2024年12月22日に学部1・2年生の学生を対象としたSCV(※)主催イベント「航空業界を知ろう〜憧れを夢に、夢を現実に〜」を開催しました!今回のイベントは、航空業界に携わる多様な職種の方々を大学にお招きし、2部構成で直接お話を伺うことで、航空業界への理解を深め、参加学生に将来のキャリア選択の幅を広げてもらうことを目的として行われました。
この記事では、イベント当日の様子をお伝えすると共に、中心となって本イベントの企画・運営に取り組んだSCVメンバーにもフォーカスし、インタビューを通じてSCV活動の魅力についてご紹介します。
(※)SCVとは…Student Career Volunteerの略。早稲田大学キャリアセンター公認の学生ボランティア団体で、早大生のキャリアに貢献する目的のもと、学生視点でのイベントの企画・実施やインタビュー記事等での情報発信を行っています。
【参加企業・省庁(五十音順)】
株式会社ANA Cargo、全日本空輸株式会社(ANA)、成田国際空港株式会社、日本航空株式会社(JAL)、国土交通省、財務省、法務省出入国在留管理庁
【参加職種(五十音順)】
エアライン総合職、キャビンアテンダント、空港職員、グランドスタッフ、航空貨物、航空管制官、税関職員、入国審査官、パイロット
1.イベント当日の様子
第1部《自己紹介パート》
第1部では大教室に集合し、航空業界より11名のご登壇者様からの自己紹介があり、現在の仕事内容の概要や仕事のある日の1日のスケジュールについてお話しいただきました。
日曜日であるにもかかわらず104名もの学生が集まり、それぞれがご登壇者様のお話を熱心にメモしながら聞く姿が印象的でした。
第2部《ブースパート》
第2部は4つのブースに分かれ、「仕事に就かれた経緯とは?」「今までで一番やりがいだと感じた仕事って何?」などの気になる質問について、ご登壇者様にパネルディスカッション形式で詳しくお聞きしました。参加学生が各ブースを順番に回り、11名のご登壇者様全員のお話を比較的少人数で間近で聞くことができるよう工夫しました。イベント終了後は個別にお話を伺いにいく学生もおり、イベントは大盛況でした!
2.チームリーダーに突撃インタビュー!
今回のイベント開催にあたり、航空業界に携わる企業・省庁の皆様、そしてキャリアセンター職員の皆様の支援を受けながら、学生が1から企画・運営を行っていたことを知っていますか?
イベントの準備期間は約半年間。
チームリーダーを務めた梅原凜さん(文化構想学部・2年)は、学部1年生から4年生までの多様な学部に所属する9人のSCVメンバーと共に、企画から運営まで走り続けてきました。その経験を通じて、チーム内外との関わり方に対する学びや、SCVの魅力の再発見があったそうです。
ここで、梅原さんにイベントやSCVへの思いを具体的にインタビューしました!
文化構想学部2年 梅原凜(うめはら・りん)さん
ーー社会には様々な業界がありますよね。その中でも今回はどんな思いがあって航空業界イベントを行ったのですか?
元々自分が航空業界についてもっと知りたいなと思ったことがきっかけでした。それを企画として進めていく中で、早稲田大学の多くの卒業生が航空業界に進んでいることから、きらきらした憧れの業界である航空業界に興味を持つ早大生が多いのではないかと思いました。そしてその業界の中でも様々な職種の方々がいたり、ジェンダーにとらわれない働き方をしている方々がいたりと、多様な働き方があることを企画を通じて伝えたいと思うようになりました。
ーー梅原さんは準備をする中で、何か経験できて良かったと感じたことはありましたか?
就職活動をしなければ出会えないような企業・省庁の人事の方と企画を通じてお会いし、コミュニケーションを取ることができたことです。
連絡をとるために必要なメールの書き方に始まり、zoomでのお打ち合わせでは、こちらが企画の説明をする上でスムーズな進行の仕方などを、勉強しながら学ぶことができて良かったと思います。最初は社会人の方とお話することに緊張しました。人事の方に対して最初は学生をジャッジする怖いイメージもありましたが、実際にお会いすると、とてもフランクで熱意がある方が多かったです。私たちの企画にとても熱心に向き合って下さいました。
ーー準備段階においてチーム内の様子はいかがでしたか?
