国連機関のITU(国際電気通信連合)への顕著な功績が認められ、2015年度総務大臣賞授与が小尾敏夫教授(電子政府・自治体研究所所長)に決定されました。
ITUは今年が150周年記念という最古の国連機関で、約200か国が加盟し、ジュネーブに本部を置くICT分野の国際組織である。
受賞理由は、30年に及ぶ国連ITU各種活動への積極的参加に加え、2011年から4年間、事務総局長特別代表に就任し、ITUの産官学協力体制の確立を目指す大学会員(アカデミア)制度の試験的運用という国連史上初めての制度確立にその責任者として多大な貢献をした。
また、世界で最初の大学としてITUと早稲田大学の包括的協力覚書を締結、途上国セミナーの開催など多彩なITU支援活動を主導した。
他方、1985年以来「ICT分野のオリンピック」と称されてきたITU世界テレコムで議長やスピーカーを8回にわたり務めるなど、同イベントの発展に尽くした。加えて、人材育成プロジェクトCoEのアジア太平洋地区運営委員会議長を1996年から11年間務めるなど、途上国の人材育成に注力したほか、わが国のプレゼンスを高める多大な成果と貢献をもたらした点、などが挙げられる。「世界のワセダ」を標ぼうする我が校にふさわしい国際貢献といえる。
授与式は5月15日に開催される第47回世界情報社会・電気通信日の集いにて挙行される。
なお、小尾教授(電子政府・自治体研究所所長)の総務大臣表彰は2度目で、1度目は2013年の電子政府研究推進への貢献であった。
- 研究所:電子政府・自治体研究所
“