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社会人の早慶戦 いざ、開幕。

これまでスポーツを筆頭にさまざま場面で繰り広げられてきた「早慶戦」。
ここにまた一つの早慶戦が産声をあげました。その名も「社会人の早慶戦」。
高校時代からの同級生であり、現在マスコミ業界の第一線で活躍するお二人の熱い戦いが始まります。

社会人の早慶戦 いざ、開幕。

Profile

早稲田大学代表 梶山裕三(Yuzo KAJIYAMA)

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愛知県立旭丘高校出身。

2001年早稲田大学商学部を卒業後、吉本興業株式会社に入社、マネージャーを経て、吉本新喜劇の制作を担当。

2006年より株式会社ホリプロ入社、プロデューサーとして数多くの演劇公演に携わる。代表作「デスノートTHE MUSICAL」「スリル・ミー」。

プライベートでは3歳(男の子)と0歳(女の子)のパパ。

慶應義塾大学代表 桑原千鶴(Chizuru KUWAHARA)

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愛知県立旭丘高校出身。

2001年慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、株式会社フジテレビジョンに入社、情報番組に携わる。「とくダネ!」「めざましテレビ」のディレクターを経験後、3年半の産休・育休を経て、現在は「直撃LIVE グッディ!」のディレクターを務める。

プライベートでは5歳と2歳の女の子のママ。

まずは大学時代、どのようなことをやってこられたのか教えてください

梶山:「早大ミュージカル研究会」っていうサークルで創作ミュージカル作りに没頭しました。そのサークルは3年の春に引退して、そのあと仲間と劇団を立ち上げました。ゼミにも入っていたんだけど、劇団にのめり込みすぎて、4年生にあがるときにゼミの教授から、「君にはやりたいことがあるんだから、それをちゃんとやった方がいい。」と引導を渡されて、結局ゼミは3年でやめました。ゼミが必修じゃない商学部でよかったです。桑原さんは?

桑原:私は、本当に梶山さんの話聞いた後だと何にもないの(笑)

梶山:ほんと?

桑原:もしこれを見ている大学生の方がいたら、誇れることがないから自分は何もないと思わないでほしいです。大学に入ってサークルも入ったけどサークル漬けというわけではなくて、いわゆる大学生的な楽しみというか、初めて独り暮らしをする、バイトをする、女友達と恋愛話をするとかしてましたね。車でデートできるっていうのも大学生だなーって(笑)

梶山:楽しそうだね、それは。

桑原:そうそう、あとは1年間巨人軍のチアを。ファイヤーガールっていう(笑)なので、何っていうのはないんですけど、今思うとママ友達は大学時代の友人が多いし、仕事とか家庭以外の何気ない瞬間を支えてくれるものが培われた感じかな。あと、慶應にはありえないお金持ちとかいるわけですよ(笑)そういうある意味社会を知る、みたいな。それは面白かったかなと思います。

就活は勝ち取るものじゃなくて、そういうところに出会うまでの作業

では、学生時代から現在の職業に就くまでの経緯を教えてください

桑原:そうですね。大学時代のある意味“浅く広く”な生活から、なんかグッとやりたい気持ちが溜まっていたのかな。で、何か表現して伝えるのは、高校時代のダンス部経験や、観劇や音楽が好きなところから感じていて、まずはテレビ局を受けてみたのが実際のところです。例えば巨人軍のチアリーダーの経験にしても、野球選手の方の裏での様子だったり、長嶋監督が声をかけてくださったり、素人ながら一瞬裏側を見たときに面白いなと思って、そういうものを追いかけるようなものをやりたいなって思いました。

梶山:最初からテレビとかマスコミ関係を志望していたの?

桑原:そうですね。他もいっぱいエントリーしてましたけど(笑)何か伝えられる仕事がいいなと思ってました。梶山さんは?

梶山:演劇しかやってなかったから、いざ就職するってなった時、自分が働ける会社なんてあるのかなって途方にくれてたんですよ。そうしたらある日、たまたまアルバイト先に、吉本興業の社員の方がご飯を食べにいらしてて、ふと「吉本興業って楽しそうだなー」と思ったんです。さらにその矢先に、井の頭公園のフリマで『気が付けばみんな吉本』っていう吉本興業の社員の方が書いた本を見つけて、その日のうちに読んだんです。「人を笑顔にする会社」っていうのが、自分が演劇を通してやろうとしていたことと同じだったので、「これは奇跡だ!」って都合よく感じて、吉本に入りました。

司会:運命的な出会いが重なりましたね。

梶山:就職活動の練習になると思って4月に受けた大手商社のエントリーシートに、他に受ける会社を書く欄があって、何も考えずに「吉本興業」「ホリプロ」って書いたんです。そしたら3次面接くらいで「梶山さんは、他の方とはかなり違う会社を希望されてますね?」っていきなり聞かれて「そう書きましたけどもちろん御社が第一志望です」って言い切ったら、落ちました(笑)結局、そのあとにエントリーシートに書いた2社とご縁があったわけですから、本当に不思議だよね。

桑原:そういえば私も小学校1年生の時にフジテレビって言ってた。

梶山:それはすごい。

桑原:小学校の時にフジテレビの今でいうお台場夢大陸のようなイベントに行って、「将来何になりたいの?」って聞かれたときに「フジテレビに入る」って言ったらしいのよ。

一同:すごーい!

