Waseda University Junior High School早稲田大学 高等学院 中学部

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被爆者の講話(オンライン開催)報告

1月21日(木)に、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の方々のご協力により、高等学院と祈念館にいらっしゃる講話者の羽田麗子さんとをZOOMで繋ぎ、約1時間20分ほど、講話をお聞きすることができました。本来は昨年10月に訪れるはずであった長崎・佐賀研修において被爆者の方の講話が予定されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で研修自体が中止となったため、今回はZOOMを使用してオンラインでの講話となったのです。

講話では、どのような経緯で長崎に原子爆弾が落とされることになったのか、爆発した時の光線や爆風、熱線の威力、投下後の被害や復興について、被爆者の羽田さんが実体験をもとに話してくださいました。特に私が驚いた点がいくつかありますが、1つ目として原爆が投下される前の生活でも、「注意報」「警報」「特別警報」のような3段階の警戒レベルが存在し、警報のレベルによって外出してよいのか、それとも直ちに防空壕に避難しなければならないのかを決めていたということです。なので、羽田さんは、夜に空襲を受ける危険性があったため、玄関で寝ていたそうです。この話を聞くと、今も新型コロナの警報などが発出されていますが、それとは比べものにならないほどの緊張感があったのだと感じました。2つ目として、原爆が投下される前と後の被爆者の方の行動についてです。私は今まで、原爆投下は空襲警報があり、人々が避難している時にあったものだと思っていましたが、原爆投下された時は空襲警報も注意報もなく突然のことだったそうです。実際、羽田さんは外出先から家に帰る時に被爆されたそうです。また羽田さんの意識が戻ってからは、負傷者の手当ての手伝いをしていたそうですが、残念ながら亡くなっていく人が時が経つにつれ増えていったそうです。

他にも私が衝撃をうけた話はいくつもあり、この文章では書ききれませんが、講話後、私は私たち10代の世代がしなければならない使命というものがあると考えました。それは今までの、教科書には載っていない、被爆者が体験した悲惨な原爆の被害を知るという使命に加えて、被爆者の原爆における経験を次世代に伝えるという使命です。現在日本において被爆者の高齢化・減少が進んでおり、10年後には被爆者による講話が受けられなくなるといわれています。将来どのようにして戦争や核という手段を使ってはいけないということを次世代に伝えていかなければならないのか、私は今回の講話で考えさせられました。(2組・校外学習委員長 成嶋)

 

羽田さんの講話を聞き、写真を見て、質問をして、原子爆弾の脅威を自分が甘く見ていたのだと気付かされました。想像していたよりも悲惨で、残酷なものでした。私は、原子爆弾をこれ以上増やすことも、使うことも許してはいけないと思いました。自分も家族とこの経験を共有したり、次の世代の人たちに語り継いだりしていかなければいけないと感じました。最後に、このような機会を設けてくださり、ありがとうございました。(1組 菊池)

 

講話の中で聴いた内容は、インターネットや書籍で見た情報とは決して同じようなものではなく、言葉の重みを感じさせる、衝撃的なものでした。オンラインでの講話でしたが、被爆した方のお話を聞くことができた時間はとても貴重で、有意義なものでした。僕たちはこれから社会に出ていくので、今回の講話で得た教訓を胸に置いて生きていこうと思いました。また、今まさに起こっている社会問題にも目を向けなければいけないとも思いました。講話を開催していただきありがとうございました。(1組 木内)

 

まず、被爆者講話という大変貴重な機会を設けてくださった学校、長崎平和祈念館様、そして羽田さんに感謝いたします。私たちの世代が講話を受けられる最後の世代かもしれないと聞き真剣に講話を受けました。中でも「好きだった大学のお兄ちゃんの死」に感動しました。ただ親しい人が死んでしまっただけでなく変わり果てた姿で、なおかつ実際にその姿を羽田さんは目撃していたため悲しみは何倍にも膨れ上がったことでしょう。しかし、彼の死を乗り越えて「被爆者講話」という形で原爆の恐怖を後世に伝えることを決心した羽田さんの精神に感激しました。羽田さんがよく口にした「でもね」という言葉に様々な思いがこもっているように感じられました。(2組 藤井)

 

被爆者の方の講話を聞くのは初めてで、今後ないかもしれない貴重な経験を得られたと思う。自分の祖母が終戦時に生まれていて、自分の身のまわりで戦争の記憶を語れる人も少なく、被爆者の方の経験はより貴重になっている。自分が被爆体験を聞くことのできた最後の世代という自覚をもって、体験を記憶し、後世に伝えたい。(3組 坂本)

 

今まで、教科書や映像で戦争、核について学んでいましたが、実際に被爆者の方の話を聞き、自分の認識よりも戦争体験は悲惨で大変なものであると感じました。戦争中の生活や被爆後の状況は、私たちの今の生活からは想像することもできないと思います。ですが、被爆した方の話から出来る限り想像して、次世代に伝えていくことが重要だと考えました。(3組岡田)

 

今回の講話で、「原爆」の脅威、恐ろしさというものを実際に目の当たりにした方から、被爆された際の状況について詳しくお話しをしていただきました。机上の勉強では中々伝わってこない「原爆」、「核兵器」の恐ろしさが生々しく伝わってきました。恐らく、私たちの世代は、実際に被爆された方から被爆した際のお話をしていただける最後の世代だと思います。今回の講話で話していただいたことを、次は私たちが次の世代へ語り継がなければならないと思いました。(4組 佐藤)

 

今回の講話を聞くまで、私は「核兵器」や「原爆」を抽象的なイメージでしか捉えていませんでした。それが、講話を聞いてからは、自分が経験したことではないのにくっきりとした具体的なものに変わっていきました。戦争は絶対にやってはいけないということと、核兵器の恐ろしさを今度は私たちが次の世代へと伝える番だということの再認識をすることができました。(4組 周)

  

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