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卒業生インタビュー 新たなフィールドへの挑戦 ~「軸」を保ちつつ、しなやかに~<旭化成株式会社>(SCVインタビュー企画)

秋学期の始まりを迎え、就職活動や将来について考える早大生も多くなっているのではないでしょうか。今までの生活を振り返ったり、自身を振り返ったりと、不安を持っている人も多いかもしれません。

しかし、人生や働き方の多様化が進む昨今、大学での発見が思わぬ形で働き方につながったり、新たな自己像の形成に役立ったりすることもあります。本企画は、新たなキャリアの可能性を探ってみようという思いで始まりました。

今回は、旭化成株式会社で働かれている本学卒業生の青木栄介さん(2008年政治経済学部卒)にお話しを伺いました。文系からIT企業への就職、育休の取得や社会人からの大学院入学をされるなど、興味深い内容の数々です。

 

 

―現在のお仕事の内容について教えてください

現在、旭化成ではデジタル技術を駆使して既存の事業の変革、並びに新規事業の企画に携わっています。例えば、生成AIを活用した業務の改善・効率化の推進方法の検討や、建築・施工分野のデジタル技術を活用した新規事業企画等を行っています。また、会社に申請をした上で、副業として就活生や社会人へのキャリア支援・相談を行っています。

―現在のお仕事を選ばれた決め手は何ですか?

現在の会社は2022年にキャリア入社(経験を持つ業種内での中途採用)したのですが、IT・デジタル活用、企画推進にチャレンジできる事業会社であったことが最も大きな決め手です。卒業後から働いていたIT系企業(SIer)では、お客様のご要望に沿ったシステムを開発・提供していくことが主な業務内容でした。業務自体に不満があったわけではないのですが、経験を重ねるうちにITの更なる可能性を自身の中で模索して、自ら企画・設計して社会に価値提供していきたいと考えるようになりました。35歳を1つの目安として、これまでに培った知見を活かすために事業会社を中心に転職活動をして、一番チャレンジができる環境だと感じた現在の会社に入社しました。

―ITのどのような点に惹かれたのですか

2点あるのですが、1点目は「プロジェクト型の仕事」であるという点です。在学中に演劇サークルで活動しており、その中で「仲間で一つのものを作り上げる達成感」がモチベーションの源泉であると感じており、働く上でその感覚に近いのはプロジェクト型の仕事だと就職活動の中で先輩から伺い、興味を持ちました。

2点目は「新しい領域へのチャレンジしやすい環境」である点です。在学中に資格を取得するサークルでも活動しており、色々なジャンルの新しいことに挑戦することが楽しいと感じていました。

この2点が合致する業界として、就職活動を始めた時期からIT企業が候補に挙がっていました。

――では、大学入学前後から将来を意識していたのですか

入学当初は社会科の教員を目指しており、教職課程の科目を履修していました。就職活動のタイミングで将来について改めて考え、企業への就職を選択しました。教職課程については最終的に高校の教員免許を取得していますが、働く上での人材育成という観点で知識として活かせる部分もあるように感じています。

――「IT」は理系的であったり、大きく変化したりする業界かと思いますが、大学生活とのつながりはありますか

私は政治学科を卒業していますが、システムエンジニアとして大学時代に学んだ学問が直接活かされる点は正直に言うと多くはないように感じています。

よく学生の方から「文系出身でもIT業界で働くことができるか?」という質問をいただくのですが、前職でも文系出身の社員も多く、入社後の研修でプログラミングをはじめとした各種知識を得ることができるので問題ないと感じています。

私自身としては、働く中でIT分野について体系的に学びなおしたいと感じ、30歳を迎えた後にITの専門職大学院に入学して、2年間働きながら通学しました。

――積極的に行動する姿勢が在学中からキャリア形成に影響を与えている印象を受けます

それはあるかもしれません。現在も仕事をする上でも複数の専門性を持てるように心がけていますし、子どもが寝た後に資格の勉強をすることもあります。時間は限られていますが、目指す理想像があって努力することは糧になっていると思いますし、成長できる環境があれば積極的に学んでいくことは大切だと思います。

――就職以来、社会の変化や転職活動でキャリア形成に悩みが生じたことはあるのでしょうか

就職以来キャリア形成について常に意識的に考えています。

ここ数年でいわゆる働き方改革が業界全体で進んだ印象です。私も2018年、2022年に育児休職を取得したのですが、近年男性の育児休暇についてもより取得が一般的になっているように感じます。そういった意味で「家族と過ごす上での働きやすさ」というのはキャリアを考える上重要なポイントになってきたかもしれません。

転職については、私の周りでも考える方も増えており、転職が以前よりも一般的になっているように感じています。副業でキャリア支援を行う中で、転職に関する悩みを聞く機会も多くあります。話を伺うとこのまま今の仕事を続けて良いのか、という漠然と不安を感じられている方が多くいらっしゃる印象です。

――キャリア・将来への不安を和らげるにはどうすればよいのでしょうか

目標を企業への就職より先、人生をどのように過ごしたいかという点に置いてみるのが一つの方法ではないでしょうか。一方で、人生には偶然の要素が大きく作用するので、就職後も想像通りにいかないことが多々生じますし、取り組みたいことが全て会社で出来ることも理想的ではありますが、そのようにならないことも少なくありません。そこで、全てが決めた通りに上手く行かせる必要はなく、そこで起きた偶然を自分の中で糧にしていくという余裕を心の中に持つと、不安は和らぐのではないかと思っています。

――最後に将来を考える学生へメッセージをお願いします

様々なことに積極的・精力的に取り組んでみることをお勧めします。一ヶ所で考えることも大事ですが、迷ったり悩んだりすることがあれば、実際に行動に移して結果を楽しんでみると良いと思います。在学中は長い時間を取れるので、インターンシップに行く、文化祭や演劇公演などの長期的な取り組み、留学に行って新たな価値観を見つけてみるのも良いと思います。また将来のイメージを掴むために、ビズリーチキャンパスのようなツールを用いることで卒業生訪問を行って、卒業生の声をたくさん聴いて、視野を広げることもお勧めします。

 

――ありがとうございました

 

インタビューを通して・・

上野:青木様のIT業界に関する深い知見や、ご自身のキャリア形成におけるお考え、そしてそれに関する具体的な行動の仕方など、学生である私たちにとっては得難い貴重な情報ばかりでした。特に、学生に対する温かいお言葉は、私を含む多くの学生たちの心に深く響き、今後のキャリア形成に向けて大きな励みとなりました。

髙橋:激しく変化する社会を見聞きすると、私自身は社会人になることへの不安や恐怖を感じたり、選択肢に迷ったりこともあるのですが、生活の軸や人生の目的を大きく決めることによってキャリアを深刻というよりは真剣に考える機会が得られるようになったと思います。育児休暇や大学院での学び直しなども新たな選択肢の一つとして捉えられるようになりました。

取材日:2024年9月23日

写真・取材:上野遥大(商学部・2年)
文・取材:髙橋朋希(教育学部・2年)
※取材時点の学年です。

 

【SCVの活動について】

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