
早大生や教職員であれば格安、1人1泊2,000円台! で宿泊できるセミナーハウス。ゼミやサークルだけではなく、友人同士での利用も可能です。全部で五つあるセミナーハウスの中から、今回は、東京駅から新幹線で約45分、都心から最も近くにある本庄セミナーハウス(埼玉県本庄市)を紹介! SJC学生スタッフの小寺さんと大橋さんが、セミナーハウスの周辺情報も含め現地リポートします。気になるお部屋やお勧めポイントを一緒に見ていきましょう。大学から一番近く駅近で、体育館や防音室などの付帯設備も充実した本庄セミナーハウス、ぜひ気軽に利用しよう!
※記事内の価格は全て税込み。掲載情報は2025年12月現在のものです。
INDEX
▼おいしいご飯に、全室ホテル風の個室スタイル
▼勉強に運動に音楽まで 充実した付帯設備
▼セミナーハウスの利用はMyWasedaから!
おいしいご飯に、全室ホテル風の個室スタイル
SJC学生スタッフ
文学部 4年 小寺 優衣(こてら・ゆい)
法学部 2年 大橋 りん(おおはし・りん)
セミナーハウスに向けて、いざ出発!
東京駅からJR北陸・上越新幹線に乗り、上野駅、大宮駅、熊谷駅を経由し45分ほどで本庄早稲田駅に到着。五つあるセミナーハウスのうち、大学に最も近い場所にあります。改札を出て左手の南口を出ると、見慣れた早稲田シンボルの案内板を発見! 駅の目の前が、早稲田大学本庄キャンパスなんです。案内に沿って緩やかな坂道を上ります。
ちなみに駅の反対側(北口)には、カインズやベイシア、スーパースポーツゼビオ、蔦屋書店といった大型商店や飲食店が立ち並びます。セミナーハウス周辺にコンビニなどはないので、必要な買い物があれば立ち寄ると良いでしょう。

(左上)JR東日本新幹線「本庄早稲田駅」。本庄キャンパスと反対側に車で10分のところには、JR高崎線の「本庄駅」がある。(右)今回の旅を案内する小寺さん(左)と大橋さん(右)。(左下)同キャンパス内にある早稲田大学本庄高等学院のスクールバスが通るため、車道と歩道が整備されている
自然豊かな木々に囲まれた道を10分ほど歩くと、セミナーハウスに到着です。入り口でスリッパに履き替え、自分の靴は下足箱へ。管理人の秋山裕子さんが笑顔で迎えてくれます。
なお、車使用の場合は事前に連絡しておきましょう。車両ゲートの開放時間は5:00~22:30で、本庄高等学院の授業がある日は、8:00~9:10の出入り不可です。セミナーハウス脇に6台、その他の駐車スペースに大型バスも駐車可能です。
小寺
セミナーハウスまでの道のりは森の中を散歩しているようで楽しかったです。大学からこんなに離れているのに、駅を降りてから所々に「早稲田」が目に入るのが新鮮でした。そもそも新幹線の駅名が「本庄早稲田」なのがすごい…!

