Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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“つながる、学び合う、楽しい英会話” ICC日英オンライン エクスチェンジ プログラム 参加者レポート

2021年春の参加者からいただいた感想文をまとめましたのでご参考までに!

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かけがえのない出会い

政治経済学部2年 渡邉 里奈

私がこのプログラムに参加した理由は主に2つあります。

1つ目は、日本語教育学を副専攻で学ぶうちに、学問として日本語教育を学ぶだけでなく、実際に学習者とコミュニケーションをとりたいと思うようになったからです。本来であれば、キャンパスで留学生と交流ができていたかもしれません。しかし、コロナウイルスの影響から、オンライン授業の1年となり留学生と会うことはできませんでした。そんな中、日本語を学ぶ海外の大学生とオンラインで交流できるこのプログラムを見つけ、応募しました。

2つ目の理由は、オンラインで会話することに対するハードルが下がったことです。新型コロナウイルスが流行する以前は、SkypeやZoomなどのオンライン通信ツールを使用したことはありませんでした。しかし、1年間のオンライン授業を経験し、オンライン通信ツールを使いこなせるようになりました。また、リアルタイム授業でブレイクアウトルームというグループ分けをする機能が用いられ、毎授業、初対面の人とディスカッションをしていました。これらの経験から、オンラインで初対面の人と話すことに対する不安がなくなりました。

マッチングの結果、モナシュ大学のイモジンさんとパートナーになることができました。彼女は同級生で、大学でビジネスと日本語を学んでいました。私は、経済学と日本語教育学を学んでいるため、とても親近感が沸いたことを覚えています。エクスチェンジは週に一度1時間、Zoomを用いて行いました。隔週で日本語と英語を使い分けました。お互いの国の文化や生活習慣、アルバイト、大学生活からコロナウイルスのロックダウンの状況まで、様々な話をしました。そのほかにも、日本語の紛らわしい語彙の使い分けについて尋ねられることもありました。反対に、わからなかった英語の表現も教えてもらうこともありました。毎回話が盛り上がり、気づかぬうちに1時間経っていることがほとんどでした。Zoomで話すだけでなく、イベントがあった日にはLINEで写真や動画を送り合う日もありました。最近は、オリンピックの開会式の日に撮影したブルーインパルスの動画を送りました。

「日英オンライン・エクスチェンジプログラム」を通して、海外の日本語学習者と友達になることができてとても嬉しかったです。どんな教材で勉強をしているのか、大学の授業の様子、日本語学習でどのような点が難しいのかを教えてもらうことができました。また、どのような話し方や言葉のチョイスが日本語学習者にとってわかりやすいのかも少しずつ気付くことができました。同時に、英語のスピーキング力も向上したと感じています。そのほかにも、ニュースや本では到底知ることのできない、オーストラリアの実態についても教えてもらうことができ、もっとオーストラリアについて知りたくなりました。今はまだ画面越しでしか顔を合わせることができませんが、コロナウイルスが収束したらお互いの国を旅行するという新たな楽しみができました。

コロナ禍でなかなか海外に行けない状況の今、オンライン・エクスチェンジという選択肢があります。週に1時間、空いている時間があったらぜひ参加してみてください。きっとかけがえのない出会いがあります。

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言語学習の楽しさが実感できる体験を

法学部1年 渡邊 瑞樹

海外協定校との日英オンライン・エクスチェンジ・プログラムをやってよかったと思う理由は主に二つあります。

一つ目は、純粋にとても楽しかったからです。一度相手が決まれば、どんなエクスチェンジを行うかは自分たちの自由です。私のペアになってくれたのは、アイルランドのリムリック大学に通うケイティでした。私とケイティは、4月から8月にかけて、様々な話題で会話をしました。最初は自己紹介やお互いを知ることを中心に、回を重ねていくごとに会話の幅は広がり、時には時事問題について話したりしました。特に印象に残っているのは、お互いの好きなアーティストが一緒だと分かった時です。友達と共通の趣味があると分かるのはいつでもうれしいことですが、それが外国の方となると、より一層感動すると思います。他にも、ヨーロッパの美味しい食べ物を教えてもらったり、美しい街並みを画面越しに見せてもらったり、異国の文化に触れることができて本当に面白かったです。そして、相手も同年代である分、かしこまる必要がなく、自然に会話を楽しむことができました。

二つ目は英語学習の大きなモチベーションになったということです。もちろん、会話の中で新しいボキャブラリーを得たり、自分で文章を組み立てたり、交流自体が英語の効果的な学習になります。しかしそれ以上に、相手とできるだけスムーズに会話がしたい、来週はこの話をしたいから単語を覚えておこう、と考えるようになり、一週間の中で楽しく学習できる時間が増えました。また、外国の方と通じ合える喜びを知れたこのエクスチェンジでの体験は、交流期間が終わっても私の外国語学習のモチベーションであり続けると思います。

