Rina(学生スタッフリーダー)
2021年12月3日(金)に「ICC テーマ・カフェ:筆記具を通じて異文化交流 with 三菱鉛筆(uni)」を開催しました。三菱鉛筆様のご協力のもと、大隈ガーデンハウスにて、日本人学生と留学生が筆記具をテーマに交流しました。
企画背景
この企画の原点は、私が在籍する学部ゼミの活動にて、三菱鉛筆様にインタビューさせていただいたことです。その際、世界の筆記具市場に関するお話しを伺い、各国・地域の文字文化等の影響を受け、流行している、または好まれるペンのカテゴリーやインクの種類がそれぞれ異なるということを学びました。例えば、アルファベットや筆記体を使い、流れるように文字を書く国・地域では、勢いよくインクが出る水性インクが好まれる一方、漢字を使い、一画一画が離れた文字を書く国・地域では、固着性が高い油性インクが好まれるという違いがあります。ペンは大学生として授業や勉強に取り組む際に欠かせない存在です。ペンの選択は各個人の好みの影響も、もちろんあると思いますが、国の文化や生活による影響も少なからず含まれていると思います。そのため、ペンをテーマに、参加学生自身の母国や現在の生活様式、文化などを共有しつつ、好みのペンなどについて話すことで、異文化交流イベントが実現できないかと考えるようになりました。
イベント当日
久しぶりの対面イベントのため、過去のイベント準備を思い出しつつ、感染症対策を考慮して準備を進めていきました。また、私は対面イベントを開催していた頃から学生スタッフとして働いていたため、ようやく対面イベントが開催できることをとても楽しみにしていたのですが、同時に以前のように盛り上がる内容にできるか不安も感じながら、イベント当日を迎えました。
当日は、30名の学生と12名の三菱鉛筆の社員様にご参加いただきました。はじめに、商品企画部の社員様より世界の筆記具文化に関するご講演をいただきました。その後、参加学生と三菱鉛筆の社員様で交流タイムを行いました。
ご講演では、世界各地で好まれるペンのカテゴリー、インクの色、字幅の点から、世界の筆記具文化を紹介いただきました。個人的には、東南アジア地域では油性インク、中東地域では水性インクがよく使われる理由について、湿度の高さという気候の影響も考えられるという考察が興味深かったです。
交流タイムでは、お気に入りの筆記具や「筆記具と〇〇(勉強、文化、環境)」をテーマにグループでディスカッションを行いました。三菱鉛筆の社員様、日本人学生、留学生で机を囲み、各グループ自由な形式でディスカッションを楽しみました。
交流タイムは終始盛り上がりを見せ、交流終了の際、司会者が「楽しめましたか?」という問いかけをしたところ、会場は拍手で包まれました。また、イベント後のアンケートでは、会話を楽しめたという声がたくさんあり、そして期待以上だったという声もいただきました。アイデアの段階から1年以上かけて準備し、参加者の方々が喜んでいる様子を目の当たりにし、とても安心しました。
このような状況の中ご参加いただき、そして交流に積極的に取り組み、イベントを盛り上げてくれた学生の皆様、本当にありがとうございました!ペン一つとっても、様々な文化の違いを学ぶことができたと思います。「また異文化交流イベントに参加したい!」と感じていただけたのであれば、企画者としてとても嬉しく思います。
最後に
今回、このように貴重な機会をご提供くださいました、三菱鉛筆様に改めて感謝申し上げます。企画が始動し、イベント実施まで半年近く、何度も打ち合わせの機会をいただきました。そして当日は、ミニレクチャーのご準備、グループワークへのご参加と進行、そして会場を彩る様々な筆記具をご用意いただきました。ご協力いただきました全ての社員様に心より感謝申し上げます。
最後に、私はICCでは2018年の秋学期より、約3年半働かせていただきました。最後まで学生スタッフや職員の皆様に頼りきりであり、なかなか卒業してしまった先輩のようにテキパキと準備を進められずにいました。ですが、職員の方々に方向性を示していただき、学生スタッフの皆さんにアイデアやアドバイスをいただけたおかげで、このようにイベント開催まで辿り着くことができました。 本イベントにご協力・ご参加いただいたすべての方々に感謝申し上げます。
今後のICCイベントも、どうぞよろしくお願いします!