Waseda Weekly早稲田ウィークリー

特集

声援を拳に込めてガン! 伝家の宝刀『コンバットマーチ』

2017年度 創立記念特集 コンバットマーチ物語【下】

50年以上に渡って受け継がれてきた応援歌『コンバットマーチ』。現在、早稲田大学応援部はどんなことを考え、演奏し、声を張り上げているのか。リーダー・吹奏楽団・チアリーダーズの幹部学生に話を聞きました。

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2017年5月、六大学野球の早慶戦で観客の思いを拳に込めて突く応援部員(明治神宮野球場)=応援部提供

「気持ちが宿った手で、選手に力を伝える」

代表委員主将:櫻井 康裕さん(さくらい・やすひろ、社会科学部4年)

170921_095今、応援部の主将を務めさせていただいていますが、実は入学当初、入部するつもりはありませんでした。ただ、たまたま観戦した神宮球場での早稲田大学の試合ですっかり応援に魅了されてしまったんです。そのときに『コンバットマーチ』を聴いて、「これ、知ってる曲だ」と思ったのをよく覚えています。そして、入部してみて、こんなに広まった曲を作り出したのが早稲田の応援部だ、と知って誇らしくなりましたね。

コンバットマーチは、早稲田の応援にとっては“伝家の宝刀”です。たくさんの応援曲・応援歌がある中で、本当にチャンスのとき、最後の最後「ここだ!」という時にだけかける。そう簡単には抜けない刀だと思っています。だからこそコンバットマーチをかけたからには必ず得点しなければいけない、点に結び付けるんだ!という強い気持ちで、全員一丸になって応援しています。

以前、コンバットマーチを作った三木佑二郎さんから直接お聞きし、感銘を受けたことがあります。応援部のリーダーは試合中、グラウンドの選手を見ながら、つまり、観客席の声を背にして応援しています。ただ、コンバットマーチでは“ワ・セ・ダ”の掛け声のところで、一瞬、観客席を振り向いて右手を回す型になっています。三木さんは意図してそういうスタイルにしたんだそうです。

その狙いは、観客の声を右手でかき集め、その声、気持ちが宿った右手を選手に向けてガンと突き出すからこそ、選手の力になるからです。そこまで考えられているのがコンバットマーチなんです。僕たち応援部の気持ちが最高に盛り上がる瞬間ですし、応援席の皆さんのテンションもきっと最大限に高まるはずです。ぜひ、神宮球場で自分の持てる最大の声を振り絞って一緒に応援しましょう。それが応援部の力になり、そして選手の力になります。

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「肩を組みながら歌う瞬間が大好き」

チアリーダーズ責任者:鷲塚 舞衣さん(わしづか・まい、商学部4年)

170921_077『コンバットマーチ』の思い出で忘れられないのは、1年生のときの早慶戦です。追いかける展開で巡ってきたチャンスの場面、逆転を信じてひたすらコンバットマーチを踊り続けたんです。周りのチアを見ても汗だくでヘロヘロになりながら、皆一丸になって、泣きそうになりつつも勝利を信じて踊っていました。

そんな中、選手がヒットを打って得点が入り、観客席もワーッと沸いて、泣きながら抱き合って『紺碧の空』を歌ったんです。心の底から喜びをかみしめることができました。

普段の試合でも、コンバットマーチからの紺碧の空という流れで、皆で肩を組みながら歌う瞬間が大好きです。ぜひ、もっとたくさんの学生の皆さんと一緒にコンバットマーチや紺碧の空を歌い、踊りたいと思っています。神宮球場で一緒に応援しましょう。

「ずっと全力で吹いています」

吹奏楽団責任者:田中 達也さん(たなか・たつや、政治経済学部4年)

170921_005『コンバットマーチ』は、僕が入部して最初に練習した曲です。早稲田応援部の代表曲といえば、『大進撃』『スパークリングマーチ』『コンバットマーチ』の三つ。その中でもコンバットマーチは、チャンスの場面で最も大事な曲だと聞いて、「じゃあ真っ先にこれを練習しよう!」と思ったのをよく覚えています。

実は、高校時代の応援でもコンバットマーチはよく使っていた曲なんですが、早稲田で生まれた曲だと知ったのは大学に入ってから。それを知ったときは、あらためて「すごい所に入部したんだな」と思いました。

チャンスがずっと続いているときは、こちらもずっと全力で吹いていますので、正直、大変でもあります。でも、それぞれの楽器に聴かせどころがある曲なのでやりがいがあります。神宮球場に応援に来た際には、指揮台とチアリーダーだけじゃなく、吹奏楽にも耳を傾けてみてください。僕らのテンションもさらに上がって、より気持ちのこもった演奏ができるはず。応援も1.5倍増しで楽しくなるんじゃないかと思います。

「応援席の声があってこそのコンバットマーチ」

リーダー応援企画責任者:井上 雄太さん(いのうえ・ゆうた、教育学部4年)

170921_089試合中、どのタイミングでどのチャンステーマをかけるのかを決めるのが自分の担当です。大原則としてあるのは、一塁にランナーが出塁したら『大進撃』。二塁に進塁したら『スパークリングマーチ』。そして、三塁まで進んだら『コンバットマーチ』という流れです。

ただ、試合終盤やどうしても得点が欲しい場面、そしてそのときの打順によっては、二塁に進んだだけでもコンバットマーチを使う場合があります。早稲田にとってコンバットマーチはそれほど特別な応援歌だということです。

試合状況に応じてどのようにチャンステーマを使い分けるか、という部分には特にこだわっていますが、一方で、応援席の声がなければ、どのチャンステーマであっても最大限の効果は発揮できません。ぜひ、「自分たちも応援の一部なんだ、試合に参加しているんだ」という意識で声援を送っていただければと思います。もちろん、そんな声が引き出せるように、僕たち応援部も頑張ります。

早稲田大学応援部webサイト

 

取材・文:オグマナオト
2002年、早稲田大学第二文学部卒業。『エキレビ!』『野球太郎』『サイゾー』を中心にスポーツコラムや人物インタビューを寄稿。また、スポーツ番組の構成作家としても活動中。執筆・構成した本に『福島のおきて』(泰文堂)、『爆笑!感動!スポーツ伝説超百科』(ポプラ社)、『木田優夫のプロ野球選手迷鑑』(新紀元社※構成として)、『高校野球100年を読む』(ポプラ社※構成として)など。Twitter:@oguman1977

写真:石垣星児

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