展示情報
- 会期
2016年12月8日(木)~1月31日(火) - 会場
會津八一記念博物館
2F 常設展示室 - 時間
10:00~17:00(入場は16:30まで) - 閉館日
日曜・祝日 - 入館料
無料
概要
會津八一コレクション、服部和彦コレクションを中心とする館蔵品から、チベット仏教美術のサッチャ(またはツァツァ)とよばれる土製の仏像と小金銅仏を展示します。これらのコレクションには、釈迦如来や文殊菩薩、十一面観音のように日本でもよく知られている仏菩薩の他に、宝冠を戴く菩薩形の無量寿仏(阿弥陀仏)、仏頂尊勝母やターラー菩薩という女尊、恐ろしく奇怪な姿をした忿怒尊・守護尊や男女が抱き合う姿の父母仏(歓喜仏)など、チベット仏教独特の尊像も含まれています。
いずれも清時代から近代にかけてチベットまたは中国内地において制作されたと思われる、小さな作品ばかりですが、チベット仏教圏で人気の高い尊像の種類をいくつかご覧いただくことができるでしょう。また、サッチャは型で同じものが多数造られるため、館蔵品は年代がはっきりしないものが多いのですが、會津コレクション中に一体だけ清朝の康煕帝(在位1661~1722)のために造られたことのわかる納入品が残っていた作品(仏頂尊勝母)があり、貴重な遺品といえます。これら會津コレクションのサッチャは初のお披露目となります。
このささやかな展示によって、日本とは異なる仏教美術の表現と信仰のあり方に触れていただくことができれば幸いです。