ジャーナリズム研究所の花田所長とワセダクロニクルの渡辺編集長が報道の自由推進賞を受賞
日本に活動の基盤を置くジャーナリストで組織する日本外国特派員協会(FCCJ)は2017年8月29日、報道の自由推進賞(Freedom of Press awards)を発表した。このうち「Supporter of the Free Press」部門は、本学の総合研究機構ジャーナリズム研究所の花田達朗所長(教育・総合科学学術院教授)と、同研究所が運営する調査報道メディア・ワセダクロニクルの渡辺周編集長(ジャーナリズム研究所招聘研究員)に贈られることが決まった。日本で初めてとなる大学拠点のジャーナリズム活動が現場のジャーナリストたちから評価された。授賞式は同年9月11日。
ジャーナリズム研究所は2016年3月11日から調査報道プロジェクト(WIJP: Waseda Investigative Journalism Project)をスタート。プロジェクトの中核となるニュース組織ワセダクロニクルを設置し、翌2017年の2月1日から報道を開始した。ジャーナリストのほかエンジニアやデザイナーらもワセダクロニクルのメンバー。ジャーナリズム教育を受けた本学の学生や首都圏の他大生も参加し、実践を通じたジャーナリズム教育も担っている。アカデミズムとジャーナリズムを融合させた取り組みと言える。こうした大学を拠点にしたジャーナリズム活動の事例は米国を中心に盛んだ。特にカルフォルニア大学バークレー校やアメリカン大学では、本学のジャーナリズム研究所と同様、調査報道ジャーナリズム(Investigative Journalism)に特化したプロジェクトを展開して実績を上げている。