展示情報
- 会期
2017年11月28日(火)~2018年1月20日(土) - 会場
會津八一記念博物館
1F 企画展示室 - 時間
10:00~17:00(入場は16:30まで)
※金曜のみ10:00~18:00(入場は17:30まで) - 閉館日
日曜・祝日
※12月23日(土)~2018年1月5日(金)は冬季休館 - 入館料
無料
概要
2012年に曹洞宗法福寺ご住職和田一冏師のご厚意により、当館に狩谷棭斎墓碑が寄贈された。本展覧会では、室内でじっくりと見る機会の少ない原石そのものの展示を一つの目玉とする。当碑は全長2メートルを超える巨碑(写真1・2)。この碑は棭斎の盟友であった松崎慊堂が撰文し、江戸の名書家小島成斎が筆をとり、著名な石工である広群鶴が刻んだもの。当時の優れた文章、書法、刻字技術の粋が結晶した文物とも言える。
この碑文に導かれつつ棭斎の生涯をたどってみたい。
展示作品
- 『古京遺文』の世界
『古京遺文』は棭斎の重要な著作の一つで、古代金石文の研究書。本展では古京遺文に言及されている、日本三古碑(写真3)や仏足石などの拓本(加藤諄コレクション)を展示する。また、會津八一の高弟で金石学研究者である加藤諄氏についても触れる。
- 『和名類聚抄』(早稲田大学図書館所蔵)
本学図書館には、棭斎が一行一行の行間に膨大な書き入れを残した『和名類聚抄』が所蔵されている。几帳面に書き込まれた注釈からは、彼の碩学ぶりが伝わってくる。
- その人となり
棭斎が若い時より書の手ほどきを受けたことはよく知られる。ここでは、書作品2点(和歌、漢詩)、狩谷棭斎書簡(會津八一コレクション)、さらに盟友である山梨稲川の墓碑を棭斎が書いたもの(拓本)を展示する。
その他に棭斎の自用印(早稲田大学図書館所蔵+市島春城印章コレクション)(写真4)なども出品予定。
図録
- 販売価格 1,000円
- 型/頁 A4/80頁
- 発売 2017年11月28日