Waseda Weekly早稲田ウィークリー

特集

国際教養学部だけじゃない、早稲田の英語学位プログラム

112カ国・地域から5,622人の外国人学生が集まる早稲田大学(2017年11月現在)

中長期計画「WASEDA VISION150」において「アジアのリーディングユニバーシティ」を目指す早稲田大学では、7学部で日本語だけではなく、英語による学位取得プログラムを開設しています。2004年に設立された国際教養学部(SILS)では、国内外から多くの学生が集まっていますが、2010年からは政治経済学部、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部(以降、理工3学部)、2011年からは社会科学部(※)、2017年からは文化構想学部でも、主に海外からの留学生を対象とした9月入学の同プログラムを開設しています。さらに国際教養学部、文化構想学部では4月入学も開設され、今春からは理工3学部でも4月入学の同プログラムが新設され、第一期生が入学しました。今回の特集では、そんな理工3学部の新しい英語学位プログラムに迫ります。

※2019年より社会科学部でも4月入学開設予定

「理工系グローバル人材を育成する」

理工3学部の入試と国際化を担当する大島登志男教授に、英語学位プログラムの特徴などについて聞きました。

理工学術院教授 学術院長補佐(入試・国際化担当)
大島 登志男(おおしま・としお)

理工3学部では、2010年から9月入学の英語学位プログラム「国際コース」を開設しています。そして、この春に4月入学生の英語学位プログラムを開始したのですが、4月入学は日本の高校を卒業した日本人学生、9月入学は海外からの留学生や外国の高校を卒業・修了した帰国子女らを対象として、今回新たにスタートしました。英語を得意とする学生を集め、理工系のグローバルな人材を育成しようというのが狙いです。

再編された理工3学部の英語学位プログラム

世界を見渡す広い視野とコミュニケーション力を備えたリーダー、つまり「理工系グローバルリーダー」を育成するために、従来の国際コース3学部14学科を7つのMajor(特定学問分野)に再編し、理工系領域を幅広くカバーするように教育研究体制を強化しました。

このプログラムの一番の特徴は、授業やゼミ、卒業研究などカリキュラムの全てを英語で行う点です。4月入学者は最初の半年間、英語で理工系の専門科目を履修できる能力を集中的に養い、2年次から始まる各Majorの専門科目の履修に備えます。秋学期からは海外の教育課程を修了した9月入学の学生と合流し、日本人学生と外国人学生が一緒に同じカリキュラムで勉強していきます。

9月からは世界各地から集まった留学生と一緒に専門科目を学んでいく

2番目の特徴は、カリキュラムの一部にクォーター制(春・秋学期の2学期を春・夏・秋・冬の4学期にしたもの)を導入していることです。2年生の夏クォーター(6~7月)から夏休みにかけて海外のサマープログラム等への参加による短期留学を推奨していることが挙げられます。専門的な内容を学ぶプログラムに参加した場合には単位として認定することもできます。この留学の期間を活用して、単なる語学研修や異文化体験に留まらず、世界で活躍し牽引するScientistやEngineerになるためにも、より高度な語学運用能力の向上や、理工系科目の履修による専門能力強化と単位取得、研究インターンシップへの参加など、自己研鑽に励む貴重な機会として欲しいと期待しています。

理工3学部の英語学位プログラムのカリキュラム

3番目は4年生から各研究室に入り、日本語学位プログラムで学ぶ日本人学生と一緒に卒業研究を行うことです。日本人、外国人学生が混在した研究室の構成になりますが、そうすることで日本人の外国人に対するハードル、英語を介したコミュニケーション能力の苦手意識がなくなるなど、日本人の学生にとっても良い効果があると思っています。また、このプログラムにはアジア圏を中心とし多様な国籍の留学生が入学しているので、英語圏以外の海外からの学生と接する機会が増えることでグローバル化がより進むことを狙っています。

【参考(理工学術院Webサイト)】

English-based Undergraduate Program in Science and Engineering

 

「9月までに専門用語を英語でインプットします」

このプログラムの第一期生として4月に入学した新入生にどんなキャンパスライフを送っているか聞きました。

先進理工学部 Major in Bioscience 1年(洗足学園高等学校出身)
太田 青葉(おおた・あおば)
――このプログラムを選んだ理由を教えてください。

私はこれまで海外で8年間、日本で10年間暮らしてきました。日本の大学は、学部から自分の専門分野を集中的に学ぶことができるのでいいなと思っていたところ、早稲田の理工学部で英語でのプログラムが始まることを聞き、日本人の学生だけでなく世界各地から集まる留学生とも一緒に自分の学びたい分野を学べることに魅力を感じ、出願しました。日本語のプログラムも考えたのですが、当初は海外の大学への進学を考え、高校在学中にカリフォルニアへ留学し、卒業後に海外の大学院への進学も視野に入れているので、そういう面では英語で学んだ方がいいのではと考えました。

――今はどんな勉強をしていますか?

このプログラムは、秋学期以降に9月入学の学生と一緒に専門科目の授業を受けるカリキュラムになっています。なので、まずは専門用語を英語でインプットすることが大事かなと思って取り組んでいます。先生も丁寧に教えてくれるので特に問題はないのですが、英語で理工系の専門用語を理解するのにちょっと苦労しています。

アメリカに留学していたときに、先生から一方的に聞くだけではなく、先生と学生、学生間でコミュニケーションを図りながら授業を進めるという、日本とは異なる授業スタイルが自分には合っていたので、9月から留学生も混ざり、そんな授業が多いといいなと思っています。

いま受講している中で一番好きな授業は、折原芳波先生(理工学術院・講師<任期付>)の「Introduction to Bioscience」です。生物がもともと好きだったのもあるのですが、先生がとても親切で細かなことまでしっかりと教えてくださり、少人数なので質問もしやすく、分からないことはすぐに質問しています。その中で高校までとは違った学びができているように感じます。

――勉強以外の学生生活は充実していますか?

英語学位プログラムの学生は私のような帰国子女やIB(国際バカロレア)校の出身の学生だけじゃなくて、普通の日本の高校出身の学生もいるので、バラエティーに富んでいて面白いですし、一緒にお昼を食べるなど仲良くしています。日本語学位プログラムの学生とも学科のオリエンテーション合宿で知り合いました。今は公認サークルの「Laissez-Faire T.C.」でテニスをやっていますが、模擬国連や英語のディベートにも興味を持っています。

――これからどんなことを学んでいきたいと思っていますか?

上級生になって研究室を選ぶまではどんな分野に進むのか分かりませんが、今は免疫学や神経学やがん研究などに興味を持っています。どんな分野に進んでも、日本人として英語と日本語の両方で専門分野を理解し、発信できるようにしたいと意識して取り組んでいます。

 

【次回特集予告】6月11日(月)公開「TWIns特集」

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