(左上)緩やかな坂道を登り切り、左手にある茶色い建物がセミナーハウス。(右)管理人の秋山さん。(左下)玄関にある下足箱
スリッパに履き替えると、玄関の目の前に位置する食堂へ。ここで、事前予約した際の「利用券」の提出や、ルームキーの受け取りなどの手続きをします。
写真左:食堂を入ったところにある黒板。食事の時間(朝食7:30~8:30、昼食12:00~13:00、夕食18:00~19:00)や門限(22:00)の他、Wi-Fiのパスワード、リネン類の取り扱い、館内禁煙、花火禁止など利用上の案内がまとめられている
写真右:歯ブラシ(110円)やフェースタオル(110円)、洗剤(55円)の販売の他、ドライヤーや殺虫剤の無料貸し出しがある。支払いは現金のみ
食堂は広々とした空間で、天井が高く、天窓から外光を取り入れていてすがすがしい雰囲気。食事の時間以外は談話スペースとして活用できます。そして、ここに卓球台があるのが本庄セミナーハウスの売りの一つ。食事の前後や隙間時間などに、皆さん卓球を楽しむのだとか。
写真左:食堂の様子。奥の廊下にトイレがあるが、食堂内にも手洗い場がある
写真右:2025年8月、創造理工学部後藤正幸研究室のゼミ合宿にて。卓球台にはラケットとボールも備え付けてあり、予約不要で自由に使える。他に、囲碁と将棋もある
料理長のおもてなし BBQもお勧め
本庄セミナーハウスのこだわりは、出来立ての温かい料理を提供すること。朝食も夕食も、メインディッシュは食べる直前に料理長が直接盛り付けます。この際のコミュニケーションも大切にしていて、「家庭と同じような温かい雰囲気で食事を楽しんでほしい」と料理長は語ります。隠れた人気メニューはみそ汁で、具は豆腐とネギ、ワカメと油揚げ、アサリなど日によって変わりますが、みその割合を減らし、だしを利かせている点が特徴だそうです。
写真左:食事提供レーンで料理を手渡しする料理長
写真右:献立も貼り出され、アレルギー特定原材料8品目の表示の他、豚肉、牛肉、大豆の使用など、特定原材料に準ずる20品目についても掲示される
写真左:朝食メニューの一例。サバ塩焼き、アオサ入りだし巻き卵、ビビンバナムル、切り干し大根、アサリのみそ汁、ヨーグルト(ブルーベリーソース)。他の日は、サケの塩焼きやウインナー、レンコンきんぴらなど、栄養バランスの取れた朝食が提供される
写真右:昼食メニューの一例。タレカツ丼、サラダ、アサリのみそ汁、ブドウゼリー。他の日は、カレーライスや、夏場はシャーベットなどのデザートも
写真左:夕食メニューの一例。和風おろしハンバーグ、ナスの煮びたし、ピリ辛ゴボウ、アサリのみそ汁、ミルク餅。洋食のときは、汁物が卵スープ、野菜スープなどになることも
写真右:夕食メニューの一例。チキンみそカツ、小松菜とシイタケ焼き、ナスとインゲンのショウガあん、アサリのみそ汁、イチゴケーキ
写真左:「いただきます!」。 取材のため特別に、朝食・昼食・夕食の全てを存分に味わいました
写真右:ソースやドレッシング類、各調味料などはお好みで
本庄セミナーハウスでは、セミナーハウス脇のスペースでBBQも楽しめます。お肉は肉専門業者から仕入れているため新鮮で柔らかく、ボリューム満点。事前予約制で、専用コンロも食材も用意してくれるので便利! 思い出作りにもお勧めです。

(左上)セミナーハウス脇のBBQスペース。(右上)2025年9月、夕暮れのBBQの様子(e-learning コミュニケーション研究会(ELC))。(下)2025年8月、練習合宿の合間のBBQ(早稲田大学チアリーダーズFALCONS)
落ち着いて過ごせる、バス・トイレ付きの個室
食堂のある1階から階段を上って、2階(計21部屋)と3階(計11部屋)が宿泊用のフロアです。本庄セミナーハウスは全室一人か二人部屋で、落ち着いた時間を過ごしやすい作りになっています。
全室、室内に風呂とトイレを完備。各部屋にはハンドソープ、リンスインシャンプー、ボディーソープを常備しています。また、大きめの冷蔵庫も全室に完備していて、コンセントの数も十分。室内の内線(外線は使用不可)からは、管理人室だけでなく各部屋にも電話を掛けることができ、もちろんWi-Fiもあります。ただし、タオル類やドライヤーはないので、必要な物は持参しましょう。その他設備の詳細は、学生生活課Webサイトを確認してください。
2階と3階の壁面はカラフルで、モダンな雰囲気。東西南北で、赤・青・黄・緑と4面とも異なる色になっている

全32室のうち19室を占める二人部屋。広々とした空間で収納スペースもある。大きめの冷蔵庫がうれしい

残りの13室が一人部屋。うち3階の一人部屋3室は、風呂とトイレは別の作りになっている。北側(緑の壁)の部屋からは、正面に群馬県の赤城山が臨めることも(右上)。東側(赤い壁)には、春先目の前に咲く桜が見られる部屋もあるそう
写真左:1階には段差のないユニバーサルデザインルームが1室あり、車いすの人も宿泊が可能
写真右:地下1階にあるコインランドリーには洗濯機が2台。洗剤は1つ55円で、食堂で購入可能(現金のみ)
大橋
建物内はどこもとてもきれいでした。壁の色がカラフルなのもオシャレ! 部屋はスーツケースを広げても余裕があるくらい広くて、快適に過ごせそうでした。
小寺
私は団体行動でも一人や少人数の時間が欲しくなるタイプなので、個室で、室内にお風呂やお手洗いが完備されているのがとても過ごしやすそうでした。大きな冷蔵庫もあり、夏場も安心!
勉強に運動に音楽まで 充実した付帯設備
どこかノスタルジックな雰囲気漂う旧校舎の施設
本庄キャンパスは広大な敷地ですが、キャンパス内には大学の研究施設の他、大学附属の本庄高等学院も存在します。本庄セミナーハウスの付帯設備は、主に高等学院の旧校舎の共通教室棟を再利用しているので、教室3部屋、体育館、防音室(音楽室)、テニスコート2面と充実した内容。特に、防音室を使えるセミナーハウスはここだけ! また、それぞれセミナーハウスから歩いてすぐのところにあるので便利です。利用は全て予約が必要です。
写真左:セミナーハウスを出てすぐ目の前、本庄キャンパスのほぼ中心にあたる場所に、早稲田大学の教旨と共に大隈さんの胸像がある
写真右:浅見丘陵を含む約86万平方メートルの広大な本庄キャンパス。美しい自然に囲まれた中に各建物が立地する。奥に見えるのはセミナーハウス。手前の道を下っていくと本庄高等学院にたどり着く
(左)高校の雰囲気がそのまま残る教室。各部屋ともプロジェクターとスクリーンが1台ずつ設置されている。(右)2025年8月、後藤正幸研究室のゼミ合宿の様子

