Waseda Weekly早稲田ウィークリー

コラム

オンとオフの間

スポーツ科学学術院 教授
武藤 泰明(むとう・やすあき)
東京大学大学院修士課程修了後、(株)三菱総合研究所入社。2006年より現職。2016年よりスポーツ科学研究科長。専門はスポーツマネジメント。

東京大学大学院修士課程修了後、(株)三菱総合研究所入社。2006年より現職。2016年よりスポーツ科学研究科長。専門はスポーツマネジメント。

オフタイムというと、オンもある。要は二元論で、オンが仕事、オフが余暇というのが一般的な考え方なのでしょう。でも、例えばキリスト教の世界では「仕事と余暇」ではなくて「仕事、奉仕、余暇」と考えている人が少なくありません。

聖イグナチオ教会の主聖堂内(写真:聖イグナチオ教会)

聖イグナチオ教会の外観(写真:聖イグナチオ教会)

私はカトリックの信徒で、四谷の上智大学の隣にある「聖イグナチオ教会」に所属しており、現在はここで二つのことをしています。

一つ目は評議員。肩書は一応役員ですが、クリスマスイブや復活祭の警備など、仕事の大半は「雑用」。二つ目は、神父による講座を、妻と2人でお手伝いしています。私の主な仕事は、教会のテキストを使った講義です。大学でしていることと変わらないかというと、大学では好き勝手(?)なことを話せるのですが、教会ではそうもいかないので、むしろ「オン」感が強いという、不思議な逆転が起きています。ついでに言うと、最近よくテレビで見かける「ひふみん」こと将棋の加藤一二三先生ご夫妻も同じ講座を担当していらっしゃいます。ただし別のコマなので、残念ながらこの奉仕活動で顔を合わせることはありません。

もう一つの、オンだかオフだか分からないのがボランティア。2000年~2012年に、Jリーグでクラブの経営指導をしていました。スポーツの世界でよくあるのは、外部の委員が無給で仕事をするというもの。Jリーグでは経営諮問委員会の委員長として、経営指導だけでなく、入会審査などもしてきました。Jリーグのクラブは全国にあるので、北海道から九州まで出歩いていました。もちろん本業ではないので、振り返ると、よくやれていたなあというのが実感です。

写真左:マラソン大会の受付対応を行うボランティア、右:マラソン大会後のゴミを回収するボランティア[写真:(公財)笹川スポーツ財団]

現在取り組んでいるのはスポーツボランティア。公益財団法人笹川スポーツ財団、特定非営利活動法人日本スポーツボランティアネットワーク(以降JSVN)と早稲田大学スポーツ科学学術院が協定を結び、2017年秋学期から、JSVNの「スポーツボランティア資格」が取得できる講義科目を開講しています。またこの科目では 講義をビデオ収録し、学生や社員の資格取得を希望する他の大学、企業などに無償で提供する予定です。目的は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック(以降、オリパラ)に向けて、資格を有するボランティアを増やしていくこと。オリパラ後は、有資格者が日本の「ソフトレガシー(※)」になることでしょう。「早稲田が日本の役に立つ」そんな心意気で準備をしてきました。

(※)オリンピック憲章に「オリンピック競技大会のよい遺産(レガシー)を、開催都市ならびに開催国に残すことを推進する」と記載され、国際オリンピック委員会が重視している。競技施設やインフラなどの有形のものと、人材やサービスなど無形の「ソフトレガシー」に分けられる。

マラソン大会の給水所で活躍するボランティアスタッフ [写真:(特非)日本スポーツボランティアネットワーク]

この科目はスポーツ科学部以外の学生もオープン科目として履修できるようになっています。皆さんぜひ参加してみましょう!

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