オンライン・エクスチェンジを長く続けるコツは、会話を行う曜日・時間を基本固定することです。ただ、お互いのテストや課題がある時は柔軟に対応することが大事だと思います。私たちがテストや課題で忙しいときは、ビデオ通話を行わない週もあれば、時間を15分に限定したりしました。相手も同じ大学生なので、そういう時は応援メッセージを送り、励ましあっていました。

このエクスチェンジを始めたとき、私は英会話に本当に自信がありませんでした。私以外にも「自分が英会話なんてできるだろうか?」と不安な方がいると思います。しかし、このプログラムでは、最初に自分の英会話のレベルを自己判断で記入し、そのレベルを配慮したうえで相手が決められています。実際会話中、私は何度もつまってしまうことがありましたが、そんなときケイティは待ってくれたり、日本語ができる分、私の文法が変でも意味を汲み取って直してくれたりました。だから、心配する必要はありません。迷っている皆さんもぜひ、「日英オンライン・エクスチェンジ・プログラム」に参加してみてください!

パートナーのケイティさん(Photo by ケイティ)

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マイペースで大丈夫!Zoomでつながる、学び合う、楽しい英会話

先進理工学研究科 修士1年 新田 理恵

日英オンライン・エクスチェンジ・プログラムに参加し、4月末から、マッチングした南洋理工大学に通うアリス さんとzoomを使って交流を続けています。現在、約3ヶ月ほど経っていますが、お互いに無理のないペースで1〜2週間に1度、週末の夜に時間を合わせて現在も楽しくお話をしています。

私がこのプログラムに申し込んだ理由は、もっと英会話を上手になりたかったこと、そして異文化の交流にも興味があり、国を超えた交友関係が持てたら嬉しいなと思っていたことでした。アリスさんの住むシンガポールには私も何度か海外旅行で行ったこともありました。

交流時間はおおよそ60分/回。話している内容は「最近何をしていたか」のような簡単な話題から、お互いの興味のある食文化、就職活動、文化や社会状況、年金の仕組みなどといった話もしています。相手が日本語の勉強をしているので会話をうまく汲み取ってくれて、webの辞書などを活用しながら、つたない英語でも楽しく会話ができています。今はウェブサービスで日本のドラマなども海外で視聴できるので、おすすめしたドラマを見てくれてその感想で盛り上がったりもしています。

また、私が英語のプレゼンテーションで悩んでいると伝えると、スライドの添削やプレゼンの練習や模擬Q&Aにもオンラインで付き合ってくれたり、「All the best for the presentation! 」と応援してくれて、とても励みになり、嬉しかったです。彼女も日本語検定を受けるそうなので、私も力になれたらと思っています。

このプログラムは、かなり柔軟に自分たちのペースで楽しめるので、ぜひ気軽にみなさんも挑戦すれば、きっと新しくて楽しい世界に出会えるのではないかなと思います。

また、こうして国を超えた交流が簡単にできるのは、オンラインの魅力ですし、チャットを繰り返すことで英語に対する抵抗が減りました。心から応援しあえる友人ができたこと、異なる社会に触れて視野や選択肢が広がったことも参加してよかったことの一つです。また社会的にも落ち着き、国の行き来がしやすくなったら、直接会いたいと思います!貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。

アリスさんと新田さん(Photo by 新田 理恵)

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オンラインで繋がる異文化交流に参加して

国際教養学部2年 熊丸 彩華

私は2020年度の秋学期からこの日英オンライン・エクスチェンジプログラムに参加しており、今回は2回目の参加でした。入学前は大学生活の中で留学生と多く交流し、異文化を学び、英語力を伸ばしたいと思っていました。しかし、実際はコロナウイルスの感染拡大により全ての授業がオンラインとなったため、対面で留学生と交流する機会が全くありませんでした。そんな時にこのプログラムの存在を知り、このプログラムに参加すれば異文化交流も英語力の向上も両方目指せるのではないかと思い参加することにしました。

今回のエクスチェンジで私のパートナーとなったのはアメリカのサンディエゴ州立大学に通うAmaraさんでした。Amaraさんは日本文化に興味があり、大学で日本語の授業を履修しています。高校生の時には日本に短期留学したこともあるそうです。

ミーティングは基本的に週に1回Zoomを利用して約1時間行いました。毎回のZoomで、前半約30分は日本語、残りの約30分は英語で会話をしました。主にお互い最近したことや直近のニュースについて話すことが多かったと思います。学校の話などをする中でアメリカと日本の学校の違いなどを知ることができたことが特に興味深かったです。また、Amaraさんが高校生の時に日本に来たときの話を聞いた際には外から日本がどのように見られているのかも知ることができました。言いたいことをどのように表現したら良いのか分からない時はお互いに単語を教え合いました。

