Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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“オンラインだからできた異文化交流” ICC日英オンライン エクスチェンジ プログラム 参加者レポート

2022年春の参加者からいただいた感想文をまとめましたのでご参考までに!随時更新していきます!

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自身の成長を感じた出会い

社会科学部 森戸  祐太郎

本プログラムに参加を決めた理由は主に二つあります。一つ目は、英会話の経験を積みたかったという理由です。私はこれまで小学校・中学校・高校という教育課程の中で、英単語や英文法、英語の読解しか学んできておらず、ひたすら受験用の知識を蓄積させてきただけに過ぎませんでした。つまり、英語を受験科目としてではなく、言語の一つとして話すという機会を全く踏んできたことがなかったのです。実際に英語の必修授業で、英語で解答を求められることがあったのですが、発言するまでに英語を頭の中で組み立てることに時間がかかってしまい、高校生の時までできた英語は何だったのだろう、なぜ自分は英単語等の知識があるにもかかわらず話すことができないのだろうと思い始めました。このとき私は、これまでに学んできた英語を運用する機会、すなわち英会話の機会が自分には必要だと思いました。また早稲田大学に入学し、周りに英語を話すことができる日本人学生、そして留学生が非常に多く、自分も流暢に話すことができるとまでは行かずとも英語を話せるようになりたいと思うようになっていました。

二つ目は、一つ目の理由に関連しますが、大学生のうちに英語を一定程度話すことができるようになっておきたいと思ったという理由です。私は、これまでの人生において海外に行った経験が全くなく、早稲田大学におけるいわゆる純ジャパです。しかし、私は将来、海外で英語を駆使して、世界の人々を喜ばせることができる仕事をしたいと考えており、海外志向を強く持っています。そのために、英語を会話の中で使う訓練が必要だと思い始めていたところ、本プログラムに出会いました。

マッチングの結果、オーストラリアのモナシュ大学に通っているフェリックス君とパートナーになりました。彼は私と同学年で、化学を専攻として学びながら日本語も積極的に学んでいます。化学についても日本語についても、学ぶことをとても楽しいと言っている方です。

私たちは、Zoomを用いて週に1度、毎回2時間以上のエクスチェンジを行いました。英語と日本語の割合に関しては、その日に話す内容によりましたが、できるだけ英語と日本語を結果的に半分になるようにしていました。英語と日本語を切り替えるタイミングに関しても、お互いに気にすることはなく、自由に切り替えて話していました。例えば、私が英語で話していて詰まり始めた時に、自分から日本語に切り替えたらフェリックス君が日本語で話を続けてくれたり、逆に私が急に英語で話し始めても、英語で続けてくれたり、自由に柔軟に日英をエクスチェンジすることができていました。

私とフェリックス君は、様々な事柄について話してきました。毎回、今週あったことから始まり、学部での勉強や文化の違い、アジアにおける国際関係、日本語・英語の使い方、生活習慣、アルバイト、平日・休日のルーティン、社会状況を踏まえた時事的な話、恋愛、就職活動など、回をこなしていくにつれて話す内容の幅が広がり、内容もより深掘るようになっていきました。特に、お互いの大学生活について話すのが楽しかったです。お互いの大学間で、共通する点もある一方で異なる点もあることを、話すことを通して知ることができたので、非常に楽しかったです。

本プログラムを通して楽しかったと思う点は二点あります。

一点目は、英語と日本語という二つの言語を通して、文化の違う学生と国を越えて友達になることができた点です。私は前述したように、海外経験がない上に英会話の経験もなかったため、プログラム当初は言いたいことを話すことができるか不安でした。しかし、英語と日本語を使って、日常の会話から文化の違いを摘み取っては、それが異なる背景、そして共通する事柄に触れるということを何度も繰り返すことができたことで、お互いを理解していくことができたと思います。フェリックス君とは、近い将来オーストラリアで直接会いたいと考えております。そのくらい仲良くなることができました。

二点目は、回を重ねるごとに、英会話スキルが上がっているのを感じ、とにかく伝えることの大切さを知ることができた点です。私は、会話を楽しむことを通して、今まで学んできた英語の知識、特に受験勉強で覚えた英単語などを運用することを毎回の目標としていました。私はこれまで英会話をする経験がなかったため、本プログラム開始前と比べて、今までスピーキングで使うことがなかった英語の知識を使って会話を楽しむ中で、自分ができる英語表現の幅が広がっていったと、今では思うことができます。そして、何よりとにかく伝えることを大切にすることで、言語が苦手であれ、言語や国、文化の違いを越えて、海外の方と交流を深めることができるとわかりました。今の私は、少しだけですが英会話に自信を持っています。

