6月8日午後の教室、2人の大学生と31人の中学生が交流を深めようとゲームをしていました。
中学3年にもなると、これが何の行事なのかすぐに見当がつきます。これは、早稲田大学へ学びに来ている留学生が母国についてレクチャーしてくれるアウトリーチプログラムです。中学部生のグローバル精神を養うことを目的の一つとして、各クラスに異なる国からの留学生1名とサポートの日本人学生1名が来て、異文化交流を行います。
私は外国の人と話す機会が増えれば増えるほど、ますます彼らの文化に興味が湧いてきます。彼らの国籍は関係ありません。中学1・2年時のアウトリーチプログラムでは、私のクラスにはそれぞれ中国とアメリカからの留学生が来てくださいました。しかし、今回のアウトリーチプログラムはオマーンからの留学生でした。色々な話を聞き、さまざまな活動を行いましたが、1番楽しかったのはオマーンの幾何学模様の塗り絵をしたことです。オマーンには幾何学模様を使った日常生活品が多くあります。タオルやバッグがその例です。塗り絵をしている最中に留学生はオマーンの伝統的な歌を流してくださいました。それを聞きながら私は幾何学模様に明るい色を付けました。私の絵は明るい黄色やオレンジ色が主体でしたが、ある友達は暗い紫色でした。個性が溢れているなと思いながら、みんなが塗った絵を集めて並べました。すると、なんと素晴らしい絵の集まりができたのです。調和がとれていたことに先生もびっくりされていました。
このアウトリーチプログラムではオマーンの文化を学んだとともに、世界の広さを感じることができました。これから私は高等学院のプロジェクトにもっと積極的に参加し、自分の視野を広げていきたいです。
(3年) 稲葉