Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

スポーツ脳科学研究所
Institute for Sports and Brain Science

研究テーマ

アスリートの巧みな動作を作り出す認知機能を解明し、現場へのフィードバックを目指す。
認知機能に及ぼすスポーツ・運動の効果に関するエビデンスを社会に還元する。

分野:科学

研究概要

 2020年東京オリンピック・パラリンピックを目前に、スポーツ科学の果たす役割が再び注目されている。しかしながら、これまで、スポーツ科学研究領域で得られた知見がスポーツパフォーマンス向上のために十分還元されてきたとは言い難い。特に、認知神経科学、精神生理学、スポーツ心理学等の研究領域の知見は、現象の記述と背景メカニズムの解明にとどまっている現状がある。脳機能関連の知見は増えてはいるものの、それらをアスリートや社会に還元するための方策や機関が不足している。
 こうした現況にもかかわらず、日本ではスポーツ科学に特化させた脳機能研究所が存在しない。そこで、申請のスポーツ脳機能研究所を設立し、アスリート側のニーズと研究者側の知見を有機的に結び付け、アスリートのパフォーマンス向上に繋げる。スポーツ脳科学の知見は脳の健康維持・増進にも寄与できることから、一般人の脳健康に対する支援も行う。この2つを軸とした本研究所を設立する。
 ヒトの脳機能に対する計測機器や解析技術は、長足の進歩を遂げてきた。今や機能的MRIは新しい脳機能計測器ではなくなっている。脳波計測についても現在では、多部位からの導出が安価でできるようになり、身近な研究ツールとなっている。本研究所をスポーツ科学学術院に設置する強みの1つとして、1.5テスラMRI(3テスラMRIへの更新中)を現有していることが挙げられる。またスポーツ科学学術院内では、MRI以外にも、脳波計測システム(128チャンネル脳波計他)、経頭蓋時期刺激装置(TMS)、経頭蓋直流刺激装置(tDCS)、眼球運動計測システム(片眼2000Hzサンプリング)等も完備している。世界トップクラスのこれら機械器具をフル稼働することで、他大学には真似できない環境と組織で研究を推進していることができる。
 アスリート支援では、スポーツ科学部に在籍する大学生アスリートや、卒業後も活躍しているアスリートを中心に脳機能を調べ、知見を還元していく。脳健康科学支援では、運動の認知機能に及ぼす効果に関する知見を集積し、一般に還元していく。また、国内外の学術大会および国際誌上での成果報告に力を入れる。

研究報告

【2018年度】
 2018年10月に本プロジェクト研究所を設立した。初年度では先ず、スポーツにおける脳科学研究を拡充する足掛かりとして、新化学技術推進協会(JACI)にお越しいただき、スポーツ科学学術院の実験施設の見学会および研究員の講演会を開催した。研究員の知見を公開し、研究所側の研究シーズに対してJACI参画の企業側のニーズが合致するかについて議論した。講演会の演題は以下のとおりであった。1.「優れたパフォーマンスを生み出すアスリートの脳活動」(正木)、2.「睡眠科学とスポーツ科学との交差点」(西多)、3.「スポーツ現場におけるリアルタイム(即時)フィードバックシステム」(彼末)、4.「身体の計算神経科学とニューロリハビリテーション」(大須)。
 2019年4月より、新規3テスラMRIがスポーツ科学学術院で稼働したことから、認知神経科学的手法による脳機能研究を大きく展開し、学内・外でスポーツ脳科学の役割とプレゼンスを高める活動をする。

所長

正木 宏明[まさき ひろあき](スポーツ科学学術院教授)

メンバー

【研究所員】
正木 宏明(スポーツ科学学術院教授)
大須 理英子(人間科学学術院教授)
彼末 一之(スポーツ科学学術院教授)
澤田 享(スポーツ科学学術院教授)
宝田 雄大(スポーツ科学学術院教授)
鳥居 俊(スポーツ科学学術院教授)
西多 昌規(スポーツ科学学術院准教授)

【招聘研究員】
内田 直(すなおクリニック院長)
平尾 貴大

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WASEDA University

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