Waseda Weekly早稲田ウィークリー

特集

セミナーハウスのセクシュアリティ対応 GSセンター学生スタッフの気付き

具体的な対応策について検討するGSセンタースタッフ

早稲田大学GSセンタースタッフが主にセクシュアルマイノリティの視点で見たところ、さまざまな問題点が明らかになったセミナーハウスの調査合宿。問題点を一通りまとめた後、GSセンターのスタッフはすぐに改善できる部分、工事が必要など簡単には改善できない部分などを整理し、具体的な対応策を考えてさらに議論を深めました。今回の調査合宿で判明した事項についてGSセンターは今後、ダイバーシティ推進室と連携して改善を検討していく予定です。専門職員の渡邉歩さんは「GSセンターで働いているみんなだからこそ、一歩先のことに気が付いて深く掘り下げて議論ができたと思います。あとはこうした議論を踏まえて大学としてどうしていくか、というところが大事になってきます。大学施設という早稲田大学の構成員が使用する場所なので、しっかりと声を届けていきたいと思います」と語りました。

「自分が無自覚だった部分も共有できた」「色んなアイデアを出し合えた」

こー(大学院創造理工学研究科修士課程2年)

「比較的新しいセミナーハウスですし、見た目もきれいで設備が整っているのだと思いましたが、やはり使ってみると困難なことや違和感が出てきました。設計者にダイバーシティに対する意識がなかったからなのか分かりませんが、確認できたことはすごく良かったです。建物・設備の改善はすぐに対応できないと思いますが、100円ショップで売っているような商品で簡単に改善できるポイントも見つかりました。可能なことから、実現しなければいけないと思います」

ジウ(文化構想学部1年)

「建物の見た目のデザインは凝っていると思うのですが、利用者目線から言うと最低限の設備はあっても、使い勝手まではあまり考えられていないのではないかと思いました。問題点がいろいろ見つかったので、少しでも改善されるといいと思います」

はらしょー(政治経済学部2年)

「問題意識を持って合宿に臨んだことで、見えてきたことがありました。サークル合宿や遊びで来ていたら、全然気が付かなかったこともあったと思います。学生と職員が意見を述べ合うことで、自分が特に不便に感じていないところ、無自覚だった部分についても共有し、実感することができました」

しゅんどーちゃん(法学部3年)

「『集団行動だから、安いから、プライバシーはなくて当然』などと、無意識に我慢していたところについて気が付くことができました。『部屋割り』についても普通だったら『難しいよね』で終わってしまうところを、実際に施設を使った者同士、大学職員がいる場で色んなアイデアを出し合えた有意義な調査合宿になりました」

ろーた(大学院創造理工学研究科修士課程1年)

「私は過去に別のセミナーハウスを利用したことがあって、アンケート用紙を渡されて不便に思ったことを書く機会はありました。しかし、それが実際に反映されているのかどうか、よく分かりません。改善が追い付かず、問題が山積みになっていくのかと思います。自分たちが感じたことを広く伝えていくためにも、調査合宿をやった意味は大きいと思います」

まっちぃ(商学部3年)

「早稲田キャンパスと比べると、『だれでもトイレ』が一個しかないし、まだまだバリアフリーやセクシュアルマイノリティへの対応は学内全体には行き届いていないと感じました。今回、判明した問題点というのは、全てがセクシュアリティに関わることではないのですが、使いづらさを感じている人はたくさんいるはずです。ちょっとしたことで改善できる点が分かったことは、すごく良かったと思います」

早大宿泊施設にセクシュアルマイノリティの視点で泊まってみたら…

学生生活課セミナーハウス担当者より

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