公開セミナー 村上春樹文学に出会う#9(6月28日開催)
高橋龍夫 村上春樹文学における芥川文学との共振――『一人称単数』を中心に
公開セミナー「村上春樹文学に出会う」シリーズを開始して一年、多くの村上文学翻訳者や研究者、一般読者の方々に、村上作品との“出会い”や“絆”について語っていただきました。今年度も村上文学を読む「小確幸」や文学研究の魅力を来館者と交流し合い、風通しの良い「文学の家」を目指していきます。
第九回は、前・国際芥川龍之介学会会長、日本文学研究者の高橋龍夫先生を招いて「村上春樹文学における芥川文学との共振」をテーマにお話していただきます。
ジェイ・ルービン編『芥川龍之介短篇集(Rashomon and Seventeen Other Stories)』の序文で、村上春樹は芥川文学の評価と自身のポジションについて語っています。高橋先生は、村上が芥川の文学的手法やモチーフを意識的に継承していると見ていますが、本セミナーでは、芥川の代表作「歯車」が登場している近年の短編「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」、さらに「一人称単数」などを取り上げて、震災後文学としての時代的責任や使命感でいかに二人の文学が共鳴しているかを、探求していく予定です。
講演後には、来場者の方とのQ&Aも予定しております。奮ってご参加ください。
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詳細
- 開催日時:2024年6月28日(金)14:00〜15:00
- 開催場所:国際文学館(通称:村上春樹ライブラリー)2階ラボ
- 使用言語:日本語
- 参加:無料・予約不要
- 主催:早稲田大学国際文学館
講演者
高橋 龍夫(たかはし・たつお)
宇都宮市生まれ(1964)。筑波大学大学院修士課程修了(1989)、博士(文学)取得(2017、総合研究大学院大学)。前・専修大学教授、及び前・国際芥川龍之介学会ISAS会長(〜2023年度)。主な著書に『ミネルヴァ日本評伝選 芥川龍之介』(2024)、『我々の星のムラカミ・ハルキ文学—惑星的思考と日本的思考—』(編著、2022)、『日本学研究叢書35・芥川龍之介研究—台湾から世界へ—』(共著、2021)『村上春樹 表象の圏域—『1Q84』とその周辺』(共著、2014)など
監修
権 慧(国際文学館)
注意事項
主催者側で記録のため撮影または録画することがあります。
体調管理、手洗い・手指消毒などの基本的な感染症予防対策をお願いします。
マスク着用については本人の判断に委ねます。
当イベントに関するお問い合わせ
- 早稲田大学国際文学館
email:wihl★list.waseda.jp(★部分を@に変更してください。)