平和構想連続講座「戦争の時代に平和への道をひらく」
第2回 「戦後国際秩序」に挑戦する中国? ――「中国」との対話に向けて
ウクライナやパレスチナで、「止められない戦争」が多くの市民の命を奪い続けています。また、東アジアに目を向けると、米国と中国との緊張関係が強まるなか、日本では「台湾有事」への「覚悟」を政府要人が口走り、前例のない規模での軍備拡大や米軍との一体化、秘密保護法制の強化が進められるなど、戦後日本の平和主義を形成してきたすべてのシステムが崩落し、「新たな戦争」ともいえる状況が現出しています。 こうした急速な「戦争の時代」への動きに対して、市民社会の側がどのように対抗し、状況を反転させ、あらたな平和への道を切り開いていくかが問われます。この連続講座では、平和構想提言会議が発出した提言(2022年12月)において打ち出した方向性をさらに具体化、バージョンアップしていくことを念頭におき、現状認識を共有したうえで、中長期的な視点から、平和への構想を練り上げていきたいと思います。第二回目は 戦後秩序における「中国」の立ち位置を整理した上で、今日の対外姿勢を検討し、私たちがなしうる「中国」との対話を模索する。
開催概要
- 開催日時:2025年2月26日(水)18時30分~20時00分
- 会 場:早稲田キャンパス14号館 403
- 対 象:学生・教職員・一般
- 言 語:日本語
- 主 催:平和構想研究会
- 共 催:平和学研究所、日本平和学会関東地区研究会
報告者:加治宏基(愛知大学 教授)
司会:川崎哲(ピースボート共同代表 早稲田大学平和学研究所招聘研究員)
<報告者プロフィール>
専門分野は中国外交論、東アジア国際関係論、平和研究。日本平和学会にて、日中平和学対話(2017年から現在)に関わってきたほか、中国学術界との交流を多く重ねてきた。
主な業績に、「国連のグローバルヘルス・ガバナンスをめぐる「中国方案」(『中国21』 (47) 2022)、「米中対立の遠景としての国連における台湾問題:キッシンジャーからの“宿題”をどう解くか」(『東亜』 (649) 2021)
<参加申込み方法>
申し込みリンク
https://forms.gle/Md3uk18CVj6Tf8yg6
<問合せ先>
平和学研究所 所長 堀芳枝 y-hori(at)waseda.jp (at)を@に変えてください。
平和構想研究会
平和構想研究会は、日本の平和・安全保障政策を総合的に構想し研究する研究者、ジャーナリスト、弁護士、NGO関係者ら有志のグループです。2014年5月に発足した「集団的自衛権問題研究会」を引き継ぐ形で2021年10月に発足しました。代表・川崎哲。
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