Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

その他

ICCがくれた学生時代一番の思い出 ICC学生スタッフ卒業レポート

 Tina
経済学研究科
ICC学生スタッフリーダー
2019年11月~2023年3月在籍 

学生スタッフリーダー(SSL)になってから4年目になり、ICCは既に私の生活の一部になりました。このレポートを書いている今でも、これからICCから出る実感がなかなか湧きません。ここで最も温かくて情熱のある方々に出会い、実用的なスキルも身に付き、そして責任感の大事さも学びました。ICCから旅立ちの日が近づいている今だからこそ、私は皆さんにICCで学生スタッフとして働くというのはどういう事なのか、そして私がSSLとして学んだことをシェアしたいと思います。

SSLになった経緯 

大勢のSSLと同じく、私も多種多様なイベントに参加して、ICCのことを知りました。

あれは2017年の春のことでした。新入生である私は日本での留学にも、これからの大学生活にとてもワクワクしていました。一方、生まれてから中国でしか暮らした経験がない私は、これから日本語と英語で暮らしていくということに不安も感じていました。新入生オリエンテーションでSSLが自信満々で流暢な英語と日本語でICCのことを紹介していた姿が輝いて見えていました。 

当然、ICCが開催している沢山の楽しそうなイベントはとても印象的であり、最初の頃には参加者としていっぱい参加していました。ICCから配信するメールニュースを開く時のワクワク感を今でも覚えています。「凄くいきたいイベントですが、授業と被ってた...残念!」という事もたまにありました。それでもICCのイベントが私に日本人学生や留学生と友達になる機会を提供し、今までいったことのない場所、知らなかった分野にも連れて行ってくれました。イベントでバリバリ働いているSSL達はやはり相変わらずかっこよかったです。そんなSSLに憧れていた自分がSSLになったのはそれから2年後のことでした。当初自信がなかった自分は2年間語学力の向上に力を注ぎ、留学も経験し、ようやく人を助ける楽しいイベントを提供する立場に立つ資格を得ることができた気がしました。留学から帰ってきた2019年の秋に私はSSLに応募し、無事にICCで働くことになりました。 

ICCで担当したイベント 

イベントの企画運営はSSLの多くの仕事のほんの一部ですが、大勢の学生がイベントからICCのことを知るようになったので、SSLとして一番大事な仕事といっても過言ではありません。私も定番イベントからはじめ、個人企画や持ち込み企画等、多くのイベントに携わりました。 

個人企画につきまして、鉄道カフェ町田樹氏の講演会メキシコ文化ナイト東京証券取引所と早稲田日本橋キャンパスへのフィールドトリップイベントを企画しました。企画を考えるのは面白い仕事ですが、クリエイティブな人間ではない自分にとって、楽しいかつ実現可能なイベント企画を考えるのは簡単なことではありません。そんな時にいつも考えるのは「異文化交流×自分が興味のあること」という枠でできることです。そうやって、企画の案が頭の中で出てくるだけではなく、国際交流という枠を超える異文化交流への理解も深めることができます。例えば、フィギュアスケートファンである私は元フィギュアスケート選手の町田樹氏を招き、彼のアスリートから研究者への転身の話から、異なる分野に飛び込む際の異文化理解とマインドセットを学びました。

個人企画イベントのポスター (images by ICC)

また、コロナ禍から生まれたICCのオンラインイベントも多数担当していました。はじめの頃のオンラインイベントの運営方の模索はもちろん、対面イベントが復活後会場設営等対面のみならではのイベントの運営方法を思い出すのも苦労しました。どのオンラインミーティングツールが参加者にとってよりリアルな体験ができるかをはじめ、ブレイクアウトセッションを開始するタイミングや、集合写真の撮り方など細かい点についても仲間たちと沢山試行錯誤しながら考えました。対面イベントが再開後、久しぶりに参加者とお会いできることに嬉しく感じたと同時に、対面イベントの経験を後輩に教えないといけないという責任感も感じました。あの時に皆さんが私にもっとしっかりしないといけないといういい意味での緊張感を提供いただき、より一層の成長ができました。 

ゼロからイベントを作れることと、そのイベントが無事終了後、特に参加者から良いコメントを頂いた時に感じた達成感は、多分SSLという仕事の一番楽しいところだと思います。でも、それだけではなく、一つ一つのイベントは私にとってビジネス日本語能力や、リーダーシップ、時間管理、臨機応変の能力等のスキルも身に付けられる貴重な機会でもありました。そのおかげで、ICCでのイベントの企画運営を長くやっても全然飽きません。

SSLとして学んだこと

SSLとして一番の学びは間違いなく責任感だと思います。それは、自分が担当しているイベントやタスクに対する責任感のみならず、ICCをより良い場所にするため、組織の一員としての責任感でもあります。 

個人的にICCに入る前に、異なるバックグラウンドや学年の学生が所属している学生団体にいる経験がほとんど無くて、もちろん先輩後輩の関係もあまり体験したことがありませんでした。3年生の時にICCに入ってきて、学年が下のSSL先輩も何人もいました。その時どういう立場で接したらいいのか困ることがありました。しかし、段々わかってきたのが先輩であろうが後輩であろうが、皆が同じ責任を背負っています。それはより楽しいイベントを参加者に届ける責任であり、よりクリエイティブなアイデアを考える責任でもあり、そして最も大事なICCをより良い場所にする責任でもあります。そして、SSLとしての経験を積んできたのと同時に、私はより重い責任感も感じ始めました。最初の頃から自分に様々な事を教えて、支えてくれた先輩たちが続々に卒業した時の後ろ姿を見て、今度は自分で彼らから学んだことを皆にシェアする番になったと感じました。多分それは継承と呼ばれているものでしょう。 

こうやって培った責任感はこれからの人生にも絶対役に立つと信じています。

最後に 

最後に、ここで一緒に働いた仲間たちに感謝の気持ちを伝えたいと思います。いつも優しくしてくれて、助けてくれました先輩の皆さん、ありがとう!いつも私のことを信じてくれている後輩の皆さん、ありがとう!ともに成長して、戦ってきた同期の皆さん、ありがとう!そして、いつも自分が実現したいことを支えてくれた影のヒーローともいえる職員の皆さんも、ありがとうございます。また、全てのイベントに関わっていたゲストスピーカー及び関係者の皆さん、そしてICCで出会ったすべての人に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。 

ICCスタッフ (photo by ICC)

ICCの一員であったことは私の大学生活において、最も忘れられない思い出ともいえますが、ここで出会った素敵な人々がこの思い出を更に特別なものにしてくれました。 

これからは遠いところから見守ることにはなりますが、より良いICCも、より面白くてクリエイティブなICCのイベントも楽しみにしています。ICCのイベントに参加した方もこれから参加したい方も、ICCのことは皆にとっても大学生活での良い思い出になれたら嬉しいです。 

 

 

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