私は、ICC日英 オンライン エクスチェンジ プログラムとの出会い、そしてパートナーとの出会いにとても感謝しています。
本プログラムは、私のように英語を話す経験が全くなかった学生でも気軽に参加し、拙い英語であっても、海外の学生と会話を楽しむことができます!そして、何度も日英エクスチェンジを繰り返すことで、パートナーと仲良くなることができ、大切な友達ができます!英語に関して私と同じような目標や悩みを持つ方や、大学生のうちに異文化交流をしてみたいと考えている方には、本プログラムを使い倒していただきたいです。

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ICC Language & Culture Exchange Participant Report

Francisco Seixas
University of Limerick/University of Porto

This program helped me a lot as an applied languages student, studying English and Japanese. Besides the obvious benefits of practicing a language with a native speaker, I was able to learn a lot about Japanese culture throughout the course of the program. Above anything else, I’m very grateful as I feel like I made a very good friend.

I usually communicated with my exchange partner through discord, but we also used other apps such as messenger or zoom occasionally. The biggest challenge was the time difference of 8 hours, however we managed to find a schedule that worked.

Despite not having a lot in common, the calls were always entertaining and fun, as we would always have something to talk about.

Initially the guide provided by Waseda University was helpful, to make sure we always had conversation topics however after 2 or 3 calls I felt that we were comfortable with each other and started talking more like friends would.

I would definitely recommend the program to anyone who’s looking to practice another language, learn more about Japanese culture, or simply looking for a friend

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異文化交流を体験して

CJL  Z.Y.

私は2022年度の春学期にこの日英オンライン・エクスチェンジ・プログラムに参加しました。今回のエクスチェンジプログラムで私のパートナーとなったのは、オーストラリアのMonash Universityに通うAnnaさんでした。大学での専攻は生態学(Ecology and conservation science)ですが、Annaさんは日本文化に興味があり、副専攻として日本語を勉強しているそうです。

エクスチェンジには主にInstagramを使いました。「How are you doing」から始まり、最近の出来事をシェアすることもあれば、「Help me」から始まり、互いの課題を手伝い合うこともありました。私もAnnaさんもバイリンガルだったので、言語については比較的敏感だったと思います。「この表現の仕方って相手に対して失礼かな」と考えることも多くありましたし、実際に聞いてみることもありました。

Annaさんは日本のアニメにも興味があり、「呪術廻戦」の話題で盛り上がったことを覚えています。このアニメでは「虎杖」や「伏黒」といった珍しい苗字が出てくるので、「Do Japanese names have meaning?」と聞かれたこともあります。「苗字は先祖代々受け継がれてきたものだけど、名前には個々の祝福が込められている」と答えると、英語圏と漢字圏における名前の付け方の違いについて話し合ったりもしました。

ちなみに私はAnnaさんに「初心者向けのアニメやドラマはないか」と聞いた時、「Rick and Morty」を勧められたので、毎日欠かさず一話は見ています。

徒歩15分圏内のカンガルー(photo by Anna )

私は今回のプログラムを経て強く思ったことがあります。それは「伝えようとする姿勢が大事」ということです。私は英語圏での滞在経験はなく、ふだん英語を使うことも滅多にありません。英語と言えば中学高校と学んできただけで、聴解や読解ならまだしも会話となると不安しか残りません。文法でミスをしていないか、スタンダードな表現なのか口に出す前に考えなければならないことは多くありました。しかし、「相手に伝えたい」という思いさえあれば、たとえ文法が完璧ではなくても、あまり相応しくない語彙を使ったとしても、コミュニケーションの手段は様々で、どうにかして相手に伝えることができるのだと思いました。もっともAnnaさんがうまく汲み取ってくれるので、私のつたない英語でも楽しく会話ができたと思います。

ある日、Annaさんから「今日カンガルーに出会いました」とメッセージが来たときは驚いたものです。動物園にでも行ったのかなと思いましたが、聞いてみると家から15分も歩けばそこは大自然。なるほど、さすがオーストラリアだと思いました。Annaさんが私にとって世界を見る窓であるように、私もAnnaさんにとってそうでありたいものです。

