このたび、早稲田大学理工学術院の関根泰教授が、公益社団法人日本化学会の「第36回(平成30年度)学術賞」を受賞しました。本賞は、化学の基礎または応用のそれぞれの分野において先導的・開拓的な研究業績を挙げた者で、論文の数というよりは、論文は少数でも優れた業績をあげ、受賞対象となる研究に関連する論文を本会会誌又はThe Chemical Record に1報以上発表している日本化学会会員に授与されるもので、年に10名ほどが選ばれます。

日本化学会 会長より授与 (左)川合眞紀会長、(右)関根泰教授
関根先生のコメント
この度、日本化学会より第36回 学術賞をいただく運びとなり、大変な喜びを感じるとともに、その名の重さに改めて身を引き締めてかからねばと感じているところです。この度の受賞について、一緒に進めてきた学生の皆さんやスタッフの皆さん、学会関係各位には深く御礼申し上げるとともに、早大として次代中核人材でのサポートを頂いてきたことに深く感謝申し上げます。小職がつくってきた電場による低温触媒プロセスの世界が、学理確立と社会実装につながるよう、引き続き研鑽を重ねてまいります。
選定業績
表面イオニクスを活かした不均一系触媒反応の学理確立と応用展開
受賞者について
関根 泰(せきね やすし)
1998年東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻博士課程修了(工学博士)。東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻助手、早稲田大学理工学部応用化学科助手、同・ナノ理工学研究機構講師、同・理工学術院応用化学科准教授などを経て、2012年より早稲田大学理工学術院教授(先進理工学部)。また2011年よりJST(科学技術振興機構)フェローを兼務。石油学会論文賞、日本エネルギー学会進歩賞、FSRJ(プラスチックリサイクル化学研究会)研究進歩賞などを受賞。