レヴィア(学生スタッフリーダー)
はじめに
!السلام عليكم
最近アラビア語の勉強をサボりがちな、早稲田大学ICC(異文化交流センター)のSSL(Student Staff Leader)のレヴィア(Levia)です。
水族館 さかながなんだか恋しくて 君と見つめるアクアリウムで
秋は過ぎ去り、一段と寒くなっていく時分となってきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は毎週のように水族館巡りを楽しんでいます。
さて、この度は2021年11月19日開催「ICCオンライン交流イベント with アイスランド:オンラインで北極圏を体感しよう」を企画いたしました。新型コロナ感染症拡大防止の観点から当日はオンライン開催となりましたが、たくさんの方々にお集まりいただきました。ご講演いただいた駐日アイスランド大使館の保坂亮介様をはじめ、アイスランド現地から生中継していただいたアイスランド大学学生のPállさんとAnnaさん、本イベントの開催にご協力いただいた皆様、誠にありがとうございます。
企画のきっかけ
私が本イベントを企画しようと思ったのは、実に突然のことでありました。かねてより、アイスランドとは気候も文化も正反対のような国をテーマとした文化イベントの準備を進めていたのですが、新型コロナ感染症対策の観点からの開催形態を巡る諸事情により一旦延期とすることに。次の企画はどうしようと考えていたときに、ICCとは別の早稲田の部署で、アイスランド大使館主催の言語イベントの企画が進行していることを耳にしました。
また、自分自身としても、昨年からアイスランドを紹介する企画はやりたいと願っていたこともあり、そこで、せっかくの機会ということで、アイスランドをテーマとした文化あるいは交流イベントを、ICC主催で企画するのはおもしろいのではないかと、提案させていただいた次第です。今年6月の南極イベントに続き、またしても極地に関連したテーマを扱うことになりました。
とはいえ、私とアイスランドとの関係はここに始まったわけではありません。いつの日かテレビで観たシンクヴェトリル (Þingvellir) の美しい風景は、いまでも私の心を惹きつけてやみません。アイスランドは大西洋中央海嶺上にあり、日本はプレートの沈み込み帯にあるということで、大地が生まれ場所と終える場所として対の関係にある土地であるのだと、私はアイスランドに運命的なものを感じていました。私が当時たまたま読んでいた、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の著名な生物学者・人類学者であるジャレド・ダイアモンド (Jared Diamond) 教授の著作も、その興味を後押ししました。つまるところ、たまたま巡り合ったテーマとはいえ私の関心が高いものであり、全力で準備に取り組んでいこうと決意したわけです。
当初は文化紹介を中心とした対面でのイベントを企画していたのですが、今後の感染症拡大の見通しがたたないということで大事を取り、対面ではなくオンラインでも楽しめるイベントに調整していきました。具体的な内容としては、大使館のご担当者様によるアイスランド紹介のプレゼンに加え、せっかくのオンラインということで、アイスランド現地から直接そのようすを生中継したり、あるいはアイスランド大学の学生と直接交流したりする機会があればおもしろいのではないかと考え、アイスランド大学のご担当者との相談を始めていきました。私は英語が不得手であるので、メールを書いたりZoomでの打ち合わせでのコミュニケーションに不安があったりと緊張したのですが、同僚スタッフや職員の方の協力のおかげで、なんとか形になっていきました。
イベント当日
当日は、はじめに、駐日アイスランド大使館の保坂様から、アイスランドがいったいどのような国であるのかについて、わかりやすい資料や美しい写真、そして楽しいミニクイズを交えてご説明いただきました。私はアイスランドのラム肉が大好きなので、プレゼン中にラム肉の写真が出てきた瞬間、思わずよだれを零しそうになりました。続いて、アイスランド大学学生のPállさんとAnnaさんがアイスランド大学の構内を実際に歩きながら生中継し、キャンパスのようすや大学生活について紹介していただきました。日本時間はすでに日も落ちた18:40でしたが、アイスランド現地時間は朝の9:40。ちょうど日が昇り始めているところで、日本とアイスランドの距離の遠さを改めて実感しました。イベントの最後には、参加者を少人数のブレイクアウトルームに招待し、早稲田生とアイスランド大学学生が自由に交流する時間を設けました。まさにここでしかできないようなお話や交流があり、大変充実した約90分でした。かねてからのアイスランドファンである私としては、どのお話も実に興味深く、企画者としての達成感はもちろんのこと、アイスランドファンとしても満足のいくイベントになったと感じました。
最後に
このような時勢ではありますが、本イベントが皆様にとって、アイスランドの魅力を知るきっかけとなり、何かしらの学びを得る機会となったのであれば幸いです。
改めまして、本イベントにご協力・ご参加いただいた皆様、この度はありがとうございました!