私は今回が初めてで、「私の英語力で大丈夫かな」と少し不安もありましたが、参加して良かったと思います。プログラムを通して英語が学べたということは勿論、何よりAnnaさんと友達になれたということが最もよかったと思います。

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海外の友達を作り、zoomで異文化を体験できる

 文学研究科 FENG YUFEI

今年はICC主催の「日英オンライン・エクスチェンジ・プログラム」に参加しました。最初は、「私、大丈夫かな?」と大変悩んでいました。しかし今は振り返ってみると参加したよかったと思います。オーストラリアにあるシドニー大学のピアスさんとペアとして、zoomを使っていろいろな交流をしていました。現在は交流して4ヶ月以上になり、また夏休み期間中ですが、2人の予定・スケジュールベースで、週1回ぐらいの会話時間を継続しています。

私がこのプログラムに参加した理由は主に2つあります。

1つ目は、英語の会話力をアップしたかったからです。小学校から英語を勉強し始めましたが、主に試験のために勉強し、筆記試験の内容がメインになりました。なので、10年以上勉強しましたが、英語の会話はとても苦手です。特に、大学に入って、日本語を専門として勉強し始め、英語はなおさら使う場がなく、どんどん忘れてしまいました。しかし、今の時代で、英語は非常に重要な技能で、しっかり習得しないといけないと思いますので、このプログラムから、会話力を鍛えたいと思いました。

2つ目の理由は、英語圏の友達を作りたかったからです。小さい頃から大学まではずっと母国にいて、周りの友達もすべて中国の人でした。大学4年生から日本に留学に来て、日本にいるたくさんの人と知り合いになり、とても楽しかったです。その過程の中で、異なる国には異なる文化があることを強く意識しました。いつも皆さんと交流し、意見交換して、いろんな文化的・社会的な知識を得ながら、自分の視野もどんどん広げています。そこで、このような多様な文化やお互いにコミュニケーションを取るのがとても面白いところだと思いますので、英語圏の友達を作りたい、色々なことを交流したいと思いました。

「日英オンライン・エクスチェンジ・プログラム」を通して、海外の学生と友達になることがとても不思議で、とても嬉しかったです。相手も日本語を勉強中で、私もまだ日本語の学習者ですが、相手を助けてあげることができてとてもやりがいを感じています。また、相手の学生さんもとても明るい人で、毎週の会話練習時間は大体2時間ぐらいですが、長いとか、つまらないとかという感覚が全くなく、英語の練習をしながら、色々な話を気軽にできて、毎週楽しみにしています。

今はまだコロナの影響で、なかなか直接海外に行くことが難しく、大学に「日英オンライン・エクスチェンジ・プログラム」のようなプログラムがあり、とても助かります。もし自分の会話力をアップしたい、海外の友達を作りたいなら、ぜひ参加してみてください!

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オンラインだからできた異文化交流

法学部 Y.N.

私が日英オンライン・エクスチェンジ・プログラムに参加したのは、異文化交流と英語力の向上をかなえられるプログラムだと思ったからです。4月から約4か月間、マッチングしたモナシュ大学2年生のヴィクトリアさんと、週1回、1時間程度のエクスチェンジを行ってきました。彼女は中国人で、コロナ禍の今はオーストラリアにある大学の授業をオンラインで受けています。中国の方とマッチングしたときは少し驚きましたが、母国語ではない英語で法律を学ぶ彼女の意欲の高さには大きな刺激を受けました。毎週のエクスチェンジでは、最初はICCから送られてくるテンプレートにある内容で話をつなげることもありましたが、回を重ねるごとにそれも不要になり、良き友人として雑談を楽しめるようになりました。時には、彼女の日本語の授業のスピーチ原稿を読んであげたり、私が中国語に興味があると知った彼女が中国語を教えてくれることもありました。また、日本のアニメの話や、村上春樹さんや松本清張さんの本の話で盛り上がることもありました。お互い食への関心が強いことから、最近はお互いの食文化についての会話が多くなりました。交流の場はzoomだけではなく、FacebookのMessengerでおいしかった料理の写真を送り合っています。最近は、キノコのおいしい調理方法を教えてもらいました。

