Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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ICC ランゲージ&カルチャー エクスチェンジプログラム 参加者レポート

高等学院 教員
グーテンタークさん

みなさんこんにちは。本日はICC主催のLanguage and Culture Exchange Program(以下、LCE)での体験をお話ししたいと思います。結論から申し上げますと、このプログラムのおかげでとても充実した時間を過ごすことが出来ました。この感想文を読んだ方がプログラムに応募する後押しになれば幸いです。

ICC主催のLCEとは主にICCがマッチングした早稲田大学内のパートナーと、互いに母語やその文化を教えることを指します。例えば、ドイツ人留学生と日本人学生が、待ち合わせをして、その時間内に、ドイツ人留学生はドイツ語を、日本人学生は日本語を相手に教えるのです。(「教えるなんて無理」と思うかもしれませんが、お互いに学生ですし、完全なコーチングが求められるわけではありません。心配する必要はありません。)

国会議事堂見学の際に (photo by author)

私はドイツ語を学ぶことを希望しており、ICCがご紹介くださった方はありがたいことにドイツ語を母語とする方(以下、パートナー)でした。第一に、私とパートナーはまずどのように言語文化交換をするか話しました。大凡の曜日・時間・待ち合わせ場所を決めました。毎週毎回決めるよりも、「例外がなければ毎週これで」と決めてしまったのですが、これがかなり楽でした。コロナの状況が見通せない部分もあったので、大学キャンパス構内で、屋外のベンチや芝生で、マスクを着けたまま会うことにしました。時間の50%を日本語学習に、残り50%をドイツ語学習に充てることにしました。あくまで目安ですので、必ずきっちり50%ずつでなくてもよいと感じました。次に、お互いに何を学習したいのかをよく話しました。パートナーは日本語の初級者で、とにかく日本語を話す機会がほしいということでしたから日常生活に役立ついわゆる「サバイバル日本語」を軸に、そして話す活動を中心にするようにしました。また、話している日本語を、ノートに書きとって、自宅で復習したいとも言っていたので、お互いにいつもノートを持参しました。これは私が書いて見せたものを、パートナーが見て、自分で書き写すのにとても役立ちました。私が相手のノートに書き込んでしまえば簡単ですが、それでは相手の練習になりません。私もパートナーも、相手の練習機会を取ってしまわないよう気をつけていたと思います。翻って、私はすでにドイツ語圏への留学歴があったため、言語練習よりも政治や歴史について意見交換がしたいとお願いしました。お互いの学習希望を明確にしておくことはとても役に立ったと思います。さらに、LCEは一学期間と限られた時間ですので、「期間終了前に、これだけは勉強したい・知りたい・見たい」というmust listをごく簡単に作成しました。全てを制覇することは出来ませんでしたが、相手の希望をしっかり把握できたような気がして、こちらも少し安心しました。

酒蔵見学の際に (photo by author)

そして、これは当初は想定していませんでしたが、番外編として、早稲田大学構内から外出し、一緒にラーメンを食べに行きました(※1)。というのも、パートナーの国では「ラーメン」と言えば、なぜか担々麺のみを指すようで担々麺は何回も食べたことがあるのに塩ラーメンを「知らない」と言うのです。これに驚いた私はついラーメンは担々麺だけじゃない」と説明してしまいました。あれやこれや質疑応答の後、実際に食べに行くことになりました。ラーメン店では、パートナーは、塩ラーメンの味も気に入ったようで、また日本人にとってのいわゆる普通のラーメンに挑戦したことが楽しかったようで、パートナーの活き活きした様子に、こちらも嬉しくなりました。

他には、例えば、大学付近のスーパーマーケットに付き添うこともよいでしょう。忙しい学生生活に重宝する食品を教えてあげることも案外喜ばれます(※2)手間と時間を掛けずに食事を済ませる、大事ですよね。日本人学生には意外かもしれませんが、出身国によらず、冷凍うどんが本当に人気ですね。自宅に炊飯器を持っている人は、炊いたごはんをタッパーに詰めていき、ラップを持参し、相手におにぎりの作り方を見せても(一緒に挑戦しても)喜ばれます。日本におけるごく普通のことが、留学生にとっては新鮮であり得ることをあらためて実感しました。

天ぷらを食べに行った際に (photo by author)

さて、いかがでしょうか。みなさんはどのような言語文化交換をしてみたいですか。手短に私の経験をご紹介いたしました。①待ち合わせ時間を決める、②互いの言語を教える・紹介する、③学習時間がどちらか一方に偏りすぎないように気をつけるこの3点を参考にしつつ、気軽に言語文化交換を始められそうな気がしてきませんか。迷っている方はぜひICCに足を運んでみましょう。ICCには公式HPもありますので、LCEに限らず、ぜひ一度ご覧ください。

終わりになりますが、言語文化交換という素晴らしい機会を下さったICCとICC学生スタッフ・職員の方々に心からお礼を申し上げます。

※1 外食や外出についてですが、宗教や出身国によっては、パート-ナーが特定の食材を食べられないこともあり得ます事前に、相手に食習慣を尋ねておくと安心です。そして、外食(外出)する際のポイントですが、留学生の出身国によっては、「外食(外出)費用は、提案者が全て支払う」が「常識」となっていることもあります。ただ、私たちはお互いに学生ですし、厚意からおごる・招待する場合を除いて、一人だけが金銭負担をするのは好ましくありません。事前に「●●を食べに行ったら、一人○○円くらい支払うことになります。」と共有することが望ましいでしょう

※2 日本の食品は、メイン食材でなくても添加物の一部として豚肉由来の油が使われていることが多々あります。外国ですと、大豆由来の油なのか食肉由来の油なのかが識別されていることもありますが、日本では必ずしもそうではありません。もし豚肉等について、パートナーから質問がきたら、「メインの食材には入っていない場合でも、油や出汁にも含まれていないとはかぎらない」と教えてあげると親切かもしれません

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