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概要
当館は2010年と2019年に故寺田小太郎氏(1927-2018)のコレクションから合計150余点の作品をご寄贈頂きました。これを記念し、展覧会を開催致します。
1987年頃、寺田氏は新宿区の再開発に伴い創設されることとなった東京オペラシティ アートギャラリーへの寄贈を目的として、作品の収集を始めました。画家難波田龍起(1905-1997)の作品と出会ったことで「東洋的抽象」という収集方針が形成されますが、寺田氏の興味が一つ所に留まることはなかったようです。「日本的なるもの」、「人間とは何か」という問いを根底におきながら、自らの考えに基づいて作品の収集を続けました。最終的にそのコレクション総数は約3700点に上るといわれています。
本企画展では、難波田龍起、その次男である史男、そして、相笠昌義の作品を中心に、加納光於、鈴木竹柏、村上友晴、李禹煥など寺田氏が収集した幅広い作家たちの作品約100点を展示します。また、寺田氏の周囲にいた方々の話を共に紹介することで、コレクター寺田小太郎の一端に触れたいと思います。
展示作品(一部紹介)
- 難波田龍起《浮遊》 1990年 水彩・パステル・インク、紙 23.5×31.5