伝統の一戦に熱い声援を ── 野球・早慶戦を神宮球場で応援しよう!
6月2日(土)・3日(日)開催

4月28日明治大学戦勝利後にハイタッチを交わす小島主将(写真提供:早稲田スポーツ新聞会)
今年も、東京六大学野球・早慶戦の季節がやってきました。昨年の秋季リーグ戦では、1947年以来、70年ぶりの最下位に沈んだ早稲田大学野球部ですが、伝統の早慶戦は負けることのできない重要な一戦です。エースで主将の小島和哉投手をはじめとする、チームを牽引(けんいん)する三投手に、意気込みや試合の見どころについて聞きました。早大生として初めて早慶戦を観戦する新入生の皆さんはもちろん、在学生はぜひ神宮球場に駆け付けて熱い声援を送りましょう!
不動のエース左腕 「当たり前のことをしっかりやっていく」
スポーツ科学部 4年 小島 和哉(おじま・かずや) 主将・投手 浦和学院高等学校出身
――昨年の秋季リーグ戦では70年ぶりの最下位となる厳しい結果となりました。今年は主将としてどんなことを意識していますか?
野球の技術が劣っていて負けたという感覚はあまりなく、それ以外の普段の行い、掃除やあいさつなどがプレーに出てくるのではと思いました。そこで最初に取り組んだのは、全部員にそういう当たり前のことをしっかりやっていこうという働き掛けでした。
主将になって個人的な感覚では特に変わったことはありません。ただ、マウンドでの振る舞いを含め周囲が見ていると思うので、普段の行動や言動について、昨年よりも意識している部分があると思います。野手のことは把握できないところがあるので、副将の2人と相談しながら、みんなの意見を尊重し、思ったことを互いに言い合えるチームにしたいです。
――この冬、重点的に取り組んだ課題は何ですか? ここまでの戦いぶりは?
守りからリズムを作って、それを攻撃につなげるというチームなので、守備やバント、走塁などを重点的に練習してきました。個人としては、試合の中で調子が悪いときに、どうやって修正点を見つけるのかということを意識しています。立教戦(4月14日)のときも、ヒットはたくさん打たれたのですが、8回2失点でまとめられました。「心は熱く、頭は冷静に」と心掛けてマウンドに上がっています。
――1年生のときから早慶戦のマウンドに立っています。早慶戦はどんな存在ですか?
1年生のときは緊張していて、あっという間に試合が終わってしまったという感覚でしたが、学年が上がるにつれて、勝たなければならないという気持ちの変化がありました。チームとしてもリーグ戦で優勝すること、日本一になることと、慶應に勝つことを目標に掲げているので、慶應にだけは負けたくないという気持ちが強いですね。
――慶應戦で対戦が楽しみな選手、もしくは警戒している選手は?
早慶戦はヒットが1本出るとすごく雰囲気が変わるという感覚があります。柳町選手、郡司選手をしっかり抑えることができれば、最低限の点数に抑えられると思うので、その2人には特に気を付けたいと思います。
――応援している早大生にメッセージをお願いします。
主将としてマウンドに立たせてもらっている以上は、チームを勝たせるために必死にやります。勝利するところを見てもらえるように頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。
最速150キロ左腕 「自分らしい投球をして、早慶戦を制する!」
スポーツ科学部 2年 早川 隆久(はやかわ・たかひさ) 投手 木更津総合高等学校出身
――昨年はルーキーながら春の開幕戦でデビューしました。1年間プレーして感じたことは?
高校のときは、あまりホームランを打たれたことがなかったのですが、大学になってから打たれることが多くなってしまったので、打者のレベルの違いを痛感しました。
――同じサウスポーでもある小島主将からアドバイスを受けることなどはありますか?
昨年春の早慶戦の初戦で逆転満塁ホームランを打たれてしまい、すごく落ち込んでいたのですが、翌日「1年生なんだからあんまり考えすぎずに、しっかり腕振って投げてこいよ」と、声を掛けてもらうなど、小島さんからは精神面のアドバイスをしてもらっています。小島さんの背中で語れるだけの技術や人間性をとても尊敬しています。
――どんなピッチングスタイルを目指していますか?
打たせて取るのが、自分のスタイルです。野手の攻撃のリズムもあるので、球数をなるべく減らして1試合打者27人1人1球の27球で終わらせるのがベストだと思っています。
――早川投手にとって早慶戦は?
リーグ戦の中でも華のある舞台だと思っています。雰囲気も甲子園とはまた違う独特のものがあります。自分らしい投球をして、早慶戦の舞台で勝利できればいいなと思っています。昨年の早慶戦で満塁ホームランを打たれているので、悪いイメージを払拭したいです。満塁ホームランを打たれた柳町選手をはじめ、郡司選手、嶋田選手など主軸の選手を抑えるのはもちろん、その前の1、2番もしっかり抑えたいと思っています。
2017年選抜V右腕 「1年生らしく、強気でどんどん攻めていくピッチングを見てもらいたい」
スポーツ科学部 1年 徳山 壮磨(とくやま・そうま) 投手 大阪桐蔭高等学校出身
――甲子園優勝投手(2017年選抜高等学校野球大会)でもある徳山投手にとって、六大学野球の雰囲気はどのようなものでしたか?
開幕戦(4月14日・立教戦)という独特な雰囲気の中で投げられたというのは、今後のプラスになることだと思っています。甲子園の緊張感とはまた違って、神宮のマウンドに上がったときのプレッシャーはすごかったですね。

4月14日立教戦でデビュー登板後の徳山投手(写真提供:早稲田スポーツ新聞会)
――大学の4年間でどんな投手を目指していきますか?
まず体作りが大事だと思っているので、この4年間でけがをしない体にしたいです。キレのあるストレートをしっかりコーナーに投げ分け、先発で完投、完封するような投手になりたいです。
――初めて迎える早慶戦に特別な思いは? 応援する早大生にどんなところを見てもらいたいですか?
1年生なので、まずは早慶戦という場の雰囲気に慣れることが大事だと思っています。そこで登板する機会があったら、経験、勉強になると思います。自分の力を最大限に出せるように、しっかり準備して臨みます。1年生らしく、強気でどんどん攻めていくピッチングを見てもらいたいです。
写真提供:早稲田スポーツ新聞会
■試合概要とチケット販売について
【試合日時】
◆1回戦:6月2日(土)13:00~ ※雨天順延
◆2回戦:6月3日(日)13:00~ ※雨天順延
※2回戦までで勝ち点が決まらない場合には月曜以降に続けて試合
【会場】明治神宮球場
【応援席券(1枚500円)販売場所】各キャンパス早稲田大学生活協同組合店舗
詳細:http://www.wcoop.ne.jp/sokei/
~学生部より、野球観戦に際してのお願い~
早大生としてマナーと責任ある行動を心掛けてください。
- 早稲田大学野球部Webサイトはこちら
- 東京六大学野球公式Webサイト 早稲田大学野球部ブログはこちら
- 公認サークル「早稲田スポーツ新聞会」
1959年創立。早稲田大学体育各部44部の活躍を報道している、学生スポーツ新聞の先駆け的存在。取材・撮影・執筆・編集の全てを学生のみで行 う。年12回(+号外)新聞を発行しているほか、Webサイトでは試合記事を日々更新。通常号の新聞は無料配布だが、早慶野球号のみ1部100円で販売している。今春には雑誌『WASEDA SPORTS MAGAZINE〜エンジの激闘譜〜』を創刊。
Webサイト:http://wasedasports.com/
【次回特集予告】5月28日(月)公開「就職活動特集」