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次世代ジャーナリズム・メディア研究所:RBBJ×早稲田 ジャーナリズム国際会議「ChatGPT時代のジャーナリズム」

本会議のテーマは「AI・テクノロジーと調査報道」です。ChatGPTなどの生成AIが注目されています。AIの進化で調査報道はどう変わるのか、AIはどのように調査報道に活用できるか、あるいはテクノロジーが進化をしてもジャーナリズムの何が変わらないのか、変えてはならないのか。AIの台頭によって、人間の記者やアナウンサーがやがて廃業に追いやられるのではないかという声まで出てきています。AIを脅威としてみなし、取材ツールから排除するのではなく、むしろ利点に変えることで市民社会により貢献できる調査報道を生み出すことができるのではないか。そのよう視点から、会議では、最先端のAIの事例や、AIを使った最新の調査報道を紹介していきます。一方、AIをジャーナリズムに導入することで起こり得る弊害についても考えていきます。さらに、テクノロジーが進化しても変えてはいけないジャーナリズムの本質的な部分を改めて考え、その価値を守っていくために私たちに何ができるのかを議論します。

ジャーナリズム国際会議「ChatGPT時代のジャーナリズム」概要

    • テーマ:「AI・テクノロジーと調査報道」
    • 日時:2023年6月18日(日) 13:00~16:30(開場12:30)
    • 場所:早稲田大学国際会議場井深記念ホール
    • ゲストスピーカー:
      ローウェル・バーグマン氏(オンライン講演)<調査報道ジャーナリスト、カリフォルニア大学バークレー校調査報道プログラム創設者、同大学名誉教授>
      アタナシオス・パナゴポウロス氏<カリフォルニア州立大学フレズノ校理数系学部アシスタント・プロフェッサー>
      エミリア・ディアズ-ストラック氏<ICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)データ・リサーチ編集長>
      ※日英の同時通訳がつきます。
    • 参加費:無料
    • お申込:事前登録が必要になります。こちらよりアクセスし、ご登録ください。
      (現在は終了しております。)
    • 主 催:リポーターズ・ビヨンド・ボーダーズ・ジャパン(RJJB)

早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース

  • 後 援:早稲田大学次世代ジャーナリズム・メディア研究所

 

 

ゲストスピーカーのご紹介
ローウェル・バーグマン氏(オンライン参加)

バーグマン氏は、タバコ産業に関する調査報道で、マイケル・マン監督の映画『インサイダー』(99年公開)に描かれた伝説の調査報道ジャーナリストです。映画の中では、かのアル・パチーノが、報道の使命を貫徹するため、組織と闘い続けたバーグマン氏を演じました。
バーグマン氏は、その半世紀以上に及ぶキャリアの中で、ABC News、CBSニュースの調査報道番組「60Minutes」、PBSの「フロントライン」、New York Timesで調査報道プロデューサーとして活躍しました。1977年には米国初の非営利調査報道グループである調査報道センターの設立に貢献し、テレビおよび新聞におけるバークマンの報道はエミー賞、デュポン賞、ピーボディ賞、ポーク賞を受賞し、公共サービス部門のピューリッツァー賞も受賞しています。
今回の国際会議のテーマは、「ChatGPT」といったテクノロジーでジャーナリズムがどう変わるのか、最先端の技術はどのように調査報道に活用できるか、ということです。しかし、本題に入る前に、ジャーナリズムとはそもそも何か?その使命とは?そういった前提を確認すべく、オンラインでバーグマン氏の経験や思いを語っていただきます。

アタナシオス・パナゴポウロス氏

パナゴポウロス氏は、米カリフォルニアを拠点に、人工知能(AI)や、人間が自然に行う音声の認識、画像の特定、予測などをコンピューターに教えるディープラーニングといった最先端の技術研究をリードする研究者です。こうした技術が社会でどのように生かせるかという視点から、例えばAI×省エネルギー、AI×農業など、これまでに技術とその他の分野を掛け合わせたプロジェクトを手がけてきました。
今回は、「テクノロジーはどこまでジャーナリストになりきれるのか?」を知るべく「30分で分かるAI入門」と題して、AIとはそもそもどんな技術なのか、ChatGPTなどの最先端技術や、それを使った記事作成をデモンストレーションしてもらいます。テクノロジー×ジャーナリズムの可能性や課題を探る機会にしたいと考えています。

エミリア・ディアズ-ストラック氏

ディアズ-ストラック氏は、世界36カ国、250人以上のジャーナリストでつくるICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)のデータ・リサーチ編集長として、米ピューリツァー賞を受賞した「パナマ文書」報道などで国際的な調査報道をリードしてきました。母国ベネズエラではデータを駆使した調査報道の先駆者として、南米のジャーナリスト育成に従事し、米コロンビア大の夏期講習でデータ・ジャーナリズムを教えるスペシャリストです。
データによる報道、国境を越えたチームワークといった、新しいジャーナリズムの体験してきたストラック氏に、テクノロジーを駆使した調査報道のノウハウや経験をお聞きするほか、日本からはなかなか見えない国際社会におけるジャーナリズムの動き、ChatGPTという新しい技術が生まれた時代のジャーナリズムの未来について語って頂きたいと思います。

 

リポーターズ・ビヨンド・ボーダーズ・ジャパン(RBBJ)のHP
https://rbbj.org

Dates
  • 0618

    SUN
    2023

Place

早稲田大学国際会議場井深記念ホール

Tags
Posted

Tue, 30 May 2023

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