また、相手の国の内情を知ることができることも、このプログラムの魅力の一つだと思います。上海に住んでいるヴィクトリアさんから、6月までのロックダウンの状況をリアルタイムで聞いて、厳しい制限に驚かされました。そして、緩んでいた自分の意識を見直すきっかけにもなったと思います。ほかにも、中国の若い女の子たちの間で、日本の女子高生の制服ファッションが「JK」と呼ばれ楽しまれていることなど、日本ではなかなか知りえない興味深い話をたくさん聞くことができました。

プログラムに参加するにあたって、相手とのコミュニケーションに不安がある方が多いと思います。私も最初は、相手とメールで連絡を取る中で、時差を考えながらわかりやすくエクスチェンジ日時を決めるやり取りの方法に戸惑いました。ですが、相手のヴィクトリアさんが、やり取り上は日本時間で統一しよう、と提案してくれたことで、スムーズに約束ができるようになりました。お互い大学生活が忙しく、なかなか時間が合わないこともありますが、そういう場合は会う時間を短くするなど、工夫して思いやりながら交流することができると思います。

このプログラムを通して、週に一回異文化に触れ、英会話をすることで英語学習のモチベーションを保つことにもつながりました。何より、まったく違う環境で育ったにもかかわらず、様々な話をすることができる友人ができたことが一番の収穫です。このプログラムが終わっても、彼女とのやり取りは続けたいと思っています。皆さんも、少しでも興味があればぜひ日英オンライン・エクスチェンジ・プログラムに参加してみてください。

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友達になろう!コミュニケーションをとろう!

法学部 比嘉凪沙

日英オンラインエクスチェンジプログラムを通じて、私はオーストラリアのモナシュ大学に通うセーラとマッチングしました。

私達はLINEを使って連絡をとっており、ミーティングはビデオ通話機能を用いて行います。1週間から2週間に一度、1時間程度が基本です。しかし、翌日に予定がある場合や課題提出等で忙しい場合には30分程で終わる事もあります。一方で、会話に夢中になるあまり、いつの間にか3時間に亘って通話を続けていた事もありました。試験期間や課題提出日が迫っている期間はミーティングを行わない等、お互いが無理しない範囲で日時を決めています。急遽予定が入ってしまった際にはチャットで新しい日時を決めるなど、柔軟な日時設定が出来たので、本当にありがたかったです。

会話の中では主に、当日あったことを共有したり、お互いの宿題を添削したりしましたが、自由度が高いので会話内容は様々です。セーラは大学でゲームを作っているので、制作の途中段階を見せてもらえたのですが、クオリティが非常に高くて驚きました。海外の大学生と交流することは、自分の専攻以外の学問について知るきっかけにもなるのだと実感しました。他にも好きな声優さんやアニメ、漫画の話をしたり、家にあるぬいぐるみを紹介したり、私の弟が会話に参加したこともありました。

「英会話に挑戦!」と考えると「英語は勉強しているけど、英会話は自信ないし…」と、気が引けてしまう方もいるのではないでしょうか。実際、私もそうでした。最初は「1年生の春学期は忙しいだろうし、また次に機会があれば挑戦しよう」と考えていました。しかし段々と「折角国際交流が盛んな早稲田大学に入学したのに、挑戦しないなんて勿体ない。忙しいことを言い訳にしちゃだめだ!」という気がしてきた私は、その勢いのまま応募を決めました。

もちろん「ミーティング回数を重ねるごとに劇的に英語が話せる様になった!」…訳ではありません。しかし、一回一回のミーティングで、たくさんの発見がありました。例えば、日本文化や日本語の文法について質問されたとき、私は答える事が出来ませんでした。自身の生まれ育った文化について、より深く知りたいと思うきっかけになりました。また、私が喋った英語が上手く伝わらず、謝った時には「問題ないよ。だってそれが私と貴方が出会った理由だからね」と言ってくれました。セーラとは様々な話をしてきましたが、その言葉は特に記憶に残っています。その時から、このプログラムを語学勉強ではなく、コミュニケーションの機会として捉えるようになりました。

先日、来日した彼女とテーマパークに一緒に出かけました。対面することができて本当に嬉しかったです。もし英語力がないと思っていたとしても、素敵な友達との出会いはすぐそばにあるはずです。少しでも興味を持った方がいれば、是非挑戦してみてください。

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