体育館には、バスケットボール、バレーボール、バドミントン、卓球の用具がそろっている。(右上)2025年8月、後藤正幸研究室のゼミ合宿の様子。(下)2025年8月、早稲田大学チアリーダーズFALCONSの合宿の様子。マットは体育館の備品ではなくFALCONS所有のもの
写真左:防音室。空の器具庫も併設されており、広々とした空間を使用できる。楽器はもちろん、アンプやスピーカーを持ち込んで演奏練習をするサークルもいるそう
写真右:2面あるテニスコート。ラケットとボールはセミナーハウスで借りることができる
小寺
元高校の施設というだけあって、自然と放課後のような懐かしい気持ちになりました。所々でエモい写真が撮れそう!
大橋
一つのキャンパス内にセミナーハウスがあったり、高校があったりと不思議な感覚でした。でもその分一体感も感じられ、移動も安心で楽。さまざまな施設があるので、ゼミ合宿はもちろん、スポーツ系のサークルや、バンド系のサークルでも使い勝手が良さそう!
周辺観光 地域文化の拠点「本庄早稲田文化の杜」
本庄キャンパスがある浅見丘陵一帯は、旧石器時代から人々が住み平安時代には多くの住居が営まれたとされ、埴輪(はにわ)をはじめとした多くの考古資料が収集されています。本庄早稲田駅の目の前にある「本庄早稲田の杜ミュージアム」は、早稲田大学と本庄市が共同で開設したもので、市と大学が所蔵する豊富な資料を展示。早稲田大学と本庄市はまた、ここ浅見丘陵一帯を「本庄早稲田文化の杜」とし、地域文化の拠点と位置付けています。知的好奇心を刺激しに、空き時間に異空間へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
JR本庄早稲田駅から徒歩5分足らずのところにある「早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンター」の前で(左)。1階に、「本庄早稲田の杜ミュージアム」がある(右)
また、JR本庄早稲田駅から徒歩5分のところには、絶景のフォトスポット、「マリーゴールドの丘公園」があります。その名の通り、秋に咲くマリーゴールドは圧巻で10~11月が見頃! 春は芝桜、夏はひまわり、冬はイルミネーションと、 四季折々に異なる景色を楽しめるそうなので、ぜひ帰り道に立ち寄って、思い出の一枚を撮ってみては?

マリーゴールドの丘公園。2025年11月22日(土)~2026年1月25日(日)にはイルミネーション、2025年12月6日(土)、7日(日)にはクリスマスマーケットが開かれる
大橋
こんなにきれいなスポットがあるなんて知らなかったので、びっくりしました。駅から歩いてすぐ行けるので行くべき! みんなで写真を撮ったら、絶対良い思い出になります。
セミナーハウスの利用はMyWasedaから!
早稲田大学五つのセミナーハウスとは
早稲田大学セミナーハウスは、軽井沢(長野県北佐久郡軽井沢町)、菅平(長野県上田市)、伊豆川奈(静岡県伊東市)、鴨川(千葉県鴨川市)、本庄(埼玉県本庄市)の全5カ所(※2)。全てMyWasedaから予約できます。ゼミや研究室、サークルだけでなく、学生同士でも利用が可能です。予約方法の詳細は、学生部Webサイト内の利用の流れから。また、食事を希望する場合は、宿泊費とは別に食事代がかかります。運動施設の利用にも、別途料金がかかるものもあるので事前に確認してください。
※2 軽井沢は4月下旬~11月上旬のみ開館。
セミナーハウスは、一般の旅館やホテルとは異なり、セルフサービスが原則です。また、利用上のルールがあるので、管理人の指示に従ってください。
本庄セミナーハウス
所在地:〒367-0032 埼玉県本庄市栗崎214
電話:080-3469-4835(管理人)/0495‐24‐6650(セミナーハウス)
FAX:0495-24-6583
事務取扱時間:9:00~17:00(時間厳守・電話による問い合わせもこの時間内に限る)
開設期間:通年(年末年始を除く)
チェックイン:13:00~17:00
チェックアウト:10:00(時間厳守)
予約に関する問い合わせ:早稲田大学学生部学生生活課
撮影:布川 航太
【次回フォーカス予告】12月8日(月)公開「一人暮らし特集」






