(1985)といった幅広いセレクションが好評を博しました。
国際文学館ブッククラブでは、小説に加え評論や歴史・芸術書にも目を向け、文化・文学への関心を高めていくことを目指します。
―ブッククラブがはじまります!―
国際文学館 館長 麻生 享志
2025年の春から国際文学館では、新たに「ブッククラブ」をスタートします。文学、音楽、美術の各分野で活躍する研究者・専門家をお招きし、ご自身の著作や自らが影響を受けた書物について、本音のトークを展開していただきます。教室や学会では聞くことができない生の声で語られる秘話や奇想天外の解釈に出くわすことも。奥深い本の読みかたや楽しみかたを求める読書仲間が集う場になることを願っています。