開催報告:早稲田大学総合研究機構 オペラ/音楽劇研究所 2023年度6月研究例会
▼2023年度6月研究例会(第211回オペラ研究会)
- 日 時:2023年6月17日(土)16:30 – 18:00
- 開催方式:オンライン開催(Zoom使用)
- 発 表 者:伊藤 真実子
- 所 属:学習院大学 客員研究員
- 題 名:『16世紀後半以降のヨーロッパにおける日本関連文物・情報と日本関連オペラ・史劇』
- 発表言語:日本語
- 概要:
日本を題材としたオペラ・演劇について、17世紀前半以降のイエズス会史劇、さらには19 世紀後半以降のミカド、イリス、蝶々夫人をはじめとした様々なものについて、研究がさらにすすめられている。そのなかの人物、地名、さらには日本の音楽などは、当初はイエズス会からの情報、そして輸出文物、万博などでの展示品、日本からの外交使節、官吏、留学生、貿易商などからもたらされ、作者にインスピレーションを与えた。現在、発表者は在外日本関連文物やコレクションについてのデータベース化をおこなっている。そこで本発表では、現在までに作成した、16世紀後半以降にヨーロッパにもたらされた日本関連の情報、文物、書籍の刊行情報を中心に、日本に関連するオペラ・演劇が上演された日時などの比較調査報告や、ヨーロッパで刊行された日本関連書籍や開催された展覧会などを時系列にまとめた現在までの成果を中心に報告する。
- 発表者プロフィール
専門は日本近代史。万国博覧会、博覧会、博物館。主著『明治日本と万国博覧会』(吉川弘文館、2008年)ほか、「幕末・明治初期の万国博覧会と佐賀藩ネットワーク―輸出陶磁器を中心に」『1873年ウィーン万国博覧会―日欧から見た明治日本の姿』(思文閣出版、2022年)、「蒐集する文化 ―ヨーロッパと日本における個人コレクション―」、「1931年パリ国際植民地博覧会」(福井憲彦監修、伊藤真実子・村松弘一編『世界の蒐集―アジアをめぐる博物館、博覧会、海外旅行―』(山川出版社、2014年)所収。)など。
- 司会者 : 笠原 真理子
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