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「第15回 日本学術振興会賞」 滝沢研二教授の受賞が決定しました

 このたび、早稲田大学理工学術院の滝沢研二教授が、独立行政法人日本学術振興会の「第15回(平成30年度)日本学術振興会賞」の受賞者として決定しました。
 平成30年度は、学術研究機関及び学協会から推薦された278名の候補者、および前回からの候補者(注) 148名を加えた計426名の被推薦者の中から日本の学術研究の将来のリーダーと期待される25名の受賞者が決定し、その内、本学から滝沢研二教授がこの栄誉ある賞の受賞者として選ばれました。
(注) 本賞の推薦は2年間有効とされているため、前年度に推薦された候補者のうち受賞者を除く当該年度の4月1日時点で45歳未満である候補者については審査の対象となります。

受賞者について

  • 受賞者氏名:滝沢 研二(たきざわ けんじ)
  • 所属機関:早稲田大学 理工学術院
  • 推薦機関:早稲田大学
  • 選定業績

     固体接触を伴う流体解析のための新手法と現象解明の研究

    選定理由

     構造物とその周囲の流体が連成する系の特性を数値解析によって求める流体構造連成問題は、現代の工学・医工学分野を支える数値流体力学の粋を極める課題の一つである。滝沢研二氏は、固体接触に伴う周囲流体の振る舞いをマルチスケールで数値解析するための定式化と計算手法の開発に取り組み、流体の存在する空間のトポロジーの時間的に不連続な状態変化を時空間の4次元体積とみなして連続的な状態変化として定式化することに他にさきがけて成功した。その成果は、パラシュートの流体構造連成問題、動脈血管における血管壁の変形挙動を考慮した血流解析などの医工連携研究、昆虫周りの流体解析、タイヤ周囲の連成流体解析など、これまで解析・予測が困難であった種々の工学的問題へと適用され、その有効性が広く認知されている。以上の通り、滝沢氏は、流体構造連成問題を対象とする計算力学の分野で顕著な成果を挙げており、今後のさらなる発展が期待できる。

    ※日本学術振興機構第15回(平成30年度)日本学術振興会賞受賞者一覧詳細からの引用です。

日本学術振興賞について

 日本学術振興会賞は、創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を見い出し、早い段階から顕彰することで、その研究意欲を高め、研究の発展を支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的としています。
 選考は、各分野を代表する我が国のトップレベルの学術研究者により構成される審査会で厳正な審査が行われ、受賞者を決定しました。
 受賞対象者は、人文学、社会科学及び自然科学の全分野において、45歳未満で博士又は博士と同等以上の学術研究能力を有する者のうち、論文等の研究業績により学術上特に優れた成果をあげている研究者としています。
 受賞者には、賞状、賞牌及び副賞として研究奨励金110万円を授与します。また、日本学士院の協力を得て、日本学術振興会賞受賞者のうち6名以内に日本学士院学術奨励賞が併せて授与されます。(日本学術振興会Webページより)

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