ヒューマン・ナチュラルリソースマネジメント研究所
『自然派ワインの果て日本の自然派ワインを代表するふたりの造り手』
開催報告
司会の吉川成美によってこのシンポジウムの意義、とくに人間と自然というリソースをマネージメントする具体的な事例として現代の日本における自然派ワイン作りが紹介され、それを受けて座長の福田育弘からは日本で長年ワイン作りを実践して自然派ワイン作りにいたった小山田幸紀と、フランスで自然派ワインを作って評価が高く帰国して新たに日本で自然派ワイン作りをはじめた大岡弘武という異なる視点から日本の自然派ワインの可能性を考える意義が説明された。さらに栽培だけでなく醸造においても科学的手法が過度に使用されることになったことが自然派ワイン作りを生んだ背景であることが簡潔に紹介された。
この後、小山田と大岡がそれぞれ「なぜ自然派ワインを作るのか」という問いに答えるプレゼンを30分ずつ行った。
小山田は日本の自然環境に人が働きかけて自然に即したワイン作りをすることで新たな風土を創出していくことの意義を、大岡は自然派ワインを作るのはそれが美味しいからだとしつつ、さらに補足的な理由を説明した。
続いて司会の吉川と座長の福田をまじえたパネルディスカッションが30分、会場からの質問への応答が30分続き、予定を30分超過して終了した。自然派ワインへの理解が深まった会であった。
<参加人数>
総 数: 230名 (学内:25 名 学外:115 名)
概要
- 開催日時:2022年7月25日(月)
- 開催場所:早稲田キヤンパス14号館102号室
- 開催目的:勃興する日本の自然派ワインについて、その飲食文化、地域振興、環境問題に関す興する日本の自然派ワインについて、その飲食文化、地域振興、環境問題に関する意義について、実践者と研究者の対話を通して考える。
- 参加人数:総数約200名(学生30名 部外者170名)
- 主 催:ヒューマン・ナチュラルリソースマネジメント研究所
- 共 催:地域・地域間研究機構現代フランス研究所
- 後 援:総合研究機構