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「文化装置としての『源氏物語』」展 早稲田で出会う稀覯資料

場所: 早稲田キャンパス26号館10階125記念室  撮影: 2016/5/13

「伝住吉如慶画・源氏物語扇面画帖」折帖1帖 江戸初期写

 

「狩野祐清画・四季源氏」巻子2巻 江戸後期写

 

「源氏かるた」110枚 葛飾北斎画 文化9年(1812)頃刊

 

多数の貴重な資料が展示されております。ぜひお立ち寄りください。

現在、平成28年度中古文学会春季大会記念展「文化装置としての『源氏物語』──九曜文庫を中心に」(主催:中古文学会、早稲田大学図書館)が、早稲田大学26号館大隈タワー10階125記念室で開催されております。

『源氏物語』は、成立から現在までの千年間、いろいろな装置として働いてきました。たとえば婦女子の教育書として、和歌・連歌作成の必携書として、多種多様な場面における教育装置として。たとえば権力者に権威を付与する政治的装置として。たとえば女性カタログ、男性カタログのような形で、あるいは「平安」なるものを知るための文化装置として。このような文化装置としての『源氏物語』関連の諸作品を九曜文庫を中心に見ていきます。

九曜文庫はもともと源氏物語研究で大きな成果をあげている中野幸一先生(早稲田大学名誉教授)が個人で蒐集された膨大なコレクションですが、そのうち源氏物語を中心とした資料が、先生のご厚意により早稲田大学図書館の所蔵となったものです。

なお、便宜上、「注釈」「本文」「絵画」などテーマごとにセクションを分けましたが、たとえば『首書源氏物語』や『湖月抄』は注釈としても見逃せませんし、『絵入源氏物語』などの版本挿絵や『偐紫田舎源氏』由来の源氏絵は、描かれた『源氏物語』の重要な部分を形成します。それぞれのセクションがテーマを越えて流動する様を想像していただきたいと思います。

千年間にわたり引き継がれている『源氏物語』は現在に至るまで、広く愛され続けてきました。このたびの記念展では、普段は目にすることのできない大変貴重な資料が多数出品されております。ぜひこの機会にお立ち寄りいただければ幸いです。(は)

展示情報

期間:2016年5月13日(金)~2016年5月28日(土)

会場:早稲田大学26号館大隈タワー10階125記念室

時間:10:00~18:00

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