基本的に毎週末の固定した時間ににZoomで行っていたため、スムーズにエクスチェンジを行うことができたと思います。また、お互いのテスト期間にはあらかじめ交換しておいたインスタグラムのメッセージでテストの都合で今週はZoomをすることができない、ということを事前に伝えるようにしていました。

初めてこのプログラムに参加した時はオーストラリアの学生とマッチングされたが、今回はアメリカのAmaraさんとマッチングされたため、オーストラリアの英語とアメリカの英語の発音の違いなどに気づき、両者に慣れることができたことで幅が広がり、英語力に自信がつきました。

日英オンライン・エクスチェンジプログラムを通して、英語力を向上させたり、他の国の文化を学ぶことができただけではなく、自国についても再認識することができ、とても良い経験となりました。

少しでも異文化交流に興味がある方や、英語力を伸ばしたい方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

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英会話をもっと身近に

教育学部1年 I.A.

私がこのプログラムに参加した理由は、大学在学中に留学をするという目標に向けて、海外の方と英語で会話をする経験を積みたかったからです。留学先の国としてオーストラリアに興味があったため、オーストラリアのシドニー大学を第一希望にして申し込んだところ、シドニー大学のレイナさんとパートナーになることができました。レイナさんは中国人の学生で、現在は新型コロナウィルスの影響でオーストラリアに行けず、中国からオンラインで授業を受けているため、中国との1時間の時差を考慮して交流を行いました。

交流はLINE通話を使って週に1回程度、毎回1時間半ほど行いました。レイナさんの母語は中国語ですが、英語もネイティブスピーカーのように流暢でした。また、彼女は大学で日本語を勉強しているので、交流中は英語と日本語を混ぜながら話しました。そのおかげで私は英語力を、レイナさんは日本語力を互いに伸ばすことができたと実感しています。

交流では、日本と中国の文化や社会問題、コロナウィルスの状況、大学の授業についてなど、いろいろなことを話しました。特に共通の趣味であるアニメの話題や、日中で価値観が違うことなどは話していてとても盛り上がりました。レイナさんは日本の文化にとても興味を持ってくれていて、時には彼女から新たな日本の一面を教えてもらったり、日本語の細かい表現を尋ねられたりして、中国の文化だけでなく、自国の文化ももっと知りたいと思うようになりました。交流を重ねるにつれて、嬉しかったことはもちろん、愚痴なども言い合える仲になり、携帯越しに感情を共有して大笑いしたときは、プログラムのパートナーというより一人の大切な友達に出会えたと感じ、とても嬉しかったです。

私がこのプログラムを通して気づいたことは沢山ありますが、中でも特に印象に残ったのは、「英会話において大切なのは伝えることだ」ということです。普段、英語で話をする機会はほとんどなく、海外に長期間滞在したこともなかったので、最初は会話が続くかとても不安でしたし、自分の話す英語にも自信がありませんでした。しかし、相手に伝えたい、話したいという気持ちがあれば、文法が完璧でなくても、様々な手段を使ってコミュニケーションができるのだとわかりました。例えば、言いたいことがうまく表現できないときには、よくLINEで画像を送り合って情報を補っていました。また、難しい英語を使う必要はないということにも気づきました。交流をしていく中で、言いたいことを自分の使える表現に変えて、いかにわかりやすく伝えるかをだんだんと考えるようになりました。さらに、苦手意識のあった英語の発音も、以前より英語らしいものに上達した気がします。少しの音の違いでも英語が通じないことはよくあるので、とにかく伝えるために大げさにはっきりと感情を入れながら発音するようになりました。

今回、「日英オンライン・エクスチェンジ・プログラム」に思い切って参加してみて本当に良かったです。普通、民間のプログラムなどでオンラインで海外の方と繋がるにはお金がかかったり時間に制約があったりするところですが、それが大学を通じて無料で経験できるなんてめったにないチャンスだと思います。また、交流する時間やタイミングなどはパートナーの方と自由に決められるため、続けやすいです。私も引き続きレイナさんとの交流を継続し、コロナウィルスが収まって互いに行き来できるようになったら、実際に会って一緒に遊ぼうと話しています。このプログラムに参加したことで、様々な英語力を伸ばすことができましたし、自国や海外の文化にもより興味が沸きました。レイナさんとの会話は、私の英語学習のモチベーションになっています。そして、英会話がぐっと身近なものになったことがとても嬉しいです。私は大学に入学したてで参加しましたが、低学年でも全然問題ありません!あまり心配せずに、みなさんにも気軽に参加していただきたいです。

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