ロシア東欧研究所 特別セミナー
「世界の石油ガス市場とロシア:最近の激震をめぐって」
概要
- 日時:2023年1月17日(火) 15:30-17:00
- 講師:原田 大輔 (JOGMEC)
- 論題:「世界の石油ガス市場とロシア:最近の激震をめぐって」
- 司会:シュラトフ・ヤロスラブ(早稲田大学政治経済学術院)
- 開講形式:オンライン(Zoom webinar)
登録はこちら(現在は終了しております。) - 主催:早稲田大学ロシア東欧研究所
- 共催:国際的な生存戦略研究プラットフォームの構築(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター)
講師略歴
独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)調査部調査課長。1973年東京生まれ。1992~97年 東京外国語大学インド・パーキスターン語学科修了(1994~1995年インド・ウッタルプラデーシュ州アラーハーバード大学留学)。1997年~旧石油公団入団。2003~06年資源エネルギー庁長官官房国際課に出向(中国、インド、ASEAN諸国会合を担当)。2006年~2012年 JOGMECモスクワ事務所副所長(2010年~2012年グープキン記念国立石油ガス大学経済経営学修士課程修了)。2012年~現在、ロシアCIS諸国における上流開発プロジェクトマネジメント及び日露協力案件の醸成と情報分析に従事。
報告要旨
本セミナーでは、世界の石油ガス市場を揺さぶる激震について、とりわけ、対露制裁効果の有無が問われる「石油禁輸」と「石油価格上限設定」について解説し、バルト海パイプライン「Nord Stream・Nord Stream 2」の爆破事件の真相に迫ります。ロシア財政の本丸に切り込む「石油禁輸」とは何か、G7及びEU等が合意した価格上限60ドルの意味とは何か、そしてロシアの対抗策としては何が考えられるのか。OPEC諸国の動向について考察し、世界の石油ガス市場への波紋を見極めます。また、エネルギー分野における欧露関係の象徴でもあったパイプラインの破壊工作の背後に何があり、「Nord Stream・Nord Stream 2」が長期凍結されることで誰が得をするのかなど、欧露断絶を決定づけた事件の諸説について分析します。
連絡先
Yaroslav Shulatov :shulatov[at]waseda.jp
Yoko Aoshima :yoko.aoshima[at]slav.hokudai.ac.jp
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