桑原:すごいよね、それ。

梶山:口にすると、縁が近寄ってくるのかな。

桑原:そういうのがあったんだな、って後付けでも思いたいですね。

梶山:就職は勝ち取るものじゃなくてそういう縁のある会社に出会うまでの作業だと今は思います。

桑原:確かに他の大学よりは早慶っていうのは近い感じがするよね。

楽しい仕事をしているんだという原点を思い出して頑張ろうと

梶山さん、桑原さんそれぞれお2人のお子さんがいらっしゃるということで、仕事と育児の両立はどうされていますか

梶山:正直に言うと、僕は両立できていません(笑)妻に任せっきりなので。この仕事は忙しくて、子どもと接する時間が少ないんですけど、仕事以外の時間は100%家族のために費やします。仕事か家族かしかない。それをさせてくれている妻には感謝しかありません。桑原さんの方が大変だよね?

桑原:私は両立のことを語り出したら明日の朝までかかっちゃう(笑)常に悩んでいるけど今はやるしかないって感じです。

梶山:睡眠時間削ってるの?

桑原:削れるだけ削ってるけど、大変だよね。日々悩みながら、子供の笑顔にほぐされて、また悩んでの繰り返しなんですけど。そういう悩みの話を一番よくするのは学生時代からの友達。仕事の損得もないから、フラットな感じで相談できるのがいいですね。保育園お迎えの時間ギリギリまで働いて、家でも電話やメール対応していてもテレビの制作現場だとまだまだ中途半端。でもやれることをやるしかないという感じですね。楽しい仕事をしているんだという原点を思い出して頑張ろうとしています。

子どもが誇れる、恥ずかしくない仕事を
でも囚われ過ぎずに人として生きる

お子さんができてから仕事に対する心境の変化はありましたか

梶山:子どもが自分のことを誇れるような、恥ずかしくない仕事をしなければと、前よりも思うね。あとは、子供が成人するまで死んではいけないと真剣に思う。だから仕事で無理もしなくなった。ご飯も自分一人で食べられない子どもたちを見ると、自分が食べさせていかなくちゃというのはリアルに思うから、会社の行事とかもちゃんと出るようになるよね。社会人としてちゃんとしようと思うから。

IMG_7144.JPG桑原:私は2つあるんだけど、まずは梶山さんと同じで子どもに誇れる仕事をしようと。私、入社1年目の研修で、実は色紙に「将来子どもが出来たら子どもに誇れるような仕事をする」と書いてたの。

一同 すごーい!

桑原:その反面、これまで120%仕事のことを考えてたけど、子どもができるといい意味で大したことないというか、「家族」という絶対に自分を必要としている場所がある以上、仕事は仕事、自分の人格を壊されるまで悩んではいけないというね、そこまで囚われてはいけないというところもあるんですよね。

梶山:それはあるなぁ。

桑原:悩みすぎない、悩むけどどこかで割り切る。私生活がちょっと犠牲になる以上、誇れる仕事をしたいけれども、そこに囚われ過ぎずに母として人として生きるという両方の面があるかなと思います。

 

「これが好きだ!」と熱く言えることを

では、早稲田のマスコミ業界を志望する学生たちにメッセージをお願いします

桑原:テレビ業界のことでいうと、なかなか厳しい状況ではあるけれども、本当に楽しい世界です。何でもできるし、自分のやりたいと思ったことが何千万という人に届く可能性があるっていう媒体はなかなか無いと思うので、ぜひ今はネットだとか言わずに目指してもらいたいです。

学生時代はささやかなことでいいので「これが好きだ!」と熱く言えることを持っていた方がいいかな。理由としては、意外とささやかなスペシャリストが重宝されます。例えば、このペットボトルのお茶のマニアなんだよね、と言ったら何かこのネタがあった時に、聞かれることがある。それが仕事にも役立つことがあるしね。得意分野がある人は強いです。

IMG_7076.JPG私は最終面接で、「何で他局じゃなくてフジテレビなの?」って聞かれて、とっさに「夕焼けが好きで一番夕焼けが綺麗なテレビ局だから」と答えて、しまった!と思ったんですけど(笑)、そういうところで人柄がわかるという部分もあると思います。

梶山:マスコミの仕事は大変だけど、本当にやりたいと思ったら求めるものは見つかるだろうし、やりがいは尽きない仕事だと思います。僕が働く演劇界は、90%が女性で、男性があまりいないんですよ。早稲田は演劇が好きな男子学生も多いから、興味があるなら男性求む!だね。もちろん女性もぜひ。劇場での仕事は、テレビほど多くの人に影響は与えないかもしれないけど、一生心に残る作品を届けることができる、とてもいい仕事です。興味がある方は、是非目指してほしいです!

 

間口は広く、自分でやりたいことを見つける活動

最後に、まだ進路が決まっていない学生へのアドバイスをお願いします

IMG_7085.JPG梶山:多分「この会社に入りたい!」と心から思えない会社には受からないね。面接でそれは出てしまうから。僕の場合も、初めて内定をもらえたのは、自分が初めて本音で話せたところだった。だから最初は間口を広げていた方がいいと思う。就職活動は、自分がやりたいことは何かを見つける活動だと思います。

桑原:私も間口は広い方がいいと思う。いくつも受けて行って受からなかったらそれなりに凹むんだけど、今思えば就活できるのはその時だけの特権だからすごいことだよね。いろんな会社に行って、ある程度のポジションの人に会って話したりとか。こっちから取材に行っているみたいな感覚で、いろいろ見てやるぞ、という気持ちで思い切って取り組むのが良いと思います。

 

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【連絡先】
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