イベントを通じてメンバー間で仲良くなれたと思います。実はイベントの準備段階で途中から興味を持ってチームに入ってくれるメンバーもいたんです!その時に「急にチームに入ったメンバーたちに大きな企画を任せることで負担に感じさせてしまうかもしれない」と不安な気持ちも確かにありました。ですが、一度ミーティングの場を設けて現状を細かくシェアすることを意識したところ、自分の不安な気持ちをかき消すぐらい、新しく入ったメンバーがたくさん力になってくれました!イベント内で一緒に協力していくうちに、打ち解けることができたと思います!
ーー当日のイベントでは、日曜日にもかかわらず最終的に100人を超える参加者をお迎えしましたよね!多くの早大生、中でも今回のイベントの対象である学部1・2年生に周知するのは大変だったと思います。どのように周知されていたのですか?
結果的には、送信先を学部1・2年の早大生に指定してメールで周知したことで沢山来てくださったと思います。ですがそれに加えて、自分たちで作成した100枚のビラを早稲田キャンパスや戸山キャンパスで配ったり、ポスターや立て看板を自分たちで作って見える形で構内に掲示したりしました。イベントを周知するため、目で見て分かる工夫を行うだけでなく、ビラ配りなどを通じて大きな声で周知すれば、耳で聞いてくれるだけでも「イベントやるんだ!」と知ってもらえるチャンスになったと思います。実際のイベントでは、参加者の40%が1年生だったことから、大学入学後から1年も経っていない段階で自分の将来を考えている人が、想像以上に多い印象を受けました。
キャンパス内で配布したビラを、多くの方が興味を持って手にとって下さり、100枚のビラが一瞬で無くなりました!
ーーでは他にも準備中に、これは大変だったなと思ったこともあればそれもお聞かせください!
今回のイベントでは11名と多くのご登壇者様に参加していただいたこともあり、連絡やzoomでの交渉・やりとりを同時に行うことが大変でした。また、イベントの企画を動かすにあたり、キャリアセンターに提出する企画書や、登壇者の方にお渡しする実施要項といった書類を作成する必要がありました。その書類を職員さんに提出して添削してもらってという動作を期日までに繰り返し行ったことも大変でした。一方で、大変だったというのは、逆に自分の中で本当に成長につながったと考えていて、読む人にとって分かりやすい書類の書き方などとても勉強になったので、今後のイベントの企画にも活かすことができたらと思います。
ーーチームリーダーとして、価値観が変わったり、学びに繋がったりする部分はありましたか?
リーダーとしてのあるべき姿に対しての価値観が変わったと思います。今まで周囲を引っ張る立場についたことはありましたが、今回のイベントでは特に私が何かアクションを起こさない限り何も始まらないという環境の中で、チームの方針を立てる時に自分の軸・意見を確立させて道筋を立てた上で、周囲の意見を聞く必要性を学びました。
また、早期からの仕事の役割分担についても重要だと思うようになり、メンバーに対して信頼して仕事を任せることで、100お願いしたことを200で返してきてくれるんだと感じました。役割分担により任せた仕事をやり切る経験をメンバーに持ってもらうことで、チームの一体感を高められたと思いますし、メンバーを信頼して仕事を任せることには勇気が必要ですが、それがとても重要だということに企画を通じて気づきました!
ーー梅原さんが今回のイベントを通じて感じた、SCVだからできたことやSCV活動のおすすめポイントはありますか?
私が考えるSCVのおすすめポイントは2点あります。
1点目は、キャリアセンターの公認団体であるということです。大学のキャリアセンターがバックにいてくださるからこそ、今回のイベントのように日本の航空業界を代表する企業、そして省庁の方々とイベントを行うことができた理由の一つではないかと思います。
そして2点目は、職員の方々からのサポートを受けながら、自分のしたい企画を進められることです。例えば企画を進める上で必要なメールマナーや、企画書・実施要項の書き方について、社会人からの視点で沢山のご指摘やアドバイスをいただけます。ですので、意欲があればいくらでも成長できる環境が整っているため、それが今回の企画を通じ、SCV最大の魅力だと感じました!
後日羽田空港で、偶然ご登壇者様に再会
梅原さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました!
最後に執筆を終えて・・・
いかがでしたでしょうか?イベントレポートを通じて、SCV活動の魅力を皆さんに少しでもお届けできていれば幸いです。SCVではそれぞれのメンバーが自身の関心に添って、学部・学年問わず積極的に企画に向き合い、協力して活動しています。
SCVはこれからもイベントの企画やインタビュー記事の公開等を通じて、学生の立場であるからこそ早大生のキャリアに寄り添える活動を続けていきます!今後のSCVメンバーの活躍に期待していただけますと嬉しく思います。
SCV統括副リーダー 久永百合子(文化構想学部・4年)
SCVはこれまでも様々な活動を行っています!
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