Intercultural Communication Center(ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

その他

ICC企画者レポート: 日墺友好150周年記念 ICCオーストリア文化ナイト

T.R. (学生スタッフリーダー)

Grüß Gott !(「こんにちは」を意味するドイツ語のオーストリア方言)

私は、12月9日に開催した「オーストリア文化ナイト」を企画した学生スタッフT.R.です。

皆さんはオーストリアという国を知っていますか。「中欧にあるドイツ語圏の国で、人口は約880万人で面積は北海道と同じくらい、ハプスブルク帝国の都として繁栄を誇り、モーツァルトやシューベルトなど世界的な音楽家を数多く輩出してきました。首都ウィーンはもちろんザルツブルクやハルシュタットなど数々の魅力的な都市がある国ね!」と思った皆さん、大正解です。太平洋にうかぶ英語圏の大陸だと思った皆さん、それはオースト「ラ」リアです。実際、私がこの企画を開始してから約3カ月間、ICC内でも、私の企画はオーストラリアのイベントであると、長きにわたり言い間違えられ続けました。ちなみに、オーストリア(Austria)の名の由来はドイツ語で「東の国」を意味するÖsterreichで、オーストラリア(Australia)の名の由来はラテン語でTerra australis 「南の大地」から来ています。今回のイベントは、オーストリアについてすでによく知っている人、あるいは全然知らない人、そのどちらであってもオーストリアについて何か新しいことを感じていただきたいと、常に意識してきました。そんな今回のイベントの背景や当日の様子を本記事にて、是非紹介できればと思います。

◆企画の経緯

ICCの学生スタッフには、国際的な経験を積んでいる方々が大勢います。ある人は海外の学校に通っていたバイリンガル、ある人は長期留学や海外派遣プログラムに参加し、ある人は海外で生まれ育った留学生。反面私は、20年近くを地元の富山県で過ごし、事実、他の学生スタッフと比べて言語スキルや海外経験の少なさにコンプレックスを感じています。また、この企画者レポートを書く際にも、他の企画者のレポート記事を参考にしましたが、企画の動機をみてみると、やはり皆さん、自分の経験に基づいているものが多く、あいにく、私は富山県以外での自己同一性は持ち合わせていません。ないものねだりだと分かってはいますが、しかし羨ましくもあります。では、どうするのか。こんな言葉があります。

Faber est suae quisque fortunae.

運を決めるのは、自分自身の力であるということ。他人と比べてどうであるとか、今までの自分がどうだったかとかではなく、これからの自分を変えられるように修練すべきであると、私は考えました。また、こんな言葉もあります。

Levis est fortuna: id cito reposcit quod dedit.

運命というものに、与えたものがすぐに返されるとは思うべきでないということ。今の自分ができることに全力で取り組み、その後で何かしらよいものを享受すればよいのだという言葉が、私の心に響きました。

要するに、他人がどうであるかより、今の自分にできることを今の自分の力でこなすことが重要であるのだと、私は気づきました。自らの能力を分析したところ、私の得意分野は歴史。それならば、歴史的な出来事に関連付けたイベントを開催することが私の能力を発揮できるのではないか、こう考えました。イベント開催の年は、西暦2019年。その150年前の1869年は、当時の日本とオーストリア帝国が友好条約を結んだ年ではないのか。そう私の脳裏に浮かびました。自らの興味と関心に従い、私は今回のイベントでピックアップする国をオーストリアに定めたのでした。

◆企画段階での課題

当イベントの企画書を提出したのが9月中旬でしたので、スケジュール的にかなりギリギリでした。というのも、150周年記念ということで今年中の開催が必須であるということがありました。翌年に引き伸ばしたくはありません。実際、準備期間が限られる中、協力・協賛先をみつけるのに大変苦心しました。多くの交渉先曰く、「今年は150周年記念で多数の行事があり、忙しいから対応が難しい」「もっと早く連絡があれば対応できたが、すでに演奏会の予定がある」などなど。また、早稲田大学に在学するオーストリア出身学生の人数もまだまだ限られる中、11月上旬になってようやく全ての交渉が終わり、プログラムが定まりました。

このような状況があり、ポスターやホームページの確定が、イベントの2週間前となってしまったため、集客に大きな不安がありました。しかし、学生スタッフの仲間が準備をよく手伝ってくれたこと、「オーストリアのイベント行きたい!」「楽しみにしているよ!」と励ましてくれたお陰で、当日はやる気と元気をもって臨むことができました。

◆イベント実施

イベント当日は、他の担当職員・学生スタッフと役割分担・情報共有を密に行ったおかげか、スムーズに進めることができたと思います。最大の懸念事項であった集客についても、参加者は計128人と、いい意味で予想を裏切ってくれてほっとしました。また、参加者の方からいただいたアンケートを見ていると、「オーストリアについて知るよい機会になった」「充実度の高い内容となっていて楽しかった」など好意的な意見を多くいただき、やってきた甲斐があったと感じ本当に嬉しく、自分としても全体的に満足のいく結果となりました。反省点ももちろんありますが、それは次回の私や後輩たちのイベントに活かしていきたいと考えています。

余談なのですが、いつもは私にいい意味で厳しい学生スタッフの先輩がイベント後に「今日のオーストリアイベントよかったよ」と素直に褒めていただいたことが、一番うれしかったです。今後の励みになります。

さて、改めまして、参加してくださった皆さん、企画書の段階から様々な場面で助けて下さったICC職員・同僚である学生スタッフのみなさん、心より感謝を申し上げます。また来学期以降、より充実した企画を開催できるよう、幾重にも辛酸を舐め、七難八苦を越え、艱難辛苦の果て、満願成就に至るよう邁進していきます。今後とも、是非、ICCのイベントを楽しんでいただければ、企画者としても嬉しい限りです。

Dates
  • 1119

    TUE
    2019

Place

早稲田キャンパス3号館601教室

Tags
Posted

Fri, 27 Dec 2019

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/icc/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる