會津八一記念博物館 館蔵資料 3Dデータベースへようこそ
會津八一記念博物館では、2020年秋から文化資源データベースの一環として、当館所蔵資料の3Dデータを順次公開しています。ご覧いただける3Dモデルは、縄文土器、埴輪、古代寺院の軒丸瓦、中国の漢時代や南北朝時代の墓に副葬されていた俑や明器、銅鏡、またエジプトでの発掘調査で得られた新王国時代の出土遺物などの立体的な考古資料で、展示室ではご覧いただけない角度も手にとるように随意に観察できます。
文化財の3Dモデルのデジタル・アーカイヴは、近年急速に多くの機関で取り組みが進み、私自身が中国四川省の仏教石窟摩崖を対象に3Dスキャンを始めた20年前と比べて、データの活用環境は劇的に進展しました。当館のこのたびの3Dデータベースでは、本学の坪内博士記念演劇博物館デジタル・アーカイヴ室の土屋紳一氏が開発したビューワー機能を用いており、画面の中の光源ボールをお好きな位置に動かしていただくと、土器の表面の箆痕や、銅鏡の微細な図様がいっそう明瞭に浮かび上がります。また、本データベースでは、3Dモデルに加えて六面展開図も掲載しています。対象資料の種類や件数は、今後継続的に充実させていきますので、ぜひご活用ください。
會津八一記念博物館館長 肥田 路美
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