卒業後は学びの杜(もり)を離れて、それぞれの道を歩み始める皆さん。「ぴーぷる」に登場いただいた早大生たちも、新たな一歩を踏み出します。夢へ向かって頑張る皆さんを、『早稲田ウィークリー』は応援します!
次はパリオリンピックで世界に羽ばたく!
スポーツ科学部 4年 須崎 優衣(すさき・ゆい)

写真:共同通信
東京2020オリンピックでは、国内選考会で敗れるという絶体絶命の状況から這(は)い上がって出場を果たし、レスリング史上に残る圧倒的な勝利で金メダルを獲得。どんなときも決して諦めない不屈の精神で夢をつかんだ姿が、世界中に大きな感動と勇気を与えた。「早稲田の誇りを胸に、選手としても人としても世界に羽ばたきたい」と語り、2年後のパリオリンピック出場を目標に動き出している。
レスリング部・須崎優衣 早大生としての誇りを胸に東京2020大会で「金」を取る(2021年7月13日)
誰もが音楽を楽しめる世界を目指し博士課程へ
大学院先進理工学研究科 修士課程 2年 田中 啓太郎(たなか・けいたろう)
流れてきた音楽を、コンピューターを使って自動的に楽譜にする「自動採譜」に関する研究で、「小野梓記念学術賞」など数々の賞を受賞し、国内外で高く評価された。修士課程修了後は同研究科博士後期課程へ進学。引き続き音楽情報処理の分野を軸としながらも、さらに幅広い分野の研究に挑戦したいと語る。「多くの人が音楽を楽しめるような世の中を作り、人々の生活をより豊かにしたい」と夢を描く。
誰でも“耳コピ”できる? 早大院生、楽器音から高精度の楽譜を自動生成(2021年6月8日)
レフリーとしてラグビー蹴球部に恩返しを
文学部 4年 池田 韻(いけだ・ひびき)
早稲田大学初の女子レフリーとしてラグビー蹴球部に入部し、2年次には関東協会公認B級資格を取得。学内外のトップクラスの公式戦で活躍した。卒業後は、マネジメントコンサルティング会社に就職。会社の理解を得て、働きながらレフリーの活動も続けていく。「どちらにおいても、より高いレベルを目指し続けていきたい。そして、将来は早稲田大学とラグビー蹴球部に恩返しができるように頑張ります!」と目を輝かす。
ラグビー蹴球部初の女性レフリー 憧れだった選手達と同じグラウンドに(2019年7月16日)
早稲田で学んだジャーナリズム精神を胸に
政治経済学部 4年 鳥尾 祐太(とりお・ゆうた)
「世界中の”声なき声”を多くの人に知ってもらいたい」と「学生記者」として無国籍者や難民などの人権問題を取材したり、研究者やジャーナリストを招いて写真展や講演会を企画するなど、精力的に活動に取り組んだ。4月からは大手新聞社に就職し、念願のプロの記者として取材をする。「早稲田大学で学んだジャーナリズム精神を忘れず、少しでも誰かのためになる記者に」という決意を胸に社会人のスタートを切る。
「学生記者」だからこそ伝えられる世界を 新たなジャーナリズムを目指して(2021年5月11日)
カレー探検家として、スパイス文化を広めたい
文化構想学部 4年 伊豫隅 春乃(いよずみ・はるの)
早稲田周辺のカレー店を食べ歩くうちに、カレーの奥深さに開眼。好きが高じ、カレーサークルの幹事長、間借りカレー店の店主と、さまざまな形でカレーと関わる学生生活を送った。卒業後は芸能事務所に所属し、引き続きカレー探検家として、カレー文化の発信に尽力していく。また、お酒とスパイス料理のペアリングの提案など、さまざまな角度から食の楽しみ方を世の中に広めていきたいとも話す。
カレーで人と人とをつなぎたい 間借りカレー屋の店主は早大生(2020年10月13日)
さらなる学びのため、人生3度目の受験生に
教育学部 6年 伊藤 賀一(いとう・がいち)
「スタディサプリ」の人気社会科講師として多忙を極める中、高校時代に第1志望だった早稲田大学を43歳で一般受験して入学。講師の他、著書の出版、リングアナウンサーなど、2足どころか3足、4足のわらじを履きながら6年間の大学生活を謳歌(おうか)し、40代最後の年を迎える今春、晴れて卒業。いまだ学びへの情熱は衰えず、次は国立大学理系学部への入学を目指し、講師を続けながら、再び受験勉強にまい進する。