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卒業生インタビュー~新たなフィールドへの挑戦~<NTTデータ>(SCVインタビュー企画)

~新たなフィールドへの挑戦~
「リアルからデジタルへ・興味関心を繋げてキャリアをひらく」

秋学期の始まりを迎え、就職活動や将来について考える早大生も多くなっているのではないでしょうか。今までの生活を振り返ったり、自身を振り返ったりと、不安を持っている人も多いかもしれません。
しかし、人生や働き方の多様化が進む昨今、大学での発見が思わぬ形で働き方につながったり、新たな自己像の形成に役立ったりすることもあります。本企画は、新たなキャリアの可能性を探ってみようという思いで始まりました。

今回は、本学卒業生であり、多様なキャリアを歩まれている先輩にインタビューを行いました。

お話を伺ったのは、本学卒業生であり現在はNTTデータにお勤めの、宮岡達さん(2012年国際教養学部卒)です。宮岡さんは、卒業後、全日本空輸(ANA)に就職したのち、他の業界での経験を積み現在の職業に至ります。

新たな分野に足を踏み入れる時の心境、また大切にされていることなど、宮岡様のキャリア観について伺いました。

ーー始めに現在までのご経歴を教えてください。

大学卒業後、ANAに総合職として入社しました。パイロットの管理部門に約4年半在籍し、人員計画や広報などさまざまな経験をさせていただきました。広報の仕事をするなかで、学生時代に興味のあったコミュニケーションの仕事にチャレンジしたいという思いが再燃し、株式会社ハタジルシという数人規模の広告制作会社に制作職・ディレクター職として転職しました。制作の基礎からコミュニケーションの仕事に関わる者が持つべきスタンスに至るまで、惜しみなく指導していただいたり、同僚やお客様が仕事にかける熱や志に心打たれたりと、刺激や学びの尽きない日々でした。30代を目の前にして、今後のライフイベントやキャリアについて振り返る時期がありました。キャリアの観点では、広告に限らずマーケティングや事業のレイヤーで企業を支援できることと、生活者データの活用やリアル・デジタルを統合したマーケティングに関心があったため、国内最大級で7,000万人の会員を持つTポイントや、蔦屋書店などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブに入社しました。データから生活者のニーズを把握し、クライアント企業のマーケティングを支援する役割で、戦略の策定や、広告・イベントといったマーケティング施策の提案・企画実行に携わりました。その後、NTTデータに入社し、データを活用したマーケティングや業務課題に伴走するコンサルティングと、事業開発に従事してきました。キャリアを通していくつかの業界を担当してきましたが、 個人的な想いから、交通観光業界には継続して携わっています。

ーー航空業界に興味を持ったのはいつでしょうか

“あるある”なのですが、幼少時に、親の帰省で飛行機に乗る機会があったことが原体験の1つです。さまざまな目的や想いを持って人が集まる空港や、その移動を支える飛行機の役割に共感するようになりました。

ただ、航空業界や社会人として働くことに多少なり理解が深まったのは、大学時代でのインターンシップがきっかけです。エアラインに対する興味や働くイメージが地に足ついたものであるのか確かめたく、とある航空機の専門商社に連絡したところ、実務インターンの機会をいただきました。当時は2011年で、東日本大震災の年でした。福島の原発でメルトダウンが起きた際、原発を冷却するための大きなポンプ車が緊急で必要となり、アメリカから空輸する業務をインターン先の企業が担いました。成田空港に到着してまもなく原発に向けて走り出すポンプ車を目の当たりにし、航空業界の他に代えがたい役割を実感しました。長期でインターンをさせていただいたこともあり、業界の理解を深める貴重な機会になりました。

ーー現在在籍されているIT業界(デジタルやデータ活用)に興味を持ったきっかけは何ですか?

