▼2022年12月研究例会(第207回オペラ研究会)
- 日 時:2022年12月3日(土)16:30 – 18:00
- 開催方式:オンライン開催(Zoom使用)
※ 事前申し込みが必要です。参加希望者は11/30(水)までに、こちらのGoogleフォーム(現在は終了しております。)
から、ご氏名、所属、連絡先(メールアドレス)を記入してお申し込みください。前日(12/2)にフォームに入力したメールアドレスに招待メールをお送りします。
※ ご出席の際お名前の表示をお願いします。カメラをonにする必要はありません。
発言時以外はミュートにしてください。 - 発 表 者:大矢 未来
- 所 属:株式会社コンベンションリンケージ
- 題 名:『20世紀後半のドイツ語圏における《薔薇の騎士》演出の変遷について』
- 発表言語:日本語
- 概 要:
本発表では、リヒャルト・シュトラウスによる《薔薇の騎士》 (1911年初演)に焦点をあて、20世紀後半のオペラ演出の変遷の一端を明らかにすることを目的とする。台本作者であるフーゴー・フォン・ホーフマンスタール自らが携わった本作の初演の演出は「マリア・テレジア時代のウィーン」という台本上の時代設定を忠実に反映したものとして、初演から100年以上を経た現在でもオペラ演出史の金字塔とされる。その演出の変遷に着眼した論考は少ないものの、本作の演出が文字通り初演に忠実に上演され続けていたわけではない。本発表では、20世紀後半の複数の演出を取り上げ、その相互の影響関係や当時のオペラ演出に関する論評も時代背景として踏まえつつ、その比較分析と批評の分析を行う。ザルツブルクやウィーンでは1960年代まで変化がない一方で、戦後の財政難を背景に本作の演出の視覚的な側面に変化が生じている。1960年代後半には、台本通りの設定の18世紀ではなく、19世紀に時代設定を変更した演出も現れ始めている。分析から初演の演出で示された要素が後続の演出で多様な形で展開されていることを示す。 - 発表者プロフィール
2021年ウィーン大学文献・文化学部演劇・映像・メディア学科博士課程修了。Ph.D.(ウィーン大学、2021年)。専門はドイツ語圏のオペラ演出・舞台芸術史。博士論文のテーマはリヒャルト・シュトラウスの《薔薇の騎士》の演出史。現在、所属先にて国内・国際の学術系会議運営に従事する。 - 司会者 : 釘宮 貴子
次回例会開催予定日
次回例会開催予定日:2023年1月21日(土)
発表者: 笠原 真理子
司会者: 大野 はな恵
e-mail address: operaken-uketsuke[at]list.waseda.jp ( [at] = @)
(この例会案内は後ほど Facebookと Twitterでも発信されますので、そちらでも見ることができます。)