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アドバンストマルチコアプロセッサ研究所「IEEE ACM SC2024」に出展しました。

IEEE ACM SC2024(スーパーコンピューティング、ネットワーク、ストレージに関する世界最大の国際会議)に出展しました。

  • 研究所長名 :笠原博徳
  • 研究所名  :アドバンストマルチコアプロセッサ研究所
  • 開 催 日 :2024年11月17日(日)~23日(土)
  • 展示会名称 :IEEE ACM SC2024
         (スーパーコンピューティング、ネットワーク、ストレージに関する世界最大の国際会議)
          https://sc24.supercomputing.org/
  • 会   場 :アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ Georgia World Congress Center
  • 展 示 内 容 :OSCAR低消費電力化・並列コンパイラの最新機能紹介とそのIntel・AMDマルチコアプロセッサ上での速度向上と電力削減性能、JSTムーンショットにて開発中の低消費電力ベクトルマルチコアプロセッサチップの概要と現時点での性能、並びに当該チップのセキュリティ向上方式について展示・説明を行った。
  • 参 加 者 :総数 4名  <学内:3名 学外:1名>
実施報告

IEEE ACM SC(スーパーコンピューティング)は高性能コンピュータに関する世界最大の会議で、COVID-19の影響も収まってきた今年は、過去最高の1万8千人もの参加者があり、大盛会であった。2024年度はアトランタのジョージア国際会議場という巨大な会議場で開催された。6000人程度を収容できる部屋で開催されたSCプレナリーセッションでは、High Performance Computingにおける最高峰の賞であるスーパーコンピュータのACM/IEEE Ken Kennedy Award<スーパーコンピュータ・ソフトウェア研究者に贈呈される賞>(図1),IEEE Seymour Cray Award<スーパーコンピュータ・アーキテクトに贈られる賞> (図2)、IEEE Sidney Fernbach賞 <スーパーコンピュータ応用研究者に贈られる賞>が贈呈された。
特に、図1のKen Kennedy Award を受賞されたProf. Paduaは、早稲田大学客員教授として半年間、グリーンコンピューティングシステム研究開発センター(GCS)笠原・木村研で共同研究をしていただいたことのある世界の大家で、GCS関係者にとっても非常に嬉しい受賞であった。授賞式・記念講演には、世界の注目を集めているNVIDIA社の、アクセラレータ用コンパイラグループを長期間リードされてきたDr. Michael Wolfeもお祝いに駆けつけており、会場にて一緒に写真を撮ることができた。またProf. Paduaは、我々早稲田大学の展示ブース(展示場内メインストリートへのブース設営優先権を持つITBLコミュニティ大学間共同ブース内に設営)までお越し戴き、展示技術に関する議論をしてくださった。
図2は、TPUと名付けられた話題のAI(ニューラルネットワーク)用アクセラレータの開発によりSeymoure Cray Awardを受賞されたGoogle社Dr. Norman Jouppiの講演風景とその技術スライドである。TPUは、シストリック・アレイという方式を用い世界最高峰の性能を達成されている。講演の中で、笠原・木村研が従来より研究しているコンパイラとアーキテクチャの同時設計によりチップ消費電力を下げたいとの説明があったので、講演後議論を行った所、来年6月に早稲田大学にて開催するACM/IEEE ISCA(International Symposium on Computer Architecture) 2025には参加し、是非GCSにて我々のOSCARコンパイラを用いた電力削減を見せて欲しいとのご要望を戴いた。
図3は、シリコンバレーRambus社前副社長・現相談役Dr. Steven Woo(ISCA過去50年間の歴史で最も参照の多かった論文の著者)の早稲田大学ブース見学と、アトランタにあるジョージア工科大学コンピュータ学部長Prof. Vivek Sarkar, Prof. Tom Conte (2015年度IEEE Computer Society会長)、Dr. Jun Shirako(GCS笠原研博士卒)と、笠原及び笠原研髙松君の技術懇談風景で、Dr. Woo, Prof. Sarkar, Prof. Conte共,来年のISCA2025に参加し、GCS笠原・木村研を訪問したいとのお言葉を戴いた。
研究展示を行なうエキジビションは11月18日から22日まで行われ、御支援いただいた技術展示は長期にわたる出展経緯から超巨大なエキジビション会場の中央付近にブースを確保できるITBLブース中に出展することにより、多くの研究者に展示をご見学戴くことができた。また、世界トップの研究者と早稲田大学ブース、あるいは会場付近で技術議論を行うことができ、早稲田の存在感と最先端性を世界の方に示すことができたと考える。ご支援戴きましたグリーンコンピューティングシステム研究機構に感謝致します。

 

図1 ACM/IEEE Ken Kennedy Awardを受賞されたイリノイ大学David Padua 名誉教授(GCSにて客員教授として半年間ご研究された経験が有り)の受賞講演と、お祝いに駆けつけたNVIDIA前コンパイラグループリーダDr. Michael Wolfe と笠原、Prof. Paduaに早稲田展示ブースにいらして戴いた時の写真)

図2 SC24でのIEEE CS Seymour Cray Awardを受賞されたAIアクセラレータ開発者Dr. Norman Jouppiの受賞記念講演と主要技術スライド

図3 SC24でのシリコンバレーRambus社前副社長・現相談役Dr. Steven Woo(ISCA過去50年間の歴史で最も参照の多かった論文の著者)の早稲田大学ブース見学と、アトランタにあるジョージア工科大学コンピュータ学部長Prof. Vivek Sarkar, Prof. Tom Conte (2015年度IEEE Computer Society会長)、Dr. Jun Shirako(笠原研博士卒)と、笠原及び笠原研髙松君の懇談風景

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