広告の制作会社で仕事する中で、広告だけでは解決できない課題や、効果検証の重要性を感じる場面がありました。広告はマーケティングにおけるひとつの手段なので、広告以外の課題についてもクライアント企業に提案や伴走ができたらと考えました。当時はマーケティングにおけるデータ活用が当たり前になってきていたので、データ分析の知見も身に付けられるとキャリアにもプラスになると思いました。

ーー就活生当時、IT業界についてどう思っていましたか?

全く興味を持てていなかったですね(笑)。考えが浅かったこともありますが、人生の転機になった経験を振り返った際、人やものごとに対面して、五感を通して感じる機会に価値を感じていたので、そういった機会を創る仕事を軸にしていました。具体的には、一部の鉄道会社やディベロッパー、百貨店などを見ていました。

ITは、デジタルやオンラインでコミュニケーションの利便性を高める側面から対をなす業界に見えてしまい、あまり情報収集をしていませんでした。

ーーキャリアにおいて大切にしていることはなんですか?

1つは、企業や世の中に貢献している実感が持てる仕事をすることです。リアルの体験を支えるという話をしましたが、今は、データを使って生活者の関心や行動を把握したうえで、リアルとデジタルの両者を活用して体験を改善したり、新しいサービスを提供したりといったことに取り組みたいです。

もう1つは、自分のやりたいことを尊重することです。ある程度まとまった時間を仕事に費やすわけですから、月曜日を前向きに迎えられるような仕事をしたいと思っています。与えられた責任や役割、苦労に対して前向きに取り組みつつ、やりたいことにも挑戦して、組織に貢献する。その上で、経済的にも精神的にも豊かに生活することが理想だと考えています。

ーー学部とは異なる分野に進むことについて、ご自身の経験からどのように思いますか?

私の経験とは異なりますが、学生時代の専攻と卒業後の進路がつながっている方が専門性の足しになると考えます。いろいろなアクションの結果、興味関心は変わる可能性はあるのですが、学生時代は学びも軌道修正ができます。そういった視点でも、アクションができると有意義な学生生活になると思います。

私の場合は、学部の専攻とキャリアは直結していません。中高生時代にエアラインに関心を持った際、航空系の学部も検討しましたが、総合職には専攻に関する要件はありませんでした。そのため、興味のあった国際教養学部を選び、リベラルアーツを軸にしつつ、当時関心を持った環境学を学びました。

就活の際には環境学での学びも1つの軸として検討しましたが、自分の動機づけになる答えが見つからなかったこともあり、当初の軸で就活をしました

ーー最後に後輩へのメッセージを一言お願いします!

興味のあることに対しては、小さくても手足を動かすことが大切だと思います。悶々と悩むよりもアクションを起こして、当事者になることで得られる気づきがたくさんあります。実際にやってみて、自分の熱や想いを再確認できるかもしれないし、キャリアにする苦労や壁に直面するかもしれません。私にとっては、学生時代の長期インターンを含め、これまでキャリアはそのような経験の連続でした。ただ、自分の関心や熱にしたがって行動を起こせば、個々の経験が線としてつながります。アウトプットやアクションの重要さは、今でも常に感じています

ーーインタビューを通して

自分が興味のあることに対して自ら進んで挑戦されていることを知り、社会人になってからでもまだまだ新しいことに挑戦することができるのだと感じました。

私自身、将来に対して不安も大きいですが、同じように将来に対して不安を持っている早稲田生がこのインタビュー記事を通して将来の選択肢は多様であり、これから様々なことに挑戦できるのだと思ってくれたら嬉しいです。(石坂)

様々な企業に転職した経験をもってらっしゃる宮岡様のお話を聞いて、自分の信念があれば可能性を無限に広げるための手段は、多様であると感じました。
新たな分野や場所に挑戦することは中々難しいことでためらうことも多いかと思いますが、すこしでもこのインタビュー記事が皆さんの将来を考えるきっかけになったら嬉しいです。(有賀)

 

 

 

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