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開催報告:オペラ/音楽劇研究所:2024年度12月研究例会

開催報告:2024年度12月研究例会(第224回オペラ研究会)研究発表・キーワーズ報告

  • 日時:2024年12月7日(土)研究発表16:30-18:00、キーワーズ報告 18:10-19:10
  • 開催方式:オンライン開催(Zoom使用)
  • 研究発表者:山本まり子(聖徳大学)
  • キーワーズ報告者:佐藤英(日本大学)
  • 司会者:釘宮貴子
  • 言語:日本語
  • 主 催:総合研究機構 オペラ/音楽劇研究所
研究発表『ドイツ・ロマン主義音楽におけるメルヒェンオペラの系譜―フンパーディンクを軸として―』山本まり子(聖徳大学)

概要:
「メルヒェンオペラ(Märchenoper)」の語は、狭義には「メルヒェンを題材にしたオペラ」と認識されるが、広義には「伝承由来の素材、妖精、魔法の登場等の要素を含むオペラ」と捉えることができる。もっとも広く知られているメルヒェンオペラはエンゲルベルト・フンパーディンクの《ヘンゼルとグレーテル》であろう。
本発表ではメルヒェンオペラ成立と変遷の全体状況に鑑み、《ヘンゼルとグレーテル》と彼の他のオペラを軸にして、1)19世紀ドイツ文化における伝承文化とグリム童話、2)R. ヴァーグナーの楽劇をめぐる歴史的展開という2つの視座から、ドイツ語圏におけるメルヒェンオペラの複層的な特質を浮き彫りにすると同時に、オペラ受容の観点からメルヒェンオペラの上演実態に着目することで、メルヒェンオペラの実相に迫りたい。

発表者プロフィール:
聖徳大学音楽学部教授、日本声楽家協会理事。国立音楽大学、お茶の水女子大学大学院、ハンブルク大学音楽学研究所(DAAD奨学生)で、声楽、続いて音楽学を学ぶ。博士(人文科学)[お茶の水女子大学]。研究対象はマーラーの作品及びドイツ・ロマン派オペラ。共著書に『超域する異界』『キーワードで読むオペラ/音楽劇 研究ハンドブック』等、最近の論考に「聖徳大学所蔵G. マーラーの自筆書簡(1889年)と当時の彼の音楽活動―ブダペスト着任時の仕事をめぐって―」(『音楽文化研究』23(2024))。

キーワーズ報告:『ザルツブルグ音楽祭のラジオ放送1925-1938』佐藤英(日本大学)

概要:
1925年から1938年までに行われたザルツブルク音楽祭のラジオ放送について、放送の計画と実績・影響等を分析しながら、その意味を考察する。

キーワーズ:ザルツブルク音楽祭 ラジオ番組 オーストリア

報告者プロフィール:
日本大学教授、早稲田大学オペラ/音楽劇研究所招聘研究員。博士(文学)。専門:ドイツ近現代文化研究(音楽・文学)。共著『キーワードで読むオペラ/音楽劇研究ハンドブック』(2017)、共著『オペラ/音楽劇研究の現在』(2021)、論文「1930年代ベルリンにおけるクレメンス・クラウスの音楽活動」(2021)、論文「ナチス・ドイツ時代のラジオ音楽番組「ドイツの巨匠による不滅の音楽」に関する研究」(2023)、共訳『第三帝国のオーケストラ―ベルリン・フィルとナチスの影』(2009)など。

コメント:22名の参加者があった。

 

問合せ先
早稲田大学総合研究機構 オペラ/音楽劇研究所:https://prj-opera-mt.w.waseda.jp/
e-mail address: operaken-uketsuke[at]list.waseda.jp ([at] = @)

Dates
  • 1207

    SAT
    2024

Place

オンライン開催(ZOOM使用)

Tags
Posted

Mon, 23 Dec 2024

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