市民とともにつくるエンゲージド・ジャーナリズム」第3回
概要
- 日 時:2021年11月13日(土) 午前9:30~11:00
- ゲストスピーカー:ジョイ・メイヤー(Trusting Newsプロジェクト創始者)
- 司 会:高橋恭子(早稲田大学 政治経済学術院 教授)
- 参加費:無料
- 開 催:オンライン会議形式(Zoom)
お申込 (現在は終了しております。)
事前登録が必要になります。以下のURLにアクセスし、事前登録をお願いいたします。
ご登録後、Zoom参加に関する確認メールが届きます。
※日英の同時通訳がつきます。
※内容は収録し、事後に一定期間動画も視聴できるようにします。
ゲストスピーカーのご紹介
第3回講座のゲストスピーカーは、どうすればニュースメディアは読者・視聴者の信頼を得られるのか、多様なメディアと組んで調査研究してきた「Trusting News(ニュースへの信頼)」プロジェクトの創始者ジョイ・メイヤーさんです。メイヤーさんは、メディアが公共サービスとしての役割を果たすためには「どれだけ的確に自分たちのオーディエンスを知り、そのニーズに応えているかを知ること」が必要だと言います。そのために「耳を傾ける時間」を作り、批判や疑問が寄せられれば、それを新たな対話のきっかけにする。取材から発信までのプロセスの透明性を高めるため、なぜ、どのように、何をしているのか、丁寧に説明しよう、と呼びかけてきました。多くのジャーナリストの先生役をつとめてきたメイヤーさんに、今回は信頼という切り口から見たエンゲージメントの意味や実践方法について話を聞きます。
オンライン連続講座の設置について
報道への信頼低下や読者・視聴者離れ、多様性欠如の表面化など、伝統メディアは今さまざまな危機に直面しています。デジタル空間には真偽ないまぜの情報が氾濫し、偽情報の拡散、陰謀論の浸透などによって人々は何を信じれば良いのかわからない、あるいは根拠を欠いても自分が信じたいことを信じる、という事態も起きています。こうした状況を背景に、アメリカやヨーロッパでは、市民とつながり、信頼を育み、ともにニュースをかたちづくり、発信していこうというエンゲージド・ジャーナリズム(Engaged Journalism)の試みが広がっています。「市民のために」ではなく「市民とともに」、人々を「情報の受け手=オーディエンス」だけではない「情報発信の協力者=パートナー」と位置づける。双方向の対話のチャンネルを開き、その疑問や意見に謙虚に耳を傾けるところから始め、信頼できる情報を共有し、地域の課題解決にもつなげていこうという取り組みです。
早稲田大学次世代ジャーナリズム・メディア研究所とNHK放送文化研究所が共催するこのオンライン連続講座ではエンゲージド・ジャーナリズムの実践者や研究者を招き、多様なエンゲージメントの実践と実績、背景にある問題意識などについて同時通訳を交えて話を聞き、交流する機会を設けていきます。