シンポジウム『大学のキャリア教育と新入社員教育との連接』
〜若手社員の即戦力化にむけて〜
開催報告
内容報告 成果など
モチベーションサイエンス研究所では、若手社員のモチベーションを高めることが、企業の成長力を高める原動力となり得ると考え、大学での教育と新入社員教育をいかにスムースに連接するかについて研究している。
本シンポジウムでは本研究所の目的である採用環境をとりまく大学と企業の現状に加え、加えて採用段階および、入社後における人材評価に関する研究についての成果を報告した。引き続き、従来の研究を整理した上で、得られたエビデンスがどのようなインプリケーションを有するのかについての分析と今後の展望について報告した。
後半のシンポジウムでは、多くの経験を有する人事責任者をパネリストとして迎え、大学教育と新入社員教育の連接に関する最新事例をご紹介しつつ、今後の課題や解決の方向性について議論した。上場企業の人事担当者の参加も得て、活発な質疑応答が行われ、本研究所のテーマの社会的意義が大きいことが確認できた。
概要
人材育成、とくに新入社員の教育・育成のありかたは、多くの経営トップ・人事担当者の共通の課題だと指摘されています。以前にも増して即戦力としての人材、あるいはイノベーティブな人材に対する需要は高ま っ ているものの、特に採用から新入社員教育にいたる方法論については十分な議論がなされていない現状が見受けられます。従来のメンバーシップ型採用に加え、 ジョブ型採用の導入・ 転換を試みる 企業もあらわれていますが、 大学における教育との連接が十分にはかれていない現状があります。
早稲田大学モチベーションサイエンス研究所では、若手社員のモチベーションを高めることが、企業の成長力を高める原動力となり得ると考え、 大学での教育と新入社員教育をいかにスムースに連接するかについて研究しております。 本シンポジウムでは、大学、企業の人事責任者および、人事コンサルタントが集い、「大学 4 年間+ 入社後 3 年間」 をゴールデン・セブンと位置づけ、 この 7 年間の間に如何に人材を育成してゆくかについて討論します。
シンポジウムの前半では、採用環境をとりまく大学と企業の断絶を解消するためのいくつかの試行に関する報告、 採用段階および、入社後における人材評価がもつ問題点について事例を交えながら解説します。 同時に実証研究でこれらについてどのようなことがわかっており、 こうしたエビデンスと 実務の間でどのような齟齬があるのかについて説明します。
続いてのシンポジウムでは、多くの経験を有する 人事責任者者をパネリストと して迎え、大学教育と新入社員教育の連接に関する最新事例をご紹介しつつ、今後の課題や解決の方向性について大学界、産業界の双方の立場から多角的に議論します。
採用や新入社員育成に携わる人事担当のみなさまをはじめ、この問題に興味を持つ多くの方々の参加をお待ちしております。
開催概要
- 日 時: 2022年11月24日(木) 13:30〜
- 場 所:早稲田大学 大隈小講堂
- 参 加 費:無料
- 参加方法:事前準備のため、こちらからご登録をお願いいたします。(現在は終了しております。)
- 主 催:早稲田大学モチベーションサイエンス研究所
- 共 催:早稲田大学総合研究機構
プログラム
第一部
- モチベーションサイエンス研究所について
葛山 康典(早稲田大学教授) - 人材のマネジメントをサイエンスする
梁取 美夫(早稲田大学教授)
第二部 〜日本を若者が最も成長できる 国に〜
パネルディスカッション
- 司 会:樫原 洋平((株)リンクアンドモチベーション エグゼクティブディレクター)
- パネラー:
進藤 武揚((株)日立製作所 タレントアクイジッション部 部長)
萬田 弘樹(パナソニック・オペレーショナルエクセレンス(株)リクルート &キャリアクリエートセンター センター長)