Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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“オンラインでさらに大切さを増す非言語コミュニケーション術” グローバル社会で活かすボディランゲージ 企画者レポート

ICC学生スタッフリーダー  Misaki

はじめに

みなさん、こんにちは!  

2021年10月25日(月)に「グローバル社会で活かすボディランゲージ~国際イメージコンサルタントから学ぶ魅力的なコミュニケーション術~」というオンライントークセッションを開催しました。国際ボディランゲージ協会代表理事の安積陽子様をゲストスピーカーとしてお招きし、ボディランゲージと魅力的なコミュニケーションをテーマにお話しいただきました。 

本イベントは私の学生スタッフとして初のイベントでしたが、たくさんの方にご参加いただき、無事に開催できたことをとても嬉しく思っています。 

広報のポスター(image by ICC)

企画背景

私は、大学に入学した最初の一年がすべてオンライン授業でした。そのため、初対面の人と画面越し・マスク越しに話したりプレゼンテーションをする機会がとても多くなりました。しかし、画面越しやマスク越しでのコミュニケーションでは今まで以上に相手の感情を読み取ることや自分を表現することが難しく、元々感情表現やプレゼンテーションが得意ではない私にとってストレスを感じていました。おそらく、私だけではなくオンライン授業やコロナ禍におけるコミュニケーションに難しさやストレスを感じている学生も少なくないのではないかと考えています。私たちはコミュニケーションにおいて言葉以上に表情や態度、声のトーンなどの非言語要素を感じ取っているのだと思います。 

そこで、ボディランゲージの専門家である安積様に講演の依頼をしました。安積様が設立された国際ボディランゲージ協会の理念にある「表情や姿勢、しぐさから相手の心を正しく理解し、人種、性別、性格を問わず誰とでも、魅力的なコミュニケーションができる人材を育成」という言葉にとても惹かれました。立ち振る舞いだけでもその人がどんな人かなんとなくわかったり、海外で言葉がうまく通じなくてもジェスチャーで伝わったりすることがあると思います。ボディランゲージは身振り手振りなど意識的に使うものだけではなく私たちが無意識に使っていて、多くの情報を得ることができるものなのです。そんなボディランゲージを正しく理解すれば、普段のコミュニケーションではもちろん、就活やプレゼンなどでより伝えたいことに説得力を与え自分を表現できたり、グローバル社会で様々なバックグラウンドを持つ人と関わるときにより相手を知ることができたり、どんな場面でも誰とでも魅力的なコミュニケーションをするためのヒントを得られるのではないかと思いました。これから社会に出る私たち大学生がぜひその秘訣を学ぶ場を設けたいと思い、本イベントを企画しました。 

講演会の様子(開催報告)

まず初めに講演で驚いたのは、安積様の話し方でした。安積様の表情や声、ジェスチャーはとてもインパクトがあり、一目で惹きつけられました。参加者からのアンケートでもそのような声が寄せられ、参加者の多くは安積様を見てこれが魅力的なコミュニケーションなのだと感じたと思います。 

私たちは人とのコミュニケーションの中で70万種類以上もの非言語シグナルを使っているそうです。こんなものもボディランゲージなんだ!と思うものがたくさんあると思います。講演では、世界共通の7つの表情の見分け方や国により異なるボディランゲージ、魅力的なコミュニケーションとは何かなどについてお話しいただきました。

発表で使用されたスライド(image by Y. Asaka)

ボディランゲージは世界共通か?

ボディランゲージには世界共通のものと共通ではないものがあるそうです。 

例えば、「心の状態を表す姿勢」は世界共通で、喜びやリラックスを感じたときには体を大きく広げ、落ち込みや緊張を感じているときには小さく縮こまるそうです。確かに夏のオリンピックでも、どの国の選手も手を高く上げ喜んだり、頭を抱え悔しがったりしていました。これはパラリンピックでも同じ傾向がみられ、全盲の選手でも同じような姿勢で感情を表すのだといいます。これはとても興味深く感じました。 

表情には、世界共通のものが7種類(幸福、恐怖、軽蔑、驚き、悲しみ、嫌悪、怒り)あるそうです。これらの見分け方や特徴を一つ一つ解説していただき、写真を見て何の感情かを当てるクイズなどもありました。表情から感情を読み取るには、目、口、眉の形や位置、左右対称性などをしっかり見極めることが大切だとわかりました。 

世界共通のボディランゲージ 

表情には、世界共通のものが7種類(幸福、恐怖、軽蔑、驚き、悲しみ、嫌悪、怒り)あるそうです。これらの見分け方や特徴を一つ一つ解説していただき、写真を見て何の感情かを当てるクイズなどもありました。表情から感情を読み取るには、目、口、眉の形や位置、左右対称性などをしっかり見極めることが大切だとわかりました。 

表情の見分け方(image by Y. Asaka)

国により異なるボディランゲージ 

さらに、アメリカと日本の絵文字をみてみると、国や文化による違いがあることともわかりました。日本では目を使って感情を表現することが多く、アメリカでは口を使って表現することが多いそうです。また、眉を動かす「アイブロウフラッシュ」も日本人はあまり使わないため、眉や口も意識して動かしてみるとよいと教えていただきました。 

絵文字の比較(image by Y. Asaka)

 

このように文化や地域によって異なるボディランゲージも、知っているだけでコミュニケーションの幅が広がります。よりたくさんのボディランゲージの種類や文化により異なる特徴を知るには、異文化交流が一番だとおっしゃっていました。様々な人と交流をしたり、海外の映画を見ることでも、ボディランゲージを学ぶことができるとお話しいただきました。 

 

イベントを終えて

今回、オンラインという距離のあるコミュニケーションツールを活用しての実施となりましたが、安積様が参加者にたくさん問いかけてくださり、参加者もZoom のリアクションボタンで反応したり、実際に表情を作ってみたりして、一緒に楽しむことができました。参加者同士の交流タイムや質疑応答の時間もあり、ボディランゲージについての学びを深められる有意義な時間となったと思います。 

参加者のアンケートでは、「安積様がお話になる様子を見て、Body Languageの大切さを実感しました。私も安積様のように、見てくれる人に良い印象を与えることができるように精進したいと思います」や、「自分のbody language の見せ方を意識するよりも、相手を理解しようとつとめるときにこの知識を使えばいいと発見できました」などの感想をいただきました。 

魅力的なコミュニケーションの秘訣は、相手を理解したい、自分の感情を伝えたいという素直な思いを持つことではないかと感じました。安積様の魅力的なお話を聞くことができ、とても良い経験となりました。様々な目的や思いを持ち、ご参加いただいた皆さまにとって、少しでも学びや気づきを得られた時間になりましたら、大変嬉しく思います。 

改めて、ゲストスピーカーを快く引き受けてくださった安積様、イベントにご参加くださった皆様、準備や広報に協力いただいた全ICCスタッフに感謝申し上げます。 

ご参加いただいた方々(image by ICC)

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