Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

その他

企画者レポート:南極観測隊員から見た地球~果ての大地にあるたからもの ICCオンライン トーク セッション

ICC学生スタッフリーダー
R.T.

はじめに

χαίρετε! 最近古典ギリシャ語を学び始めました、早稲田大学ICC(異文化交流センター)のSSL(Student Staff Leader)のR.T.です。

江碧鳥愈白 山青花欲然 今春看又過 何日是帰年

春は過ぎ去り、肌で暑さを感じられる時分となってきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

さて、この度、2021年6月4日開催「 ICCオンライン・トーク・セッション: 南極観測隊員から見た地球~果ての大地にあるたからもの~」を企画させていただきました。新型コロナ感染症拡大防止の観点から当日はオンライン開催となりましたが、たくさんの方々にお集まりいただきました。ゲストスピーカーの橋田元様をはじめ、本講演会の開催にご協力いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

企画のきっかけ 

私が本イベントを企画しようと思ったのは、10ヶ月以上も前のこと。2020年、夏休み。久しぶりの故郷でゆっくり過ごす時間を享受しながら、私は趣味のアニメ鑑賞をやるのだと、心に決めていました。東京での忙しい日々から解放され、心落ち着く場所で、愛猫とともに過ごすという、至福の時間です。

そこで出合った作品が、2018年に放送されたテレビアニメ『宇宙よりも遠い場所』(通称『よりもい』)。このアニメは女子高生4人が南極に行くという青春ストーリーで、1日のうちに全13話を視聴完了してしまうほど、私はこの作品にハマってしまったのです。何が私の心を虜にしたのか?ストーリーの構成、素晴らしい美術と音楽、キャラクターの魅力は言うまでもないとして、その特徴は「南極観測」というテーマ性を追求した、制作陣の熱意でしょうか。南極の美しさと自然の厳しさ、南極観測に懸ける人々の情熱など、描き出されている南極のようすが実にリアルです。この未知の世界に私は心惹かれ、『よりもい』のみならず、南極という地域そのものにも興味を抱くようになりました。

そこですぐに、ICCのイベントとして開催できるのではないか、と思い立ちました。私はICCの学生スタッフとして働くようになり、異文化理解を促進するイベントを企画・運営する経験を積んできました。しかし、ふと振り返ってみると、特定の国や地域、言語や文化を紹介するイベントがあっても、南極など極地観測をテーマにしたイベントは過去に開催されていないことを知りました。南極は人類が永住していない唯一の大陸であり、文化もなければ国境もない、全地球上から見ても特殊な場所です。確かに、「異文化理解・異文化交流」という枠組みの中では見逃しがちな視点のように思います。だからこそ、南極の魅力はまだまだ知られていないだけで、潜在的なファンは多いのではないだろうか、という考えに至りました。そこで、私は、異文化理解のひとつのあり方として、南極をテーマとしたイベントを開催し、より多くの参加者にその魅力を知ってもらいたいと思い、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所様を通じて、国立極地研究所教授・第62次南極地域観測隊長兼夏隊長・南極観測実施責任者評議会副議長の橋田元氏に本講演会を依頼することとなりました。

講演会の様子

当日は、実際に長年南極観測や研究活動に携わっておられる橋田様の経験をもとに、南極観測がいったいどのようなものであるのかについて、南極までの道程、運営の組織構造、現地での活動の様子などを、美しい写真や動画、そして豊富な資料を交えてご説明いただきました。イベント後半の質疑応答時間では、あらかじめ募集した質問の中から橋田様にご回答いただき、南極基地でのお風呂事情や「釣り」についてなど南極観測のリアルな実情のみならず、座右の銘、そして今後の南極観測がどういった発展を見せていくのかというご考察に至るまで、まさにここでしか聞けないようなお話をしていただき、大変充実した約90分の講演会となりました。

かねてからの南極ファンである私としては、どのお話も実に興味深く、興奮を抑えることに苦労するほどでした。特に、南極からケープタウンまで負傷者を移送した現場に立ち会ったという話が印象的で、南極観測の現場での国際協力を初めて垣間見ることができ、大変有意義でありました。また、本講演会の参加者は早稲田の大学生のみならず、東京以外の府県や海外からの参加があり、本来は対面での開催を想定していたイベントではあったものの、そうした遠方の人々が参加できるのはオンライン開催ならではの特長であると感じました。そして、10ヶ月間温めてきた想いを、講演の交渉からポスター作成など様々な準備を経てイベント開催に実現させることができたので、イベント終了後の達成感もまたひとしおでありました。

最後に

このような時勢ではありますが、本講演会が皆様にとって、私にとっては『よりもい』がそうであったように、南極の魅力を知るきっかけとなり、何かしらの学びを得る機会となったのであれば幸いです。

改めまして、本講演会にご協力・ご参加いただいた皆様、この度はありがとうございました!

 

 

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/icc/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる